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...... 2012年09月27日 の日記 ......
■ 例えばこんなミラトレ   [ NO. 2012092701-1 ]
内田先生の「阿房列車」を読んでいます。もう半分以上読んだので、そろそろ下車しなければいけません。時折、文書の中に漱石の名前が出てきます。この方も漱石山房に通った人です。どことなしに文章も漱石に似ている部分があります。漱石というと、対によくされるのは鴎外ですが、不思議と鴎外の文章に似た作家を思い浮かべることが難しいです。

ほぼ同時期の永井荷風も電車や駅について面白い文章を残していますが、荷風だけあって読後感がさびしいものになっています。心を許した相手と向き合って電車に乗ったり、行く先々での出会いの話などをゆったり書くのは、やはりリラックスしていないと難しいのかもしれません。荷風は船中の話も残していますが、そちらも読後感がさびしいです。

荷風の文章で「用もないのに駅に行って、ぼんやり過ごす。駅員に心配されると切符だけ買ってごまかす」という内容のものがありました。駅員でなくても心配する行為ですが、無性に駅に行きたくなる気持ちはわかります。



先日から一方的にミラクル☆トレインにあれこれ言っているのは何なので、「例えばこんな」駅たちを提案してみようと思います。

■六本木
戦後、日本が明るくなりだした頃に出来た路線・日比谷線の駅でもあるので、基本強気。シルバーアクセサリー好き(日比谷線ラインカラー)。
■都庁前
丸の内生まれ、新宿在住。歌舞伎町に歩いて行ける距離にいるが、一向に「新宿」に染まらない固い人。なんのひねりもなく、今の都庁さんのまま。
■新宿
住所が渋谷区代々木であると言われると怒る。多種多様な鉄道会社が入り乱れている地域でもあるので、縄張り意識が強い。(全てが凛ちゃんと逆)
■両国
元ターミナル駅であるプライドがあり、代表的な「下町のおじさん」。スカイツリー開業後の激変に目下適応中。「新宿は江戸じゃない」とキッパリ言う人。
■汐留
官営・新橋駅時代からの最古参駅。(年齢以外は特にひねりがない。汐留駅はとにかく広くて、「乗り換える」気が起きない。)
■月島
西武線・有楽町線・大江戸線の3路線が走る駅だけあって、都内に顔が広い。(この特徴は十六夜さんにも当てはまりそう。フットワークのいい人だと思う。)

■新宿ブラザーズ
「俺は西新宿じゃない、十二社だ」「俺も東新宿じゃない、西大久保だ。」「僕だって慎兄ちゃんのオマケみたいな名前嫌だからね」と、ぐずり出す3駅。歴史ある地名が巨大過ぎる「新宿」に上書きされていいくのが不満。他の失われつつある古い地名にこだわる駅達とつどい、裁判を起こすも抗えず、「新宿」と呼ばれるたびに「俺は十二社だ」と怒る。


実際3駅が喧嘩すると、こんな言い争いをしそうです。「お前なんてどの辺が新宿なんだよ」とか。どんだけ新宿エリア好きなんだろう。基本仲よしなので、すぐに収まりそう。喧嘩の後はホッペに(略)

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