アニメPAPUWAを最後まで見ました。萌え部分は萌え部分でしまっておいて、いくつか真剣な話がしたいです。・・・先日、山崎たくみさんの声が聞きたくて、マクロスプラスの劇場版を見ました。急ぎ足で見てしまったので、もう一度OVAから見直します。たくみさんの声とお芝居って、近年自分が忘れていたものがあるなと思います。
マクロスF劇場版にもイサムが出ていたそうなので、もう一度見ます。なんかこう、好きなものと好きなものに接点を感じると嬉しいです。ドクター高松を演じてくれてありがとうございます。6巻のセリフをたくみさんの声で再生出来る様になりました。
・・・・
■よく劇中で「本当の家族」ってグンマやマジックは言うけど、何をして本当の家族だと言いたいのだろう。「血縁同士で寄り合う」事を指すのならシンタローの立場が危うい。「思いやってくれる人」を指すのなら、あの赤い服着たあの人、あの人は?ねえグンマァ!!
(※マジックの場合コタローの事が念頭にあるだろうから「本当〜」とか言い出しても違和感はそんなにない。でもグンマの場合、高松に対して冷酷な言葉に聞こえる時がある。普通に彼を嫌ってくれた方がまだいい。) ・・・高松も大人なので、グンマがそういう気持ちなら、もうしつこくしないのでは。あと高松はルーザーと同じ血と、瓜二つの容姿を持ち、中身はまだまだ可愛らしいあの子の全てを支えてあげたいと思っても、「いい歳した自分が親子程の歳の差の青年を追い掛け回している様ではしたない」と心のどこかで思っていそう。案外謙虚。だから隠居したのでは。
キンちゃんが自分の意志で高松を追えばいい、きっと。理由なんて彼をつかまえた後で、ゆっくり考えればいい。(・・・グンマが「家族家族」言う時、キンタローは「そうだな」くらいしか言わない気がした。)
■アニメPAPUWA、原作漫画の展開を一時脇において、26話かけてコタロー、マジック、グンマ、シンタローの話が出来なかったのか。13話完結でもいいから、可能ならそんな話が見たかった。
話を巨大化・肥大化・長期化・減速化させなくていいから、大好きだったパプワ世界での、「幸せな家庭」って望んでみたかった。特にグンマ。PAPUWAのグンマが自分の事を幸せだって思っているのならいいのだけど、そういう描写が枯渇しているのでそう思う。
「キンちゃん」も「シンちゃん」もグンマにはいるのだけど、グンマは最初から優しくしてくれる人と親しくする事は出来ても、いざ、全く自分と性格が異なる「弟」に出会って大丈夫なんだろうか。グンマって、血縁が「本当の家族」って言い切る様子があるのに、家族に求めているのは、高松が昔自分にしてくれたような無償の愛なのが何とも。(高松仕込みの)キンちゃんがいるから、グンマの精神バランスが辛うじて崩壊しないのだろうと思う。
■アニメPAPUWA、明らかに南国漫画を最後まで読んで、理解して、共感してからでないと見ても分からないのでは。いきなり見て理解できる家族・人間関係ではないと思うので、視聴者頼みな部分が大きいのかなと思った。 ■鳥海さんの優しいイメージの声と、シンタローの個性がどう絡み合うのか、最後まで見つめてみたが、アニメではシンタローの個性が圧したらしい。世の中、好きな声優さんに罵倒されたいという願いを持つ層が自分を含めていると思うのだけど、別の場所でなら鳥海さんの罵声が・・・・・やっぱり甘い方が好きかなあ。
■改めて、子安さんの力を感じた。PAPUWA序盤で出番は多いけど、暴走しがちなハレが不安だった。しかし流石子安さんだと思った。コモロと兼ねていたけど、両方面白いのもすごい。南国アニメの生物の面白さは、「外見が尋常じゃないのに普通の会話ができる」所にあったのだけど、子安さんのコモロは「このキャラは明らかに全てがおかしいのに見てて痛くない」良さがあった。すごくよかった。 |
|