ジャンプSQのるろ剣が面白いです。リメイクかなと思っていたのですが、リメイクに終わらない魅力ある作品になっていました。剣心、薫、弥彦、左之助達メインの味も変わらない以上に、さらによくなっています。
・・・斎藤一を再び見られるなんて。牙突。憎まれ口が決まるキャラは好物です。(単なる罵声じゃなくて、キャラの人生哲学めいたものが垣間見えるくらいの憎まれ口がいい。「頭悪い奴は死んで下さい」とか放言した元教員が別の漫画にいるが、彼は誰かからの好意や愛情、思いやりを潔いまでに求めていないので、あれでいい。
・・・・罵声って最近アニメで小林沙苗さんや鳥海さんの声で聞いてしまい、軽いカルチャーショックを感じた。日常ではまずしないだろう事をお芝居するのが声優さんだと、画面の前で頭を下げた。可愛く子供が文句言うとか、男らしい怒声とかも世の中にあると思う。しかし他人が他人を罵るからには、罵るだけのリスクもあろうかと思う。
・・・PAPUWA8巻で野次に対し、相応の処分を受けているキンタローが正解。補導されるキンタローを嬉しそうにカメラで追っている赤い服の人は・・・画像を保存して気が済んだら、事務局に保護者然とこの子を迎えに行き、帰り道で軽い説教しつつ、サッカーのルールでもレクチャーしていると思う。)
以下は心の整理です。
■生まれた時から眼魔砲が撃てる男達に囲まれていたキンタロー。自分も撃てるので不思議はなかっただろうけど、側にいる高松が「秘石眼でなく眼魔砲も撃てない」という事実に気が付いた時、どう思っただろう。
コタロー(とサビ・グンマ?)なら、「だからあいつは使用人なんじゃない」と思うだろうし、ルザ様は秘石眼持ちである事に非常にこだわっていた様なので、体からして別物である高松に、「人材」として以上の関心は、最後まで無かったと思う。ハレは一応隊長なんてしているくらいだから、秘石眼だけが人間の全てじゃないくらい思っていてくれるかも。
希望的な事を言えば、キンタローには「俺が高松を守る」とか思っていて欲しい。意識しない程度の気持ちで。例えば、心戦組御一行が炎を散らしながら接近した時、あの怖いマジック元総帥に珍しく「好きにしたまえ」と言わしめたくらいの気迫で許可を求め、眼魔砲撃ったくらいの素直さを、いつも高松に対し発揮してくれるといい。
・・・・目上に敬語を使って話すとか、人に気を使うとか。シンタロー総帥やマジック、ハレ、サビ達血縁、それに多くの部下達を愛する様にこの子に教えたのはドクターだと思っている。憎まれ口を好き好んで叩くし、何かとえげつないドクターだけど、いじめていた様な生徒達を含めて、周囲を愛する気持ちは深かったと思う。
■ハレは南国でキンちゃん出生後&コタロー解放後、2人をかまっていたが、段々2人に興味を失ったような気がする。キンちゃんと言うか白シンタローは登場直後ラスボスの様な描かれ方だったが、徐々に可愛らしくなっていったのがいい。コタローは最後まで誰に心から懐く事もなく、眠っていった様な。
■ハレが白シンタローとコタローに服を与えたり、戦艦に乗せたりとかまっていた理由は、「強い」とかじゃなくて、「マジックのものだから」だと思う。ハレはお金も人材も機材も、マジックのものなら遠慮なくもぎ取って遊ぶ癖がある。(例、ミツヤ)
■ハレはキンタローが誰のものなのか呑み込めると、取るべき態度をすぐに理解した。ルザ様とマジックの顔って似ているので容姿だけじゃ、どちらが父親か分からない。子供達の出生証明書を書いただろう医者が言い切った事を信じるなら、「分かった、こいつはお前のものな」という反応か。キンタローに今以上ちょっかい出したら、グンマを泣かせた時と同じ結末になるのは、ハレも了承済み。
■でもハレが高松に力で何か言えば、一族の人間でない上に、眼魔砲その他が撃てない高松は、ハレに従うしかないんだけど。そこがハレの面白い所と言うか、パプワらしい所だと思う。・・・・ハレはルザ様にいい思い出がないから、キンちゃんを手放したとも言えるけど、怖い兄貴なのは間違いなくとも、ハレは結構好きだったと思う、ルザ様の事。好きだった兄の子を、何も言わずに高松に譲ったあたりが、ハレらしいなと。 |
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