スラムダンクのフクちゃんについてです。彼は田岡に暴行を働き、部活停止処分になっています。停学期間もあったと思いますが、なんとかインターハイ予選前に復帰しています。ここで疑問。福田の暴行はいつだったのかということです。(福田復帰はリーグ戦開始直前)
物語序盤の湘北と陵南の練習試合は、両校にとって今年初めてだとあります。湘北にとって初めてだったというのは明白ですが、陵南は彦一の入学後、つまり今年の春にフクちゃんが出場した練習試合が一個あります。矛盾が生じています。
コマに彦一がいなければ、「3月の終わりの試合だった」と仮定出来ますが、彦一がいるので4月以降の試合です。いろいろ推測は立ちますが、恐らく、その試合はフクちゃんの一件で中止されたんじゃないかと思うのです。
なので、桜木が練習試合中に何かと面倒を起こしそうになると、越野が反応するんじゃないかなと。「また校内でトラブルがあれば、今度は部全体が公式試合に出られないかも」という警戒で。越野の性格と、彼の劇中のポジション的に、一個一個ああいう勝気な反応をするのは自然なことなのですが、「試合がトラブルで中止になった」経験が、越野をそうさせたのかなとも。
あともう一つ、スラムダンクへの疑問。
物語の舞台の大半は神奈川、時々愛知、大阪、広島、秋田です。同じ大都市でも大阪の場合は、「関東」に対比できる存在なので、納得の舞台です。同じく大都市・愛知は神奈川から近いですし、牧さんが桜木、清田をつれていける範囲でしょう。
スラムダンクには「東京」が出てきません。弥生の勤め先は恐らく都内でしょうが、仙道や沢北の出身中学が恐らく都内だったらしい描写以外、「東京」は出てきません。湘南海岸、江の島、江ノ電の美しい背景がスラムダンクの味の一つですが、エリアがほぼ「神奈川」であることも、特徴の一つかもしれません。
あとは、自分用のコメントをいくつか書きます。以下のような雑感がひとり走りして、同人誌を書いて、いろいろ玉砕するのを繰り返しています。そろそろ本当に、「コレは自分専用の妄想」と閉じ込める習慣をつけないと自滅すると思います。
越野宏明に自分が着目したのは連載時のことでした。アホみたいに毎日中学でスラムダンクに夢中な自分をさらしていた時、ふと陵南のムードメーカーの一人、越野に目が行きました。
三井、桜木、流川など人気キャラは周囲でも話題になっていましたが、当然、越野宏明とは何ぞやと語るクラスメイトはいませんでした。うっかり、「陵南ではルーズな仙道を、越野がマメに支えているに違いない」と当時でも自分は思い、口にしたが最後、ずいぶん敬遠されました。一般中学生の前で、オタク女子中学生が仙道彰にメロメロになっている自体封印すべきことだったのに、自分もやらかしたものです。
その後、なんとなしにスラムダンクからも離れていましたが、ふと読み返したら再熱しました。コート上に越野がいない時、植草のフォローに仙道が回らず、田岡に怒られて「越野がいないんだ」「あ、そっかあ」という仙道彰が、どうしようもなく愛おしく見えました。
エースでも、コート上のすべてを背負えるわけでなく、相方のようなものがいたんだなと。天才ゆえにほかのチームメイトに思うところがあったとしても、アシスト役に喜びを覚えられる選択肢も彼にはありましたし、後はやる気なんだなと。
仙道が試合に対し常に貪欲になれなかったり、キャプテンとしての雑務にいまいち真剣でなかったりしても、仙道の分まで喜怒哀楽を発揮する越野宏明が陵南にいる以上、仙道彰が「完全にバスケに飽きて高校バスケを放棄する」ことはないと思います。
スラムダンクに「勝気」キャラは多かれど、「胸倉をつかむ」程度で済ませる常識人キャラは越野だと思います。越野のプレイにも、桜木・流川の様な派手さはなくても、地道な良さを感じます。陵南にはそういう人が多いかなとも。 |
|