よく柴田亜美の漫画は当初のギャグから、シリアスになっていくのが残念と聞きますが、高松についても同じかなと思いました。ずっと、「私のグンマ様」と鼻血を出してくれる、活発なおじさんのままでいて欲しかったです。チャンネル5が気になるので読もうと思うんですが、「ジャンはともかく、高松ってサービスにそこまで執着していたっけ?」と混乱します。
高松が執着する相手は、作品と作品がつながっているとすれば、「グンマ(&ルーザー)」「グンマとキンタロー(&ルーザー)」「サービスのみ?」と実によく変わります。恋する相手が変わるのはあることですが、サービスと高松っていうのが、そこまでの間柄かと言われると疑問です。でも南国、PAPUWA、CH5が完全にはつながっていないとなれば、あえてCH5に手を伸ばす動機は薄くなりますし。
スターシステムというものかもしれませんが、非常に生々しいです。そんなコロコロ変わられても、PAPUWAのグンマが高松にそっけない理由になるくらいで、やっぱりギャグ高松が好きだったという結論になります。あの高貴で気位が高いサービスと、対等にギャグが出来る男って、高松だったと思うんです。
青の一族からすれば、一族以外は単なる使用人扱いなのは分っているけど。ハーレムみたいな暴れん坊の叔父さんと、可愛いグンちゃんは一族だけど違うよね?と思いつつ、高松の老後の貯金に気安く手をつけようとすうるグンちゃん。グンちゃんも可愛い顔して、ハーレム叔父さんの「部下は薄給でプライベートでも酷使し、老後の負担も負わせる」という発想を受け継いでいました☆
(だからハーレム達にすると、ドクター高松が赤ちゃんグンマの離乳食の世話をしていたとしても、想定内。高松にすれば真剣そのものの愛だったとしても、青の一族の面々にどこまで伝わるのか。)
・・・・という、諸々の痛い部分を、洗い流せるのが笑いであり、ギャグだったと思います。マジック総帥の側で、本当の兄弟の様に遊んでいたサービス、高松そしてグンマの姿があれば、それでいいなと思いました。貪欲な高松だから、いくらでも手を広げられるでしょうけれど、幸せって小さくても幸せだと思うので。
そう思うと弟子を志学の歳まで育てて、どんなに不器用な子でも突き放して、ガンマ団ナンバー2までにしたマーカーってすごいのかも。グンマよりアラシヤマの方が要注意な子だと思うけど、マーカーのきつさには高松も学ぶ所があったのでは。(でも高松って、執着する相手の側にいる事に喜びを見出してしまうから、難しそうだなあ。)
高松とグンマって、内面が似ていると思います。ルーザー&キンちゃんなら、「嫌なことがあると暴れ疲れてスッキリ」しようとする傾向が似ているんですが、高松とグンマは「本音は常に隠し、周囲とほどほどに打ち解けるけど、信仰に近い何かを求めがち」です。
高松は故ルーザーを心の頼りにしてしまい、グンマは「家族団らん」を夢見ます。・・・・お互いの安らぎの中に、直接のお互いの顔がないのは、似すぎているからでしょう。
人間にとって救済は、愛情と労働だと聞いたことがありますが、まさしくそんな2人。救済を求めてしまう程、本音をしまっておくタイプなのも一緒。
グンマはマジックの子供ですが、マジックは割と嫌なことに突撃できるし、本音も辛くなる程は隠さない男だと思います。トラブルに正面突破挑めそうな人。
グンマ、もし大人になって高松から離れたいと思っても、高松が与えた性向が自分の中にある以上、苦しむことになるでしょう。内面がそっくりなんですから。シンタローも「俺は俺だ」と啖呵を切ることがありますが、グンマの場合、そういう暴れようもなさそう。
生まれて日が浅いキンちゃんでも、高松とグンマの「親子」っぷりはすぐ理解したかも。Content-Disposition: form-data; name="image"
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