テレビアニメのPAPUWAを見てみました。内容はコミックス通りです。南国終盤の青の一族一色になった展開に置き去りにされた方達には、全くのブツ切りとしてのスタートなので混乱されたかもしれません。
(・・・遊佐さんのアラシヤマに期待している。遊佐さんの声と演技大好き。子安さんが出て来て何て大盤振る舞いだろうと思った。ミヤギの東北弁を真面目に演じている平川さんに惚れ直した。朴訥な東北の男をイメージして下さったのだろうか。)
シンタロー死去×2回(コタロー、ジャン)、青の一族の増殖(ハレ、ルザ様、キンちゃん)、赤・青の秘石の番人の登場&ジャン引退&リキッド就任、高松の隠居・・・等を乗り越えての「PAPUWA」なので、いきなりパプワ達プラスリキッドでお話が始まっていいものやら、老婆心を起こしました。
自分もリアルタイムでアニメを見て、漫画でシンタローがコタローに殺されたあたりから分んなくなった人間です。家族同士で殺人が起きたのに、何故あんなに明るいんだと分からなくなったものです。今も実は分りません。「ギャグ漫画だから」と思っています。
もし夏コミで本を出すとしたら、もう一度高松の話にしようと思っています。ルーザー様との出会いと別れ、キンちゃんとの遭遇、サビの死とジャンの暴走、巻き込まれるキン&グンの話になると思います。高松程、原作者の偏愛からこぼれ落ちた男もいないと思います。もうこれ以上高松を傷つけないで欲しいのに。(本人もシロではないのだけど、あそこまでむごくされる程のクロではないと思う。)
南国では原作者の都合で「グンマに一途」という設定自体うやむやに。サビはジャンとやり直したけど、ルザ様は帰ってこない。帰ってこないだけならまだしも、高松からルザ様を奪った事を何とも思っていないジャンと、再び同僚になってしまう。PAPUWAでは7冊分出番がなかった上に、グンマと微妙。新総帥とはコタローの診療をめぐって争っただろうし、その新総帥は秘石製のジャンの身体を持つ男なので、普通に医療の話をしても通じないだろう。・・・高松がそこまでされる程の事をしたとは思えません。
春コミに出そうと思っている、パプワ&PAPUWAのドクター高松本が9割がた出来ました。タイトルは「UNIVERSAL DOCTOR」、小説・漫画本です。あからさまに矛盾がない限り出してみようと思います。春コミ、SCC、夏コミ等でご覧いただけたら幸いです。
高松がキンタローを甘やかし、キンタローも高松を甘やかしています(内面的に)。学生時代に土居健郎先生の「甘えの構造」を読みふけった影響だと思います。以降それ以上に親しんだ精神分析の本がありません。夏目漱石の作品を「甘え」で解き明かした著作があって見事でした。
甘えって、言い換えれば信頼感かもしれません。相手が自分の事を思ってくれている感じです。本を読んでからかなりの時間が経ちますが、おりに触れて思い出す本です。
折角新しいジャンルの本を描いたを思ったら、意外とお馴染みの内容になった気がします。自分にとって同人活動とは何かという事を、思い出しました。
・・・キンタローって原作者としては、「優秀で強いハイソのイケメンがドジッ子すると萌える」コンセプトだと思うのですが、何度読み返しても「無理しているお坊ちゃん」に見えます。悪口ではありません。お坊ちゃんを甘やかしつつ、そして鍛えるのが高松の趣味なのでいいんです。 |
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