南国アニメ雑感
■くり子ちゃんを除くと本当に男性しかいないこの世界を、明るくおバカでハイテンションな大人達の孤島バカンス物語に仕上げた事に脱帽する。(誰だろう、ルザ様復活の匂いを感じ取ると、「楽園」と口走る過労気味のお医者様は。どれくらいルザ様がいなくて、ずっと辛かったのだろうと、見ている方が苦しい。夏コミでそういう本が出したい。キンちゃんがいてくれてよかった。)
■マジック4兄弟のキャラソンを聞くと、劇中の大抵の納得できない端々の事は、了解するしかないと思う様になる。「比較的しっかり者の叔父さん」から、女王様に大成したサビについて何も思わない事ないけど、サビが幼少期にわがままを言って、ルザお兄様が塩沢さんの声で「それでいいんだよ、サービス。」とか言っていたのなら、なるべくしてサビは女王様になったのだと思う。
ルザ様自身は文武両道で、優秀な科学畑の男だったはずなのに、サビには一向に職業意識や、科学知識への興味を持たせようとしなかった事が不思議でならない。
パイロットフィルムを見て、「南国のサビはしっかり者で涼しそうな青い髪」というサビへのイメージが揺らぎそうで怖くなった。高松とサビがそれぞれルザ様、ジャンへの思いを言い合う姿は、男性同士の会話じゃないと思う。高松はある意味仕方ないと思うけど。
「同じ女子大だった親友同士が就職後久々に会って、昔の恋について語る」姿の様だ。高松はそんな感じだなと思うけど、サビは南国アニメで男らしくシンタローを導いていた姿がちらついてしまい、ショックを受けた。繰り返すけど、高松については違和感無かった。ジャンは再生したのに、ルザ様が帰ってこない理不尽。(やっぱりここはキンちゃんが頑張るしか。)
■もし原作者サイドが、「明るくおバカなハイテンション」な南国アニメに疑問を感じていたのなら。セルフイメージの南国はそういう雰囲気じゃないと思っていたのなら。残念だけれど、是非原作者サイドが納得する南国をもう一度描いて欲しい。チャンネル5で断片が見られる、花を背負った静止画像の様なサビが本懐だったと思うのなら、そういう漫画を最終回まで描いてみて欲しい。もうあんまり高松を巻き込まない方向で。 |
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