madeingermany

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...... 2013年04月07日 の日記 ......
■ 教育   [ NO. 2013040701-1 ]
図書館で谷崎潤一郎の作品を何冊か借りてきました。初期〜中盤くらいのものが多くて、なぜか表紙が棟方志功の版画の物が多かったです。学生時代、カバーがなくなった茶色の古ぼけた岩波文庫で読んでいたので、装丁が違うとまた気分も変わります。

カラッと文字だけで楽しみたい時もあるなあと思いつつ、本文の字の大きさや字の細さまで気にすると難しくなります。あと昔の小説なので、片仮名の部分が多いです(昔の国語の教科書の様な感じ)。色んな意味で、地続きの異世界に行って来れそうです。

谷崎以外に今まで乱読した本の中に、英国貴族を扱ったものも結構あります。オースティンのものだと階級と地域が限定されるので、いわゆる英国貴族とは違ってくると思いますが、バース(イングランドの温泉)の賑わいなどはそのままなのかもしれません。階級に関する考え方とかも。



ものすごく拡大解釈をすると、パプワのマジック達は英国貴族です。英国貴族なら女王への忠誠や、国民への奉仕を意識しているはずなので、スタイルだけちょっと拝借したくらいの感じでしょう。

(原作者的には拝借もしていないなあ。ざっと英国史を思い返してもメアリ女王、エリザベス一世、エリザベス二世、ビクトリア女王、サッチャー首相という女傑達の顔ぶれを思い返せば原作者的にタッチしないはず。だから無理してセレブ感を狙わないで、ギャグで終始してよかったのに。ガンマ団はマジックが一代で築いた世界征服のための暗殺者集団でいいのに。)

グンマみたいな子、イートン校にいそうです。キンちゃんが何気なくガンマ団にPAPUWAで馴染んでいるのも、特権階級のゴタゴタなんて下々の団員には縁のない事なだからかも。高松みたいな存在もお金持ちならではのオプションかも。

小説的な英国貴族の子弟の教育のイメージって、「家庭教師とグランドツアー」です。成人直前の貴族の子弟が、フランスやイタリアへ数か月旅行し交流を深め、マナーを身に着けてくるのだそうです。交通がある程度便利でないと出来ないので、第一次世界大戦前くらいのイメージでしょうか。



世界史的小ネタを書き並べましたが、言いたかったのは、南国〜PAPUWA間で恐らく高松に付きっ切りで家庭教師されたキンちゃんの総仕上げは、やっぱりグランドツアーかなと言う事です(妄想は無料)。グンマに対してはグタグタにお守りが続いてしまった分、キンちゃんにはけじめつけて教育しようと思うとそうなるのかなと。

(けじめ?ならキンちゃんはPAUWAで高松を呼び返してはいけなかった。高松も雀躍して来てどうする。でも限界まで頑張ったキンちゃんを思うと、もう高松と再スタートしていいと思う。)

「家庭教師兼ホームドクター高松を連れて、南欧遊学の旅数か月(※昔の旅行なので長い)」。マジックは放って置きそうですが、新総帥は駄目出ししそうです。(※士官学校勤務時代の高松の素行が悪すぎる)キンちゃんとすると信頼している高松の発案なら従いそうだし、道中「何か」あっても別に気にしなそう。ある意味無頓着で、信じている相手には自身でも我が子でも丸投げしそうな所はパパ似かなと。ルーザー様も警戒心がないときはゼロっぽい気が。

高松のために言うと、キンちゃんという紳士を育てるには、自身も紳士として認められる男でないといけない訳で。半ば強引にパプワ島でキンちゃんを拾ってきた高松ですが、少なくとも同世代か同世代以上には(サビ・ハレ・マジック・ルーザー様)、一定の評価を得ていると思います。

なんて事を、BSの旅行番組を見ながら考えてました。地上波のお気楽な温泉地めぐりとかの旅行番組を見ながら何を考えているのかは、各種既刊の通りです。群馬の草津温泉は医療効果が高いとされて全国区の温泉地になりまして、やっぱり温泉地を舞台にして何か書くと書きやすいです。医者と温泉の相性は悪くありません。(そう思うのはタダだし、自分に許したい我がまま)

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