ふと新選組の隊士なら、まず他界している年齢になっていることに気が付きました。土方歳三が35歳の時函館で戦死していますが、初めて新選組を知った頃は、30歳越えた自分の姿なんて想像出来ませんでした。何となく「働いた金で何かしよう」と考えていたくらいで、パプワのシンタローが泣いていた時の「大人」の気持ちなんて想像も出来なかったです。
近年、昔読んだ漫画をもう一度読むのは、わかりやすい言葉で自分の身に起きている変化を知ろうとしているのだと思います。歳を重ねて、高松の身を焦がしている感情が、うっすらでもわかる様になれたなら、生きている意味があります。
(少なくとも高松は、普通の男女が普通の恋愛をして普通の結婚をする価値を知ってはいても、自分もそこにならおうとはしないと思う。PAPUWAの最終巻のライスシャワーの場面、「微妙なライスシャワー」と高松が言うのだけど、高松も50越えているのだから披露宴に呼ばれた経験くらいあるわけで。「素敵な式ですね」とニコニコしながら披露宴に参加するのに、内心全くと言っていいほど興味なさそう。)
多くのリア充な同窓生は、「まだ漫画なんか読んでんの、信じられない」と言うでしょう。でも、竹淵はパプワの高松に再会してとても幸せです。何故って、高松はリアルタイム時に竹淵に起きていた色々な嫌なことを、知っていてくれた気がして、もう一度会える時まで待っていてくれたんじゃないかと思うから。
南国少年パプワくんを読んでます。リアルタイム時、テレビアニメが面白かったので漫画も読んでみた所、血だらけで死んでいるジャンを見てしまい、急いで本を閉じた記憶があります。秘石にまつわる話は、今読んでも複雑です。シンタローが青の秘石側の人間でも、赤の秘石側の人間でもなって、いいたかったんでしょうか、この複雑さ。
各キャラで秘石への思いが変わってくるので、ここは高松で行きたいと思います。青の一族の一員でも、秘石の番人でもない分、いろんな見方ができる人なのかなと。高松は劇中、ほとんど唯一「秘石」と「キャラ」を別個にとらえている珍しい男です。
■グンマ→「次世代の青の一族」ではなく、「私の愛しいグンマ様」 ■シンタロー→「青の一族の次期総帥」ではなく、「幸せに暮らしていて欲しい子供」。だからルーザーの忘れ形見であっても、積極的に触れなかったのでは。ルーザーの息子なら、確固とした父親の愛情の下、ガンマ団のトップに立って欲しいと高松とサービスは思ったのでしょう。
高松のグンマへの愛情は、高松が嬰児取り替えの時から意図して得た気持ちではなく、正真正銘のマジックの長男であるグンマから目を放すわけにいかないので気をつけていた所、10代にして子育ての喜びを知ってしまったって感じだと思います。
案外敏感なグンマだから、幼少期でも、高松が全身全霊の愛で向かってこないなら、すぐに気が付きそうです。愛してくれないのにベタベタされれば、赤子グンマとて、懐かないわけで。高松ってルーザーの「子供」でも「甥」でも、分け隔てなく盲愛出来るって印象もあります。グンマへの愛の始まりは「ルーザー様の甥」という点でしょう。彼のいう通り、「出来損ないのバカ息子」に違いなくとも。
グンマとキンちゃんの、反抗期を迎えて反抗する相手がマジックでなくて、高松だったのは、すねる所じゃなくて高松の幸せでしょう。十分愛されて育たなければ、反抗もしません。さぞキンタローが帰って来た当初、深く愛したのか想像に余りあります。(愛、愛言うとしつこいんですが、うまい言葉が見つかりません)
■キンちゃん→「青の一族」ではなくて、シンちゃん同様「幸せになって欲しい人」 ■マジック→「青の一族のトップ」ではなくて、「ルーザーを追い込んだ長兄」 ■サービス→「青の一族の末の弟」ではなくて、「4万円返したくない級友」
チャンネル5の高松って、高松なんでしょうか。個人的にはグンマとキンちゃんの側を離れて欲しくないんですが。ジャンはサービスの方が先に死んでしまう運命なので仕方ないですが、高松は一応普通の人間なんで。・・・・バイオ技術を自分の体に向けて、歳を取りにくくするくらいの事は高松しそうですが、何百年単位の長寿になってしまうとなると、頭が追いつきません。多分別人です。チャンネル5の高松が飲んでいたお茶を昔飲んでいたのって、パプワの高松だと思うから。 |
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