高松の思考回路って誰かに似ていると思ったら、GS美神の美神令子でした。番外編でハレの傍若無人を前に、高松が幼グンマに対し「こちらには危害がない」と言っていますが、美神もそんな事を時々言っていたなと。美神と違い、高松の格闘する場面は一回きりですが、勝つため、ないし愛する人のためなら、大抵のえげつない事を選択してためらわない所が好きです。
(自分の利益のためにえげつないのは兎も角、例えばグンマのためなどに「悪い」事を選択するのには若干の疑問がある。でも生前のルザ様なら、高松よりえげつない部分があっただろうし、グンマとキンちゃんの置かれている特殊な立場を思えば、高松が身綺麗なまま、彼等を守れるのかと言うと無理ではないかと思う。・・・高松なので、ルザ様以外にはそう強く「好かれたい」と思っていなさそうなのが何とも。)
・・・ルザ様・マジックそれぞれの子供が生まれた時、マジックの子供が金髪碧眼、色白の美少年だったのは高松も納得したでしょうが、ルザ様の子供がジャンにそっくりだったって、どんな気分でしょう。死んだジャンの呪いを高松は感じたと思います。
サビは子供っぽい嫌がらせとして赤子すり替えをしたとしても、高松がジャンにそっくりな赤ちゃんに対し抱いた感情って、想像したくありません。思わず、ルザ様の様な金色の髪、青い目、ふっくらした柔らかい肌をしたグンマの方を抱き取ったんじゃないかと思うくらい、黒目黒髪の嬰児に対し、何か思ったのかもしれません。(生まれたばかりだと髪の色とかはまだはっきりしないし、目も開きにくいんだけど一応)
もしルザ様の子供と言われても、ジャンにそっくりな子供を高松が愛せたかどうか。幸いマジックに卵子提供した女性が黒目黒髪だった事から、何とか言いくるめて、ジャンに似た子供の方をマジックに抱かせたのでは。
南国で高松が身近にいたシンタローに執着せず、降ってわいた様に現れた金髪碧眼、白い肌のキンタローに誰よりも早く目を向けたのも、ジャンの死霊がルザ様の子供から去ったと考えたからかもしれません。
(※シンタローの死と同時に、金髪の青年が急に現れた事を聞きつけた高松のテンションの高さは、シリーズ最高潮だった。事態への理解はハレよりも早かったに違いない。実際キンちゃんに面会したら高松泣き出した。)
パプワの特戦って結構好きです。南国終盤でいきなり出てきた、ガンマ団の主戦力チームという感じだった頃から。ずっとガンマ団ってインテリ担当のはずのグンマ・高松込みで、お笑い芸人集団かという雰囲気が濃厚だったので、そろそろ欲しかった展開でした。
南国だとシンタローがナンバーワン、その次がアラシヤマという実力だそうなので、ハーレム達の登場でそのランキング自体揺らぎます。(サビに「強い」と言われている高松は劇中の強さのランキング外なので、シンタローがナンバーワンというのは、同世代での話かと思う。)
南国ではアラシヤマとマーカーの師弟関係が少し描かれたり、父親と目されたマジックから拒絶されたキンタローが腰を落ち着けたりと、美味しい一団でした。若すぎるミヤギ達より大人らしき人達でしたし。
なのでPAPUWAで彼等の顔を見た時、嬉しかったです。ハレが自分勝手なのはいつもの事ですし、ハレがいる以上、迷走気味な物語もマジックやサビ、高松とのつながりも残っていることになりますから。あの年齢までガンマ団の第一線にいただろう男達ですし、島でバカンスもいいねえと。
なのにリキッドがからむと、何故皆人が変わるのだろうと。読んでいて声が出なくなる程、何で別人に皆なっていくのだろうと。少なくともハレはコタロー、シンタロー、グンマ、キンちゃん、そしてサビにはあんな事間違ってもしないと思います。サド傾向なのは青の一族のカラーなので大目に見るとしても。極悪人と思われがちなドクターを友人に持っているハレにしても、一体何があったのかと混乱します。
その証拠に、ハレはリキッドから離れてマジックの側に帰ってくると、いつものヤンチャだけど家族思いのおっさんに戻ります。家族には間違っても、面白半分に手を上げないでしょう。(もっとも叔父と言えども手を上げられたら倍返しする家族達なので、単に無理ってのもあるけど。
それにしてもリキッドって読めば読む程、存在に無理がある気が。パプワって、特に縁故や必殺技等のないキャラでも「ガンマ団の刺客」という大らかなくくりがあったけど、それすら抜けて何が出来るんだろう。) |
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