連日スラムダンクについて書いていますが、仮に仕事が忙しくなくても、自分がスラムダンクの同人誌を出すことはないと思います。井上先生の絵が真似出来ないからとか、ガタイのいい兄ちゃんは好きだけど描ける気がしないとか、物理的な理由もありますが、一番は、一番好きな人のことを、いまいち理解できていないからでしょう。
仙道彰です。かっこいい、バスケがうまいと乙女全開で彼について浮かれ騒ぐことはできでも、彼がいつどんな時何を考えているのか、正直わかりません。彼も明文化出来るような思考があるというより、何かコアな感覚で動く人ですし。
海南戦の牧との時も、仙道は。 ■あの牧からダンク。 ■あの牧からファウルを奪って3点プレイ。 (ダンク、ファウル奪取、フリースローという流れに対し、仙道は自分からはミスを犯さないと思っている。) ■延長戦に持ち込んでも陵南は勝てないという覚悟。 (自分と牧なら互角かもしれないが、越野や福田を巻き込んでまで考えると「負ける」と仙道は知っている。) ■同点なんて狙ってない、欲しいのは「勝利」 ■(妄想)「ここで勝ったら、越野の奴喜ぶだろうなあ」(お膳立てが済まないと燃えない男仙道。ゲームメイクの才能があるともいえる。据え膳は逃さない。)
そんなことを一瞬で頭の中で組み立てて、牧を誘導するも、牧に気が付かれて対決を避けられ、牧をにらみつける仙道。彼があそこまで怒りの表情を見せたのは、劇中であの時だけです。しかも見たのは牧ひとり。
越野達には説明されても実感できないものが、仙道の中には渦巻いています。普段が普段だけに、あの仙道は「怖いな」と思いました。原稿描いて、自分で仙道を動かすことはできないなとも。
(自分も仙道と同じく、一人の時間が適当に欲しい人間で、いつも時間ギリギリの人間ではある。でもエースではない。それだけに、なんかこう、仙道の性格は分るようで分らなくて、時々分った気になるくらい。)
スラムダンクの黒板漫画で、田岡と高頭が国体選手について構想を練っています。高頭の思うセンターは恐らく自陣の高砂、赤木、魚住、花形あたりなのでしょう。田岡は、勝負所が好きそうな高頭と異なり、ゲームメイクのセンスが求められるという、ポイントガードの構想を練っています。
陵南・田岡先生とは言え、牧は外せないでしょう。それに藤真。あとは宮城の名前が出そうです。仙道もポイントガードに向いているといわれますが、彼は、陵南の面々の中で「ポイントガード」をするのに喜びは覚えられても、他校の面々の中ではどこか乾いたプレイになってしまいそうな気がします。
仙道なのでゲーム中はそつなく動くでしょうから、指示を出す監督にしても、仙道に対しては何が最善の策なのかは未知な部分です。常時ハングリーな高頭と、元来気まぐれの仙道の相性は、そうよくない気もします。(田岡先生だから怒声にも愛が感じられるが、高頭の場合は、仙道の他人に見せないプライドをザクザク刺しそう。)
ところで、田岡の構想に越野がガード陣で入っていたら面白いなあと。田岡が越野を買っているのは明白ですが、牧や藤真の影がちらつく場でも、可愛がっている越野の顔が出てきたら、面白いかなと。「藤真を止める」と結構本気で言っていた彼なので、個人的には構想の段階ならありえないことでもないだろうなと。
コートの外ではあれな仙道の監視役で、校外の重要な場所でも越野がそのへんにいたら、もっと面白いんですが。むしろいないと心配。他校には「時間なのに仙道どこ行った」に答えられる人員がいない。
(越野なら普通の女子マネより、よく動くと思うんだが。強豪であることと、仙道の存在からして、可愛い女子マネとかいてもおかしくない陵南。でも意外と親身な田岡先生、天才に臆しない越野、何かと気の付く彦一と、仙道から目を離さない人がそろっているので、女子マネ不在。全国を目指すなら「女子マネ」は一人じゃ足りないと、湘北は言っていたが。) |
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