昨日と同じくらい痛い日誌です。
さる恋愛相談で。「リーダーシップあふれる、かっこいい上司に恋をし、同棲する様になった女性が、家で自分に甘えてくる彼に失望し即行別れた」と言うのを聞きました。相談員の意見は「甘えてくれるのは信頼されている証拠なのでもったいなかったかも」という事でした。恋愛ではお互い無理をしない様にというまとめの相談例でした。でも別れようと決めた女性の気持ちもよく分ります。
年上ですごい美形で声も天下一品、将来を約束された家系の優秀な科学者の、「気に食わないとすぐ攻撃して、思い通りにならないと気が済まない」姿って、失望を誘わないんでしょうか。ある意味ハレ以上にルザ様のそんな面を見ていた高松は、彼の事が本当に好きだったんだろうなと思います。
同じ劇中でルザ様の兄になるマジックを激しく愛する山南は、マジックの普段の姿を見たら引くのかもしれません。遠慮なく引いてくれていいし、ファンをやめてもいいでしょう。マジックが溺愛するシンタローの事や幽閉していたコタの事、長男グンマの事を山南が意識する必要はありません。
高松の底知れない所は、もしルザ様が生きていて、キンちゃんが生まれていて、やっぱり高松がキンちゃんを世話する様になったらという想像を許す所でしょうか。徳川家康の子供達じゃないですがマジック家とルーザー家と分家して、当たり前のようにルザ様の家にいる高松。(※分家した方が戦時の場合生き残る可能性が強い。例・諸葛孔明)
高松は「お前は僕の子供の健康管理と、使用人達への指示だけしていればいい」とルザ様に言われていそう。でも高松は使用人をほとんど使わず、小さいキンちゃんと一緒に御飯とか作って、お父様をお迎えしていそう。ルザ様がそれが自分の「家庭」なんだと気が付くのに数年を要しそう。
パプワを読みながら、マジック達の人間関係が何かに似ていると思い、しばらく考えていたら源氏物語でした。話がブツ切りに近い所や、閉じた人間関係を思うと似ていなくもないなと。「あさき夢見し」を描いた方は、桐壷・藤壺・若紫・女三宮が描き分けられないとおっしゃっていましたが、叔母と姪の関係で源氏が惚れこむ女性達となれば、お互いどんなに似ているんだろうと思います。
非常にくだらない話ですが、どっかの誰かが金髪碧眼の父・息子・従兄に入れあげていたなあと。源氏は「紫のゆかり」の女性達それぞれの個性を認めていたというより、自分好みの女性かどうかと厳しくチェックしていますが、そのどっかの医者というと。
幼い頃から総帥になるべき立場だった兄のマジックを支えるべく、中学生くらいで立派なアサシンだったルーザー。「世話役に愛され過ぎて24歳になっても甘えっこの玩具大好きっ子」。「一見沈着な大人だが中身は4〜5歳のうっかりすればアロハ着てそうな坊っちゃん」と、最も愛していたはずのアサシンから、息子や甥へ自分が介入する事によって、どんどん明後日な子達になっていっている気がします。
でもルーザー様もサビから「理知的」「優しい」「戦闘に向かない」「天使」とか言われていますが、生前を知る高松が見ていたルザ様は「天才には違いないけど駄々っ子」らしいです。最愛の弟だったサビには見せない顔を、高松には見せていたという事でしょうか。
なんというか、高松はルザ様に十分愛されていたと思います。確信はないですが、高松が焦がれるほどキン・グンを愛していても、実は2人に深入りしたがらない様に、ルザ様も高松を抱きしめたい衝動にかられながら、まずはこの子を一人前の科学者に育てようと気を配っていたのだろうなと思います。
人間、自分がされた様にしか人には出来ないと言いますから、今の高松は昔のルザ様なのかもしれません。きっと、教えた事をどんどん吸収して成長していく高松がルザ様は自慢で可愛くて、それでいて抱きしめたら潰しちゃいそうなくらい大事だったんんじゃないかなと。(言うだけならタダだ、きっと。) |
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