漱石が好きでよく読みます。漱石は親兄弟、夫婦、友人等ではない特別な関係をよく書きます。有名な所だと「こころ」の先生と私、先生とＫでしょう。他、「行人」の一郎とＨさん等。漱石の幼少期の不幸故でしょうか。
読みふけったせいか、自分の中だけの価値観の相当な上位に漱石の書いた人達がいる気がします。何か別の作品を読んでいても、「この人は「それから」の代助の様だな」とか思う事があります。そんな理解の仕方は漱石の作品にも別の作品にも失礼だと思うんですが、自分の「好きなもの」にはあまり種類がないようです。
パプワの高松も、独立した作品の独立したキャラクターでありながら、なんとなしに従来の自分の好きなものに似せて解釈してしまいます。高松は、ルーザーにきっちり告白して、きっちり振られておけばよかったのにと思いますが「告白」されても、「何それ面白いね高松」とか言いそうな男なので、もうどうしたら。ルザ様と高松は立っている舞台が違い過ぎ。
プライベートでルザ様と付き合う事がかなわないのなら、自分がルザ様＆キン＆グンに奉仕した分は、しっかり現金で報酬を得ておくとか。高松なので経費の計算は出来るでしょうし、必要なお金はマジックが出すでしょう。でも高松なので他の事なら兎も角、キンちゃんへの家庭教師代その他を受け取るかどうか。
（※あくまで可愛いキンタロー様、ルーザー様に瓜二つのキンタロー様に対しての話であって、ハレ相手ならブラックジャック並に請求しそう、お遊びだけど。キンちゃんは高松に１千万円とか請求されたら、生真面目に払おうとするだろうから、可愛くて高松でも言えない。もしくは一般の病院にかかった場合の診療代の相場などを、社会勉強がてら教えるとか。どこまでもキンちゃんに甘い高松。）
アニメのＰＡＰＵＷＡを見ていました。今のアニメに近い作りなので、声優さんの演技も自然体に近いものなのかなと思います。ＰＡＰＵＷＡ又は柴田作品ではないのですが、以前ある声優さんが、「このキャラの今の気持ちってどんなものでしょうか？」とスタッフの方と話し合いながら演じていると聞き、いい話だなと思いましたが、こんなに「このキャラの気持ち」が想像にしくい漫画もないかなと思います。（近藤なんて後半の方が実のある男なので序盤は残念かも。）
好きな声優さんが大勢出ているので、少しモヤっとします。逆に何も考えずに見られるキムラが好きです。同じ遊佐さんの演じるアラシヤマ、本当にシンタローが好きなんだなあと感動しました。でもアラシヤマの思うシンタローって本人と乖離していますが。
ウマ子も一途で好きですが、彼女の思うリキッド像と現実の乖離については、恐らく初恋であり、１６歳という年齢上仕方ないのかなと。色々もまれて、アラシヤマの良さがわかったウマ子は偉いです。
■永遠に老いず、文明とはほぼ無縁の孤島で家事。「特別な子供」達を守る使命があったと思うが、その子供が普通の男性に成長してお嫁さんをもらい、家庭を築いても、まだ島住まいのキャラ。立派な主婦になったくり子ちゃんが「彼」をどう見ているのか知りたいような何な様な。
■イケメン侍、渋い黒髪をなびかせる武士。比較的しっかり者だったと思うが、いつの間にか特定の青年のために死ねる様になった。人間関係が豊かになったのならいいことだと思うけど、どうコミックスのページをはぐって、もその人間関係が彼にプラスなのかどうか迷う。
■遠方の島に自然現象で流れ着いた子供。自分と同じ美貌といい加減さと、人間離れした能力を持つ父と兄は自分の居所を把握していながら、何故か自分達では捜索に来ない微妙さ。家族や生まれた場所全てが、「忘れていた方がマシ」と原作者から認定されているらしい。一応主治医もいたが、諸々の事情で診療中断。
ＰＡＰＵＷＡ初期ってハレ達もやらかしている印象ですが、いい大人なのであんまり心配もしませんし、モヤモヤもしません。ハレ、Ｇ、ロッド、マーカーならどこででも生きていけるでしょう。ただこの４人全員本気で「シンタローが総帥であるガンマ団なんてどうにでもなれ」と思っていそうなのが何とも。
親分のハレがモヤっとしているからそう見えるのでしょうか。ハレ、ああ見えて弟としての性格が強いので、マジックやルザ様に従う事は出来ても、年下のシンタローの下につくのはためらうのでしょう。（マジックの側にいるハレのなんと生き生きしている事か）
でもシンタロー旗下から早々に抜け出したのは、ハレよか高松の方が早い気がします。高松の士官学校勤務時代の暴れぶり、ガンマ団医務室の恐れられ方、高松本人の「通常」の姿を思うと、高松を切って若手に人気取り出来るだろうとシンタローが思った可能性もありますが。痛めつける対象がいると、元気になる男なので。（例、アラシヤマ、リキッド、他大勢） |
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