南国、PAPUWA、CH5を読んで思ったのですが。
どうして、ギリギリの男同士のバトル的な緊張感を楽しめそうだと思った時、コロッと野郎間のラブラブになって行くのかなあと。刃と雷の対決とか、キンちゃん&ハーレム一行VSシンタローあたりの緊張感が好きなんですが、結構ページが進むと、なあなあになっていくなと。
なあなあ傾向のおかげだったのか、キンタローが高松の涙一つでコロッと懐く場面は大好きなんで多くは言えませんが。PAPUWAの様に、山南のマジック愛の様な好みの「なあなあ」具合もありますし、何とも言えません。CH5は緊張感が大事だった作品なので、少しもったいなかったです。紅達の団結が、モロモロの解決の糸口になるのはいいと思うんですけど、そうなるとエドガーの様に苦しいだけの人が残されてしまう気がして。
同じ理由で、「ルーザーを失った」事が一向にジャンとサービスの様に撤回されない高松。グンマとキンタローへの愛はあふれているけど、母親の独身時代の恋愛の様な、子供たちには内緒なグレイゾーンが高松にはあります。(でもグンちゃんとキンちゃん、分っていそうかなあ。時々ルーザー降臨しているし。)
PAPUWAを読んでいたら、高松が本部に帰ってきた時、ミヤギ達が「医者が返ってきた」という反応を示していました。グンマとキンちゃんのレーダー開発のために高松は帰ってきたので、ガンマ団にお医者は別個でいたんだろうと思いますが。今回高松がいるのは医務室ではなく、多くはグンマ・キンちゃんの研究室です。・・・前作では「バイオ科学者」との触れ込みだった高松なので、何とも顔の多い男です。
ミヤギ達が見た鼻血の跡は、多分グンマ達の研究所の方へ向かっていると思います。「ドクター、まずはあの馬鹿息子とキンタローのとこへ行ったか」とミヤギ達は思ったのでしょうが、案外高松は真面目な用件だったり。
チャンネル5を読む前、高松好きの人は読むと傷つくとどこかで聞いたことがあります。確かに、グンマとキンタローに暴走気味の、赤い服着た元気のいい高松がお好きな方は、辛い部分があると思います。
自分は何故か、ブラックにいる高松と、南国で死んだと思われていたジャンに再会した高松が、同一人物に見えました。ジャンは相変わらず、サービスしか見えていないし、高松も相変わらずの調子だからです。「ジャンは、高松から最愛の人を奪った事を理解していない」という点が、元凶かなと。
PAPUWAの番外編KILL LOVEは、キンちゃんの漫画かと思いきや、高松の漫画でもあるなと思いました。「殺してやる」って。キンちゃんがシンタローの中から出たくて我慢していた時の言葉でもあるし、高松がジャンという存在に、たった今抱いている感情でもあると思いました。
(いやだって自分の最愛の人を若くして死に至らしめた男が、己は嬉々と綺麗な恋人とダラダラ過ごしているなんて。高松自身やグンマ、キンちゃんまで巻き込みながら。)
ルーザーの「素敵だね」は、感情的になるキンちゃんへのコメントでしょう。高松も同じくらい感情的な部分がありますが、ルーザー様は、そんなえげつない高松どう思っているのか。・・・「殺してやる」と声に出してしまうキンちゃんの子供っぽさが、高松には愛しかったりするんでしょうか。
高松なら、恐らく秘石の都合で死というものが与えられないジャンに対し、「なら永遠の苦痛を」と普通に思っていそうです。ジャンの永遠の生が、彼の永遠の苦痛になるのなら、高松は少々の無理でもするでしょう。
もちろん、サービスが他界してからゆっくり。・・・そんな事を思っていたら、PAPUWAでみんなでワイワイアラシヤマの結婚を祝っている姿が懐かしくなりました。高松がジャンを許すことはないけれど、その怒りが高松自身を傷つけないようにと思いました。 Content-Disposition: form-data; name="image"
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