まだ高松について書くことがありました。南国の終盤で大怪我した高松。高松、ギャグ回でマジック・ハーレム・シンタローから眼魔砲を浴びせられたことはありましたが、リアルに怪我したようです。あのサービスが、完治した後に労りの言葉をかけるって、どんだけの怪我なんでしょう。
PAPUWAで「高松はグンマとキンタローの反抗期にすねて隠居した」とあります。身近な人物であるハーレムが言うのだから、そうなんでしょう。ハーレムの言葉なだけに、面白おかしく言っている向きもありますが、高松がハーレムに「もう年寄りはお呼びでないそうでして」くらいは言ったかもしれません。いつもの含み笑いで。
言葉使いが独特な高松なので気になりませんが、彼は主家とも言える青の一族のサービス、そして恐らくハーレムを呼び捨てています。ティラミス達と比べれば相当ガンマ団での地位があるとは思いますが、ルーザー・グンマ・キンタローだけはかたくなに「様」付け。どっちかっていうと、キンタローよかサービスの方が目上なのに。そんな無邪気な敬愛表現をする高松が好き。
一族への高松の干渉方法は実に独特。グンマの養育など、許された範囲でなら死力を尽くすけど、ルーザーの息子であるはずだったシンタローは軽く放置。放置かなと思いつつ、シンタローにコタローが日本にいることを、恐らく幹部団員には緘口令がしかれているのに、もらす高松。グンマ、シンタロー、キンタローに仲良くしてもらいたいと願う様な高松だから、家族間の愛情には敏感みたい。自分を愛してほしいとは、ほとんど言わないから、ちょっと寂しい愛の形。
グンマのキンタローに馴染まない様子を見て、動揺する高松が好きです。他の場合なら「あんたら親戚なのに仲悪いですねー」で済ませるのに。なんとかグンマとキンタローをまとめたシンちゃんを高松が褒めていますが、シンちゃんはグンマにもキンタローにもほどほどの距離の子だからできるわけで。グンマとキンタローを深く思ってしまう高松には、シンタローの様なさっぱりした態度は出来なくていいんです。
キンタローって名前、ルーザーが自分の子供に考えていた名前だったんでしょうか。マジックの子供とほぼ同時に生まれる子供だから、「シンタロー」「キンタロー」と双子の様です。仲のいい従兄弟になって欲しいとマジック、ルーザーが考えていたのならいいなと思います。「高松。生まれる子供の名前、グンマかキンタローって考えているんだが、迷うなあ」とか話していたんでしょうか。そんな温かい人だったとは思いにくい部分も多々ありますけれど。
ここ数日、ありえないくらい愛、愛と言っています。便利な言葉ですが、多用すると変な気持ちになります。高松って、優しいとも言い切れないし、グンマや秘石に深い関心と理解と貢献を誇れるキャラなのに、立場上「青の一族の使用人の一人」な部分があって、人柄的にも内面を見せない分、「これが高松の愛なのかな」と思うにとどまります。誠意とも忠誠とも違う、思いやりに似た、冷たくも柔らか思いを高松はいっぱい持っていると思います。
そんな高松に育てられたグンマは、大怪我した高松を見てどう思うかと言うと。南国での終盤での急成長を思うえば「しっかりしなきゃ」でしょうか。キンタローに高松との思い出話をしていれば、「僕と同じ24歳の時に、高松はもう小さかった僕の面倒をみてくれていた」事に気が付いたと思います。番外編のシンタローの誕生日の話の時の高松は、今のグンマとほぼ同い年です。シンちゃんの豪華すぎる誕生日と比べて、グンマはさっぱりしていたんだろうなと想像。
高松だから自分の怪我の事よりも、グンマのこれからの事や、キンタローが今後ガンマ団に馴染んでいけるかなどを、ベッド上で考えていそうです。少しでも動けるようになると、キンタローの仕事ぶりを見に来たりして、「もっと休んでいて」とグンマに言われそうです。グンマも高松の頑固ぶりというか、一徹な部分と初めてぶつかって、高松隠居のくだりになったんじゃないなかと思います。 |
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