生前ルザ様が高松の事をどう思っていたのかなと考えていました。とりあえず、「高校生くらい、紅顔の高松が市内の図書館に行こうとして、市バスないし市営地下鉄に乗ったらそういう被害に遭って。帰って来た高松が変な顔していたから事情を聞き出したルザ様は、市議会に圧力をかけて条例を新たに作らせたか、私財でバスか地下鉄の路線を買い上げた」くらいがいいなあと。
既に美人過ぎる実弟・サビのためにルザ様は対策を取っていそうです。でもサビはあらかじめコタロー並に自衛していても、「そういう」自覚のない高松はフラフラしていてルザ様がやきもきしていそうかなと。愛弟子が痴漢に遭ったから市議会にルザ様が乗り込んで行って騒いでいるのに、誰そして何がルザ様を動かしているのか分からない子。
(大人高松のキン・グンへの過保護尽くしの手本は案外ルザ様だったかもしれない。)
ルザ様の設定に、星矢のジェミニのサガの匂いを感じます。ちなみにルザ様も双子座のABです。ミステリアスな存在、真意をなかなか見せない雰囲気は狙い通りだと思います。なおサガが善悪の狭間で苦しんだのは本人が抱える野心と一方で奉じている正義との矛盾のせいであって、死をもってアテナにつぐなっています。
ルザ様は既に亡くなっている上にアスの傀儡だった時間もあるので、真意がサガ以上に分からなくなっています。おまけに聖闘士とアテナの様な絶対の関係がパプワにはないので、特にルザ様が誠意を見せねばならない相手も実はいません。(サビにジャンの殺害を告白したのはルザ様の意思だと思うけど。ジャン殺害をマジック、ハレから黙らされたのはルザ様苦しかっただろう。)
マジックがルザ様についてあれこれ代弁していますが、自分はマジックの代弁を信じていません。ルザ様が生前願ったとしたら、「自分達兄弟は兎も角、生まれてくるキンタローを殺人者になんかにしたくない」という事だったと思います。ガンマ団がマジック私営の暗殺者集団であり続けるためには、そんな身内からの反論は「あいつは気が狂った」「生来的に善悪の判断がつかない」「個人的な悩みで自殺した」と黙殺されるでしょう。
(※ルザ様と高松のために言うと、科学って「その技術は使う人によって善にも悪にもなる」と言われています。だから純粋な兄総帥の道具としての科学者であり殺人者であったルザ様に価値の判断をする気なんて最初からなかったのかも。ただ高松に出会って、少し違う気持ちになったのかもとは思いました。)
自分が仮に蘇ったとしても、マジックがガンマ団の方針変更を決めない限り、またルザ様とマジックはぶつかります。形式的に兄との対立を自身の戦死という格好で終わらせ、キンちゃんと高松に累が及ばない様にしたのだから、もうルザ様は眠りたかったのかも。キンちゃんも目覚めてからの一連の事で、十分人を傷つける事がどういう事なのか分かったと思いますし。
連休中何を思ったか、短髪高松を描いていました。高校生くらいの時の可愛らしい高松の方ではなくて、南国終盤の方の高松です。(ちゃんと自分が描ければ)大人っぽい色気が出るだろうし、もともと形のいい頭と首のラインが出ていいじゃないかと、はしゃぎながら描いていましたが、キン・グンと並ばせてみるとガチ過ぎて、これは新総帥からお暇をもらっても仕方ないと思いました。まだまだ無垢なキンタローの側で薄笑いしている高松の姿はガチだと思います。(少なくとも保護者ではない雰囲気)
なんで高松は髪の毛を切ったかなと思ったのですが、長身と真っ赤なジャケット、艶やかな黒い長髪は目立ち過ぎて、怪我の療養にならなかったからかなと思いました。偽名でも使って、マジック推奨の伊豆温泉で湯治でもするにせよ、せめて坊主頭くらいにしておかないと「ガンマ団のドクター高松だ」と標的にされかねかいからかなと。
あと髪のカットつながりでコージを初めて描いてみました。コージと言うとキヌガサ君ですが、広島と鯉は縁があるそうです。鯉なら新潟じゃないかなと思っていた自分が浅かったです。散髪代に鯉をドクターに差し出したら面白いなあと勝手に描いていましたが、広島では「鯉の料理を作って食べさせるのが愛情表現の一つ」だそうです。ウィキで調べる前に漫画を描いてしまいましたが、原稿の中の高松はキン・グンに鯉こくを作って食べさせていました。
グンマには日頃せっせと栄養のあるものを与えていそうな高松ですが、既に十分育っているキンちゃんにそんな滋養のあるもの食べさせて何を考えているんだが。(実は何も考えてはいないのだけど、キンちゃんに手をかければかけるほど、研ぎ澄まされた刃の様なルザ様の如き雰囲気から遠ざかっていくのは別にいいのか。ルザ様はそんなに溺愛されて大きくなったわけじゃないと思うが。) |
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