独断と偏見のパプワ雑感です。
キンちゃんは、高松が士官学校の学生を実験と称して血祭りに上げていた事や、グンマが成人した後もガンマ団で知らない人はいない盛大な「お守り」をしていた事を知らないんだよなあと。南国終了後に高松の性格を徐々に自分で分かってくるか、他の人から聞かされて知った部分もあったと思いますが、基本、シンタローの様な目で高松を見ていないんじゃないかなと。
シンタローの高松感(ガンマ団で自分がイニシアチブを取れるようになったら即行処分対象?)が間違っているとは思いません。シンタローの世代にしてみれば、高松はそんな男です。でも、一瞬でもキンタローには高松が頼もしく見えたり、甘える対象になったりしたのかなと思っていたいです。
(PAPUWAでもキンちゃんと高松は、「勝手にお母さんに部屋の掃除とかされて怒って喧嘩する中学生男子」に見える。人生で初めて買った親に見られたくないものを死守しようとする男の子と、息子の邪魔する気は特にないけど、可愛くもあり未熟でもある息子から目を放せない母親。)
・・・キンタローって本当にルザ様と似ていないなと思います。ルザ様には兄のマジックが運営しているガンマ団を支える事が全てで、弱者や他者(香川県出身のあの子とか)に興味を抱くことが皆無に近い人だったと思います。グンマが側で泣き出したら無視するどころか「キュッ」てしかねません。息子のキンちゃんは生まれた時から、殺生の似合わない子だったと思います。
キンタロー坊っちゃんのそういう甘さは、青の一族由来のものでなくて、高松似なんじゃないかなと思っています。グンマは手段を選ばない性格を高松か譲られて、キンちゃんは高松の知られざる優しさを受け継いだなのかなと、勝手に夢見てます。
(高松の手段の選ばなさは、体は普通の人間でありながら、秘石相手に知恵比べをしてしまう所だと思う。青・赤の一族より秘石を理解していて、「マジックの息子として育てばきっと幸せになる」と、キンちゃんをめぐって両秘石と意図せずして競争してしまった事が恐ろしい。取り合えずジャンには競り勝った模様。※チャンネル5)
昔南国アニメを見て、漫画を読んだ時も感じたのですが、出てくるキャラがほとんど成人男性だなあと。年齢設定を知らなければ、シンタローやグンマはマイナス10歳くらいで丁度いいと思っています。ガンマ団に士官学校があるという設定が後付だとすれば、よくここまで二十歳越えを集めたなと。
(高松については20代の頃から容貌が変わっていないので、突っ込む気持ちにならない。各年代で髪の量もほぼ同じらしい。サビに美容関係の品々を作らされているのを逆手にとって、自身にも活用していそう。あと頭使っている人は老けにくいとも言うし。)
なんでそう思うかと言うと、PAPUWAで30歳近くなったシンタロー達が、アニメや漫画の「28歳」像とかなり違うからです。古めのアニメ等なら、28歳が子供達を守ってくれる様な大人だったりします。シンタローの場合はむしろ南国中期頃の方が、大人だった気がします。マジックという絶対的な大人が側にいる以上、シンタローの「成長」は劇中がてっぺんなんだろうなと思います。グンマがいまいち成長しにくいのと同じで。
固い理由を求めるなら。10代くらいの男の子であれば、ファンタジーものでない場合ほとんど義務教育中です。南国の孤島に行っている場合ではありません。主人公が学校に通っている描写をからめながら、ファンタジー色を醸し出す作品は多々ありますが、そういうオプションはパプワにはありません。
いい大人だからこそ、殺人集団に所属していたり、刺客なんてやっていられるのかなと思ったり。日本人風の子供、しかもどう見ても義務教育中の少年に刺客なんてやらさせるのなら、それなりの理由と書き込みが必要だと思います。いいおっさん達の、自己責任ストーリーだと思えば、パプワ世界のゴタゴタがある程度腑に落ちます。 |
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