スラムダンク連載当時、何をしていたかというと普通の中学生でした。陸上などならばともかく、球技が苦手で、それでも入部したソフトボールだけはなんとかこなしましたが、バスケなんて全くできませんでした。
バスケが出来なかろうが、女子であろうが、はまるものははまるわけ。当時も人気だったスラムダンクを読みだしました。ギャグ漫画要素も多いので、気軽に読んでいました。そうこうしているうちに受験を意識するようになり、「るろうに剣心」を読みながら、「幕末が試験に出れば100点とるぞ」とか、オタクの言い訳をしながら、学業に励んでおりました。
スラムダンクは文系オタク女子中学生の場合、実生活にほとんどリンクしません。受験への気づまりの中、当時は自分がオタク(腐女子でもあるのだけど、好きなキャラを崇めたい方なので、いわば乙女なんだろうか)だと認められないまま時間が過ぎました。
もっとも付き合いが長いジャンルが三国志なので、「三国志」を極めれば大学も卒業できるという算段でした。社会人になればしめたもので、仕事は仕事、趣味は趣味と邁進しています。
何か月か前に、今でテレビを見ていたら、鶴岡八幡宮が出てきました。母が「シラス丼が食べたい」と言い出し、鎌倉へ一泊旅行してきました。
その時は「まあ母の付き合いだから」と思っていたんです。ですが段々、「鎌倉と言えば江ノ電。江ノ電の駅はみんな可愛い。あの可愛い江ノ電には是非乗りたい。そういえば、鎌倉高校はスラムダンクの陵南高校の体育館のモデルだったな。」、そう思ったが最後、しっかり鎌倉高校前駅の景色を満喫し、「ああっこの海を仙道さんがっ、もう死んでもいい。」とか思ってきました。やけぼっくいだったんでしょうか。
■東京の中学からスカウトされた仙道さん。 ■都内の有名校からもいっぱいスカウトされたと思うのに。茂一のもとへ。 ■恐らく都内その他の有名校は、仙道さんをちやほやしたのでは。ちやほやされるのは、そんなに好きじゃない仙道さん(三井なら振ったスカウトの件数を自慢するだろうに。) ■茂一は仙道さんをちやほやもしただろうけど、そこは茂一なので仙道彰であっても子ども扱いしたのでは。「君を伸ばせるのは私だ」的な。
■茂一なので、まだ法的には子供の仙道さんを遠く陵南まで来させたことを気にしているのか、試合中に「朝飯食ってきたのか」と怒鳴るくらい、ある意味あったかいチームになった。(もし仙道さんが両親と同居していたら、すくなくとも寝坊朝飯抜きはないのでは。)
■そんな茂一と陵南のみんなが好きな仙道さん(こう書くと甘すぎる言い方なんだけど、今日はそんな気分)。越野なんて天才仙道相手に友達として話しかけているので、ある意味茂一の教育の賜物かも。 ■海南戦。越野の「仙道、任したぜ」はそんな感じ。植草が「陵南のPGは俺なんだけど」という顔をしているのは、仙道が後で植草に謝るしかない。
■不真面目という印象をまき散らす仙道さんだが、あのバスケの実力で、赤木並に生真面目だったら、陵南すべての部員がやる気を失うと思う。
(そういう意味では越野は仙道の「ペテン」についていけない子。越野の裏をかくことが多々ある仙道さんだが、基本越野を、陵南のみんなを愛するが故の行為も多かろうとは思う。牧へのダンクとか。1ON1で勝ちたい気持ちもあるだろうけど。
牧への同点ダンク。真意は同点でなくて勝利だったのだと越野が後で知った時、どう思うのだろう。「やっぱりうちのエースはすごいぜ」と思うくらいだろうか。仙道との差を意識しすぎて自己嫌悪に陥る越野は見たくないし、越野にそんなふうに思ってほしくてやった行為でもない。)
■陵南の、茂一が持つあったかい空気がおいしい。仙道さんは天才故に湘北にいけば安西先生に可愛がられそうだが、持前のルーズさが加速しそう。「俺のこと、やっぱりバスケのプレイでしか関心ないんだな」と、安西に対して察するだろうから。 |
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