春コミにて、柴田亜美作品プチオンリーが開催されます。おめでとうございます。当日自分が参加するのは「ミラクル☆トレイン」でありますが、チラシ配布等で応援させて頂けるようです。お世話になります。高松とグンマについて、まとめられるようになったら、本にしたいと思います。
以下は高松とグンマについてです。
南国の頃は、実の親子でもないようなベタベタの甘々。PAPUWAでは、グンマに変質者扱い寸前の高松。どちらかというと、後者の方が正しいドクター高松への応対なんですが、グンマに何があったのかなと。
高松はグンマが生まれる前から、夭逝したルーザーへの思いがありました。高松の「ルーザー様」への思いは新旧パプワで変化ありません。旧パプワでのジャンの復活を見た高松のクールさと、ルーザーの場合の素直なときめきぶりは、「よく分ったよ高松」としか言えません。
グンマも、ルーザーが自分の実父か叔父かという差はあっても、高松の「ルーザー様」への思いは前々から知っていて、「高松はお父様の事が好きだったんだね」と認めていた向きがあります。
じゃあ何か新旧パプワで変わったのかというと。
キンちゃんの登場でしょう。南国の後半から顔を見せていたキンちゃんですが、高松の側にいる時間はPAPUWAの方が長いです。ルーザーの体を乗っ取ったアスに攻撃されて倒れた高松が、治療後に全身麻酔から目覚めて、見守っていただろうグンちゃんとキンちゃんの顔を見つけたら?
泣きそうな高松の口から出るのは、キンちゃんに向かって「申し訳ありません、ルーザー様。高松にお怒りになられたのですね。」でしょうか。キンちゃんも、亡父への高松の思いをサービスから聞かされたかすれば、高松を振り払いはしないでしょう。キンちゃん、高松の事嫌いじゃないと思いますし。
ルーザーのふりして、夢うつつの高松の手を、黙って握ってくれるキンちゃんとか。妄想の極地です。「いいから、休んでくれ高松」って言って欲しいです。
ほとんど恋している高松に、グンマは浮気されたかのような不快感を覚えたかもしれません。「私はグンマ様が一番大切」と常々言っていた高松に、もっと大事なものがあったんですから。グンマは生まれたばかりの弟に母親の愛を奪われて、モヤっとしている兄の気持ちとも言えますが、
高松にすれば、グンマとキンタローを2人同時に愛するのに何の矛盾もありません。グンマは何とも言えずイライラして、人知れず大人になっていったのかも。でも高松と一緒にいれば、つい前の調子になってきて、甘えん坊に戻ってしまう事への苛立ちもあるでしょう。
キンちゃんはまだまだ甘えていい時期でも思われるから、グンマだけカリカリイライラして、結局キンちゃんを巻き込んで、「もう一人で何でも出来る」と、高松を隠居させる事になったのかも。
高松19歳時のもくろみって、「幼児のグンマを自分が預かり、ルーザー様の様な文武両道の青年に育て、ガンマ団での発言権を獲得」だったんじゃないかなと思います。優秀で貪欲な、自分やルーザーの様な人間しか知らない人の発想です。
でもグンマは泣き虫で甘えん坊で、お菓子大好きな、可愛い子に育ちました。優秀だけど、体系だった欲望はない感じ。高松の行き届いた愛情の結果。高松の予定では、グンマ青年は10代後半で立派な軍人になるはずだったのでしょうけれど。
その前に、眼魔砲を撃てない高松がグンマを預かったことへの疑問もありますが、女の子の様な容貌で、性格も覇気とは程遠いものだったから、「グンマが眼魔砲」という発想を一族の間でも持たなかったのでは。実際は、両目秘石眼の逸材だったんですけど。 |
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