クリスマスらしい内容ではありません。すみません。
PAPUWAの一巻を読み返していたら、南国より色々黒くなったなと思いました。南国だとシンタローが虫や動物に優しくしたり、悪いことしている父親に反抗したりと、善人そうな部分もありました。刺客のお兄さん達も、いい意味で笑える敵キャラでした。
PAPUWA序盤の善人って、アラシヤマくらいかもしれません。彼は色々突っ込まれる性格と体質ですが、相応以上のしっぺ返しを食らっているので、あえて責める事も出来ません。マジックやハーレムの強引さも、「悪い大人の見本」的なイヤラシサを感じるので、いいんです。
他、アラシヤマの個性以上に、・・・・な子(口が悪いとか自意識過剰とか女王様とかはテンプレに過ぎない)もいれば、時々被害者顔する脱走兵とか、名前がタイトルになっているのに空気な子とかいます。
最初勢いでガッと読んだ時感じた、「細かく読み返すと何かが崩れる」という不安は気のせいじゃなかったかもしれません。チャンネル5の一巻は、シリアスで伊達長官も健在でしたが。(でもエドガーにしてみると長い悪夢の始まりかも。)
自分が反抗期の少なかった人間なので、PAPUWAでの「グンマとキンタローの高松への反抗期」というのが、余り想像できません。最初漫画読んだ時は、「あのグンマもとうとう反抗期か」と軽く感動しました。
ですがもしかして、キンタロー一人が反抗期だったのではと。グンマにすると、高松が側にいれば高松が自分を守ってくれるし、キンタローが側にいればキンタローが守ってくれる、そうでなかったら最後は実父かな?くらいの、二重三重の守りなんじゃないかなと思いました。
グンマはあのシンタローがほとんど手を上げない相手なので、ある意味余程自主的に反抗期を向かえない限り、社会に反抗する機会がありません。キンちゃんの場合は、「高松と言えども俺を子供扱いしないで欲しい」という健全な心構えがあるらしいですが。
高松もキンタローの健全な反抗期に合わせて、自分の時間を持とうかなと思って隠居したものの、呼ばれれば嬉しげに帰ってきました。・・・グンマの場合、かつてのハーレムやシンタローの様に、マジックに対抗できる力を求める向きの反抗ではなくて、あの巨大組織で生き抜く(高松譲りの)一種図々しさの方が重要だったのかもしれません。
高松だって、機密事項を頭にゴッソリ詰め込んだまま、ガンマ団を去ろうとしても、出来ないはずなんです。シンタローが高松に興味ないから出来た事で、マジックなら高松に箝口令以上の厳しい措置をしない限り、引退なんてさせないでしょう。
漫画としてのガンマ団は描写がゆるい分、無駄に厳しい組織なってます。シンタローはガンマ団を「半殺しのお仕置き集団」と位置づけたい様ですが、まるで「攻撃されるのは貴様らが悪い」という、シンタローのスタンスそのままに見えます。マジックは自分が悪である事を自覚していましたが、シンタローはありえないくらい自分正当化してませんか。
悪いのはマジック、ハーレム、高松達ナイスミドルであり、若い自分達は潔白な団体だとでも。ガンマ団に攻撃された人達にすれば、総帥がマジックでもシンタローでも恨みは一緒です。しかもトップがマジックでないと大きなミッションはまだ難しそうですし、特にシンタローが人材集めに熱心でないのも疑問。 |
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