先週先日久々に新宿を歩いてみた時の事を思い出していました。新宿と言っても、ミラクル☆トレインの吹である西新宿五丁目駅はほとんど中野区で、凛ちゃんである都営大江戸線新宿駅は渋谷区にあります。零二の東新宿はこれまた遠く、先週は戸山公園まで足を伸ばしましたが流石に遠かったです。JR新宿駅自体が広大なので、鉄道を楽しむ意味で新宿に行くのならJR新宿駅・慎太郎の所が手頃かもしれません。
昔は武家屋敷がいくつもあったり、都庁付近は大きな池だったと言われる広さを納得して来ました。地平・地下にいくつも駅があるのも仕方のない事で、西新宿五丁目から新宿御苑は歩いて30分かかります。自分の本に吹が夏にアイス持って代々木の所に行く場面がありますが、ドライアイスがないと溶けてます。
ミラクル☆トレインでは新宿にある駅は皆家族ですが、西新宿一帯と新宿南部では性格が違うんでしょうか。西新宿組は奥手で真面目な傾向、東・南新宿は開発真っ盛りのエリア、北新宿は老舗らしく慌てないとか。JR新宿駅の慎兄ちゃんがとにかく巨大なので、そんな差異は皆気にしなそうです。「気にしない」のが新宿一族。でも吹はなんか悩んでいそうな駅。そんな本を5冊作りました。
吹のエスコートボイスCDを聞いていますと、そういう口説き方を彼は選んでいるのかと思う程、ほろほろとしています。実際の駅・駅前は都営らしい真面目な印象です。
こんなに歩いて二次創作が楽しめた作品はなかったと思います。アニメや漫画の誇張された世界なんて必死に想像して書くよりないんですが、ミラクル☆トレインだけは例えば熊野神社の境内を歩けたりして、楽しかったです。
自分の異性関係を暴露するようで恥ずかしいんですが、相手を好きか嫌いかは別にして、ルーザーの様な人を知らなくないなと思いました。思い通りにならないと〜な面で。自分は暗殺者集団に所属していない、焼き饅頭をこよなく愛する普通の群馬県民ですが、それでも小鳥を握りつぶさないかどうかくらいの差で、ああいう人知らなくないなと思いました。
善悪の判断なんてギリギリの線でない限り、千差万別です。10人いれば10人の「これだけは許せない」事があるでしょうし、世の中で自分一人だけが叫び続けているこだわりもあります。
ルザ様に対して「善悪の判断がつかない」と作中で何度も言われますが、まるでそう語る方のキャラが絶対の判断基準を持っているかの様な書かれようです。ミツヤ・ルーザー・コタローをひっくるめて青の一族の恥部の様にしたがるのは構いませんが、個別具体的に見るとまた違うのかなと。
(平常心そのもので父親に致死量の眼魔砲を放ち、誤って受けた兄が絶命しても全く気にしないコタローと、弟の自傷行為を目の当たりにして錯乱したルーザー様が一緒の扱いって。ミツヤは歴史小説でならそんなに珍しくないタイプの男だと思う。)
なんて、ルーザーが1回目の死と2回目の死に際し、誰も連れて行かなかった事を思い、考えました。ああいう時、ルーザー様が劇中で主張されている様な人なら一人で死なないでしょう。自分の抱えているわだかまりや不満、消化されないものを周囲の弱い人間にぶちまけて、迷惑をかけながら死んでいくのが、「善悪の判断がつかない」状態だと思うんですがどうでしょう。
ルーザー様は2回とも死に際し、高松も、高松とキンちゃんも連れて行きませんでした。一族の業の深さに絶望しながらも、一番身近な弱者である高松、そして自分が残してしまった一族の血を継いでいるキンちゃんには手をかけませんでした。高松とキンちゃん、どっちかだけしかいなかったら、ルザ様も連れて行ったかもしれなかったけど、「高松と我が子」ならセットで生かしておこうと思ったのでしょうか。なんか大丈夫そうだから。
高松の場合、アスの力を借りて腹に岩ぶつけて気絶くらいさせないと、ルーザー様とキンちゃん・グンマの眼魔砲の撃ち合いになれば、止めようとして眼魔砲も撃てないのに自分から突っ込んで行ってしまいそう。アスが一方的に高松を排除した行為でもあるし、高松の忠誠心を誰よりも知っているルーザー様の思いだったのかも。
頭打ったら死んでたけど、腹なら怪我と気絶で済んだとか。ルーザー様らしいと言うか、ルーザー様と高松らしいと言うか。キンちゃんにはちょっと真似できないお父様の大胆さの一つ。 |
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