madeingermany

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...... 2013年01月17日 の日記 ......
■ 特権   [ NO. 2013011701-1 ]
PAPUWAを読んでいて思ったのですが、グンマが南国と何か違うと。劇中で4年経っているので各キャラそれぞれ変化もあるでしょうし、作風も何となく違ってきた印象もあるのですが、グンマだけ愕然とする程何かが違うんです。

高松がいなくても自分で自分の事くらいどうにかなる事に気が付いたと言うより、グンマが元々自分に付与されていた青の一族たる特権意識に目覚めてしまったという印象です。アニメのマジックはコアラのマーチを美味しく食べて庶民派をアピールしていますが、実際はそんな事もなく、彼と彼の「家族」は莫大な財産と権力を持った一族です。

(※ガンマ団は私設団体なので、トップ達に例えば王族や貴族が国民に尽くす様な使命感や慈悲はない。シンタローは一人で背負い込む方らしいので特に。)



高松が100年かかったってグンマにしてあげられない様な事を、「青の一族」の人達は軽々と出来ます。今まで諸事情で一族から離れていたグンマが、シンタローの総帥着任、マジックとの父子関係の確認、従兄弟のキンタローとのコンビネーション等で、格段に注目される立場になりました。

持ち上げられて人柄が変わるような子ではないと思いたいですが、シンタローの陰で高松と細々と機械をいじっていた頃とは、比べ物にならないくらいランクアップした世界がグンマに開けました。

それくらいで高松がすねたとは思いたくありませんが、「グンマは青の一族の一人」と認めることが、高松にとってどれ程辛かっただろうなと思います。青の一族故にルーザーを襲った苦しみをグンマに味あわせたくなくて、一般人なのに頑張ったけれど、当のグンマは「青の一族」の一人として暮らしていた方が、楽しそうなんですから。

(呪縛だからと言って一族&ガンマ団解体しろとは言えないけど、相変わらず排他的なグループだと思う。高松の「グンマ様を救いたい」願望は、「グンマ様は私と同じただの人間であって欲しい、あわよくばルーザー様の代わりに私の側にいて欲しい」夢に等しいので、まず叶わないだろうなと思う。)




南国でもPAPUWAでも青の一族である苦しみは描かれていますけれど、問題はグンマが誰とその苦しみを共有するかです。南国では高松が取り越し苦労して、グンマをかばおうとしていましたが、グンマにしてみればシンタローやキンタロー、コタロー、実父、叔父達と一緒に青の一族をやっている方が楽で楽しくて充実しているんです。

グンマ、高松の気も知らないでニコニコしていて・・・・と言うよりも、南国での高松のグンマへの取り越し苦労が、グンマの人生において余計だったんじゃないかなと思いました。客観的にそう思うだけで、高松の心を思うとこっちが泣きそうです。グンマが家族と幸せに暮らす未来に、高松が無用だったなんて。

高松自身も、南国の頃いつか大人になったグンマと離れる日が来るんだとは思っていたでしょうが、グンマが青の一族としての特権階級ぶりを満喫し、父親や兄弟、叔父従兄弟等血縁と楽しくやっている事への感想は、特にないかもしれません。グンマを秘石の呪縛から守ってあげたかったなんて自分一人だけの夢、高松は口が裂けても二度と言いたくないでしょう。

(サビに高松が呪縛の話していたけど、秘石眼を捨てたはずのサビが無職のまま、代々の財産で特権階級そのもののゴージャス生活を愛人とエンジョイしている謎。)

(キンちゃんも特権階級・青の一族の子だけど、どうなんだろう。家族との関係を大事に出来る子だと思うけど、他人も大事に出来るといいなあと思う。一緒にじゅんさいのお吸い物頂いてくれないかな。あれ味ほとんどなくて、独特の歯触りだけど意外といい。)

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