ママレード・ボーイが新章で連載開始だそうです。りぼんの黄金期の漫画だったので見守りたいですが、主人公が光希と遊の弟・妹となれば、前作で再婚した彼等の両親の子供です。20歳近く歳が離れている兄弟になります。前作時点で夫婦が一度別れて、別の別れた夫婦と再婚し合う話だったので、「少女漫画の両親」とはいえ、やっぱり現役だったのですか。
(※新ヒロイン・ヒーロー間に血縁関係はないんだけど、光希と遊から見るとそれぞれ異母兄弟になって、かつ異父兄弟でもあるという様相。嘘だと思う家庭だけど、少女漫画では珍しくない。少女漫画だから珍しくないのであって、仮にも少年漫画において本気で嬰児すり替え等したらまずいと思う。本気の方向がフェミニンに過ぎるから。)
本当に、40代半ばで隠居とか言い出した医者に何か言いたいです。十分色んな事楽しめそうなのに。いや、彼の事だから本当に楽しい事は隠れて楽しむでしょうから、「ガンマ団の群衆の前で公開収録さながらに、かけがえのない恩人の息子であるグンマをグンマがもう選挙権持って久しい年齢であるにも関わらず、赤子の様に甘やかす」事以上に楽しい何かを見つけたのでしょう。
ルーザー様の本当の息子か。
(高松の南国〜PAPUWAの空白期は成長したキン・グンと距離を置いたと考えるのが妥当だけど、真相を知ったグンマとはそうだとしても、正味1〜2歳児のキンちゃんを肉親はあれど高松が放置出来るはずもなし。高松は恐らくキンタローを得て、周囲に意固地なくらいグンマを使った「ルーザー様の御恩」を吹聴しなくてもいい心境にたどり着いたんじゃないかと思う。何もキンちゃんが特別な事をしなくても。)
南国を読み返すに、キンちゃんは面白い子だなと思いました。生まれてすぐにマジックが我が子だと認めて保護していれば2巻近く(シンタロー殺害〜高松の保護の間)も放浪しなかったのですが、放浪中もあちこちで愛されているやら、つまずいているやら、目の放せない子です。PAPUWAならしっかり者かというと違うので、やっぱりドクターは4年間側にいたと思います。黒子。
経緯を書くと。 ■マジックの本当の息子として登場。シンタロー殺害直後の皆のショックが収まらない時に登場したのは不運としか言いようがない。曖昧なりに青の一族の事を理解していて、俺は覇王になるとか言ったら仲間にしてもらえるどころか再度「父親」に「弟」と捨てられる。 ■ハレ叔父さんに拾われて安心と思いきや、家族と言うよりどうも戦闘要員扱いの様子。「弟」の着替えに迷わずセーラーを選ぶ叔父さんだが、異議申し立てはとくにしない「兄弟」。ハレはいい奴だけど、間接的にしか相手を愛せないみたい。
キンちゃんが高松と出会う直前に、シンタローへ「俺をなぶり者にする気か」と、よく分らない事を口走っているんだが、恐らく特戦3人のバカ話を耳にしていて覚えてしまった言葉だと思う。マーカーかリキッドあたりが使いそうな言葉かなと。PAPUWAでは一応乱暴な言葉が減っているので、ドクターの教育の成果か。でも汚い言葉を使いたい年頃でもあるし、きつい言葉が新総帥周辺に日常的に飛び交っているわけで、朱に染まりやすい子。
■「機嫌が悪いと見境なく暴れる」傾向から、父親が誰なのか確信を抱いた医者に拾われる。「父親」「弟」「叔父」「叔父の配下」と身近であるべき男達に囲まれていたキンちゃんだが、精神的に身を寄せるべき相手は「他人」だったりする。その医者をカッコよく「親代わり」と呼んでみたいものだけど、パパとその医者の関係を思うと、「親」と呼んで差し支えないと思う。その医者も単身キンちゃんを保護したのではなく、精神的にはキンちゃんのパパと常に一つだから。
高松とキンちゃんは、「ルーザー様と一緒にいられなくて寂しい」事が一緒だと思う。グンマもいい子だし、高松が24年間大事にした子だけど、ルーザー様とはやはり直に繋がっていないんだなと思ってしまう。グンマの朗らかさと大胆さと、冷めた部分はマジックに似ていると思う。キンちゃんの独立独歩している様な顔をして、「家」に帰ると甘えっこになりそうな所はパパ似かなと。
「家庭」内で父子そろって暴れ出したら高松も困るだろうけど、暴れ飽きたらどちらからともなく甘えっこになりそう。(家庭内暴力って立派な離婚原因じゃないかそれ。家裁で十分慰謝料貰える。でも高松なので常備しているだろうバイオハマナス・バイオホウセンカその他で、あんまりしつこい家庭内暴力だとルザ様・キンちゃんと言えどもグルグル巻きにして種ぶつけるくらいはしそう。) |
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