図書館でナウシカの漫画版を借りてきて読んでみました。子供の頃は漢字が読めなくて挫折しましたが、今読むと意外にスッキリしていて読みやすかったです。昔テレビで映画が放映された時、冒頭の巨神兵の絵や、胸に来る「青き衣」が描かれたタペストリーがあまりに重厚で、夜更かしして見てました。好きなキャラはクロトワです。
このナウシカ、アニメージュで連載されていました。最近アニメージュも見ていませんが、結構一個一個の作品に力を入れる雑誌なので、堂々としたものだったと懐かしく思います。80〜90年代のアナログな良さが凝縮されていたと思います。
・・・なんで今ナウシカを読んだかと言うと。ナウシカが終わった後、チャンネル5の連載が開始されたんです。94〜2000年までの連載でした。何故6年もかかって完結出来なかったのだろうとか、この雑誌だからしっかり描けば最後までバックアップしてくれただろうにとか、色々思いました。
刃と雷のベッドシーンが当時のアニメージュ的にOKだったのか気になりました。読み手とすると、彼等がただの人形じゃないと分かって、嬉しいような困るような。アニメ雑誌というと早いうちから扇情的な内容のものが多かったですが、アニメージュは硬派でした。エドガーが伊達に本気で恋をしている事については精神的な話だったからOKだったのかもしれません。(※雑誌は違うけどPAPUWAのリキッドのネズミ大好き設定も、あれはあれで相当扱いにくいと思う。よくOK出たな。)
チャンネル5について、伝説や傑作になって欲しいとまでは思っていませんでしたが、茶々入れずに済むくらいの説得力のある話だったらよかったなと思います。エドガーが伊達長官の前でずっとお芝居をしていただろう事、ジャンが精神的に流浪している事、このままだとブレーンに高松を抱えるブラックの世界制覇かなという事・・・未消化です。
高松。 ■400年前に「惑星一個艦隊並」の力を持つ紅を操ってジャンにぶつけ、仮死状態に。(どんだけジャンを粉微塵にする気だったんだ高松) ■チャンネル5計画半ばで5兄弟同士を争わせて、「5人集まらないといけない」計画を頓挫させる。(グリーンの暴走植物達については本当に高松ノータッチだったんだろうか。母星の最高機関にいてバイオ分野のエキスパートだったんだが高松。)
えげつないまでに、ジャンとジャンのチャンネル5計画を闇に葬る気でいる様です。紅や刃を道具にするあたり、執拗にジャンの周囲で事を済ませようとしているんだろうなと思います。
高松って自分に甘い方じゃないと思いますが、甘やかされるのは嫌いじゃないと思います。死地に行くルーザーから「高松、僕の代わりに兄さんの事は頼んだよ」と言い残されたり、マジックから「君が私の側にいてくれると、まるでルーザーが帰ってきた様だ」とか、甘いこと言われれば喜ぶ人だと思います。
甘い事言ってもらえて高松は喜ぶだろうけど、3秒後に忘れていそうなルーザー様とマジック。(この辺はPAPUWAのグンマも露骨にそんな感じ。そういう高松と一族の終わりのないお芝居を冷静に見ていて、関心も愛着もないのがシンタロー新総帥。一族の新顔なのに、高松の操縦法を会得してしまったのはキンちゃん。) |
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