雑感です。
PAPUWAを読み直すと、キンタローが妙に大人っぽかったり、子供っぽかったりします。あくまで妄想ですが、「高松がいなくてもどうにかなる」と思っているのが前者で、「高松がいればどうにかなる」と思っている方が後者かなと。「子ども扱いされるのは嫌だけど、お弁当に好物のミートボールが入っていないのも嫌」、「口うるさくされるのは嫌だけど、褒めてもらえないのはもっと嫌」な、小学校高学年男子の様です。
高松は今が一番楽しい時期かもしれません。グンマは「高松以外の人も僕を大事にしてくれる」事に気が付いたので、ほぼ親離れしたようです。
・・・漫画とは言え、南国&PAPUWAで、「青の一族に女性はいない」とされているのはスルーした方がいいかなと思います。いつだって婚姻関係をどこの誰と結ぶのかというのは、難題だと思いますが、マジックくらいの影響力のある男に公式な夫人がいないと、不自由する事の方が多いでしょう。
(本当は不自由云々の話じゃないけど、若いマジックが婚約発表等を通り越して、「5月にパパになります」と記者会見とかして、特に波紋は無かったのか。)
どこの女性と付き合うのか厳重に管理されているくらいなら、高貴な家柄ということで納得出来ますが、祖母、母親、伯母叔母、妹、姪などの関係がゴッソリ「ない」一族ってのはもう、会社とか軍隊に近いと思います。
ルーザーが、生まれてくるだろうキンちゃんの事を全く視野に入れていないのはそういう事だと思うけど、一応、ルーザーも「父親に可愛がってもらった」事はあります。自分が可愛がられた記憶を、全てサービスとジャンの間を割くエネルギーに使ってしまったんでしょうか。
ルーザー様を自死に追い込み、有能な軍人になるはずだったサービスを傷心の少女の様にしてしまったジャンは、ハーレムが怒るに値すると思います。上司と友人を一気に失った高松の気持ちは想像するよりありませんが、多分、ジャンに優しい気持ちを抱いてはいない気がします。
高松は青の一族ではないので、恐らく祖母や母親との思い出、いれば姉や妹との思い出もあったかもしれません。因果な仕事なので、連絡はとっていないと思いますが。小さいグンマを世話しながら、「この子の母親は?」と思ったんでしょうか。医者でもある高松なので、誰がグンマ、キンタローの「母親」なのか知っていそうです。
グンマかキンタローが病気をしたり、辛い目にあっても、彼等の「母親」は会う事が出来ないのでしょう。卵子を提供したか、分娩まで関わった女性なら、ガンマ団に子供が関わっていれば、さぞ心配でしょう。まして、「優秀な女性」が対象だとか言うので、何かすればガンマ団とも関わる立場の女性かもしれません。
青の一族でない高松は、そんな多過ぎる矛盾と、大人になったグンマやキンタローとの付き合い方に限界を感じて、隠居したのかも。グンマを育てた高松なら、「母親」のすごさを分っているでしょうし、グンマとキンタローが、婚姻届ではなく、認知届ばかり書くようになっては、見ていられないかもしれません。(日本の法律だとそうなる。)
(青の一族なので、女性との正式な婚姻関係なしに、生まれた子供との父子関係だけ求めることになるのなら。グンマとキンタローも、自分の子供を宿した女性に対し、認知届を出すんだろうか。なんかもう、育ての親だった高松とするとどうなんだろうそれ。) |
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