madeingermany

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...... 2012年12月19日 の日記 ......
■ 青の一族   [ NO. 2012121901-1 ]
種村有菜氏の2冊目の短編集が出ました。原作者が別にいて、しっかり物語を築くことが出来ればよかったのにと悔やまれる事も多いですが、刹那的な美しさへの執着は、類を見ないものがあると思いました。

以下は妄想です。

高松と山南の共通点。
■なんか無性に両者が好きなので考えてみた。
■自分が長い黒髪の男キャラ好きなのはある。ジャパニーズ系なのもいい。インテリなら尚よし。言葉使いは丁寧な方がいい。
■それにしても、両者に接点はないけど共通点はある。
■「崇拝癖」。対象を耽溺することもあるだろうけど、高松は愛する人達に対し客観的になる努力をしているし、山南はマジックを自分のモチベーションにしている。

■山南と比較するのなら、ハーレムがいうようにキンタローのはずなのだけど、思った程キンタローにガンマ団の副総帥であるかのような場面がないのが残念。
■マジックをブレーン的に支えていたのは高松じゃなかっただろうかと思う。シンタローに「人材」を求めているらしい様子が全くないので、仮にキンちゃんに補佐的お仕事が向いていたとしても、「親戚だからとりあえず使ってやる」以上の事にはならなそう。

■山南も高松も、シンタローから見れば「変態」の一括りだろうけど、近藤イサミやマジックはそんな奇抜な人材を生かせる。返す返す、PAPUWAのガンマ団総帥は引退したはずのマジックなんだなと思った(シンタローにあんな大きい出動出来るんだろうか。眼魔砲で何でも片づけそう)。山南は上司に恵まれていいなとまでは言わないけど、少しそう思った。



PAPUWAを読み返して、今ミツヤが出てきました。読書人としてはミツヤより、マジックとコタローの精神的なタイマンにページを割いて欲しいと思いますが、色々壊れているミツヤと、そんなミツヤが嫌いじゃなかったマジックが大好きです。キャラ漫画として読んでいます。

本筋とか気にしだすと、どうにもならなくなるので一種の逃避でしょう。コタローをしっかり描けば、全く違う話になったと思いますが、コタローの青の一族のセルフイメージって、「他人が心をこめて作ってくれた御飯を、泥の上にぶちまけていい」らしいので、コタローメインのお話って、想像が付きません。

女王・小悪魔・尊大なのが幼少期でも青年期でもコタローなのであって、パプワ君との友情を築けても、やっぱり「他人は奴隷。僕みたいな美青年に全てがひざまずけ」と顔に出すから、何とも迷子な元主人公です。



シンタローという兄がいて、幽閉前は人間関係を学ぶ機会もあったでしょうが、基本的に両目秘石眼ゆえに恐れられていましたし、当のシンタローが弟に異性愛に近いので、どうなんでしょう。総帥になったシンタローの不寛容なふるまいの数々を思うと、そんなにお互いが成長できるような関係ではなかったのかなと思いました。

高松も、仮にコタローの養育係になったら、自慢の長い黒髪をカッターナイフでジャリジャリされていそうです(本当に江戸時代のよくない方の御曹司みたいな感じ)。両目秘石眼ならグンマも同じだし、暴れん坊ぶりならキンちゃんも大変な方ですが、何がコタローを尊大にさせてやまないのか。

青の一族全員がそうかというと、そうでもないので、ますます悩みます。グンマ&キンちゃんの「女王キャラ化」の可能性はあるのかと思ったのですが、2人が「目が痛い」と訴えるものなら、涙と鼻血と大声を出しながら介抱する男がいるので、既に女王になる動機が薄いです。グンマがやたら細かい高松に「高松がいるから、僕しっかりしないんだよ。少し放っておいて。」と怒って言えば可愛いだけですし、キンちゃんが自分の作った機械を自慢しても、やっぱりただただ可愛いです。

・・・・サービスはルーザーにお姫様の様に丁寧に愛され、コタローはシンタローに過保護というより異性愛に近い愛を向けられています。・・・・愛し方は多様であっていいと思いますが、密かに高松が「自分がいなくなってもグンマ様とキンタロー様が大丈夫なように」と心を砕いていたとしたら、それは建設的な愛し方だったかもしれません。実際グンマは技術屋ですし、キンちゃんは故ルーザーの様に総帥を支える男になりました。

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