青の一族とルザ様について考えていました。秘石そのものから作られられば、どういう男が生まれるのかはジャンを見れば一目瞭然ですが、青の一族の方は何世代も経っているので秘石の影響は薄まっていると考えられます。ジャンの様に孤島に引き籠っている生活でなくて、一般人と交流を持つ事が可能なくらいには。
ひいき目に見れば、ルザ様の頃になればもう青の一族は凶暴な男達の集団ではなく、いわゆる「武門の家」くらいの扱いにはなっていたと思います。ただ近代の戦争は技術戦、情報戦なのでハレの様な現場主義は、ルザ様の好みではなかったのかも。ルザ様が科学者であっても、家の方針と合っています。そして「武門」なら女性の影が一向に見えなくても、そう不自然ではないでしょう。
武門に生まれて武門の生き方をしているルザ様に、「善悪の判断が出来ない」って、マジックは兄とはいえ随分な言い様じゃないかなと。平安時代の侍がそうであったように、何か(この場合マジック)に従い、何かに仕えるのが武門であって、武門やそれに伴う技術者達に自分達の方針を決める事は原則的に出来ません。ましてや、武門としての生き方である程度兄や身内から「認められる」という感触を得ているルザ様が、なんでマジックの世界征服に異議なんて唱えるでしょう。
最近得た感受性の強い香川人の助手と、近日生まれる息子の事を思ったら武門である自分に違和感を抱いてしまって、モヤモヤしつつ滅ぼすべき赤の関係者を抹殺したら身内が目をえぐるという事件に発展。ルザ様の性格上、個人的な悩みで自害するような男じゃないと思うので、兄と自分の解消出来ないズレを知ってしまった結果かなと思っています。
残された香川人がどうしたかというと。青の一族が生来的に持っている凶暴性、言い方を変えると有り余るエネルギッシュな面を矯める事なく、一般人である自分が側にいても大丈夫なくらいに、残された「ルザ様の子供」を素直な子に育てる事を思いつきます。(高松がルザ様の苛烈な個性を、ルザ様個人のせいにしないで「家庭的な面に由来する」と解釈していた証拠かも。ルザ様の理系分野にも捧げていた熱意ある姿勢を、高松は敬愛していたと思う。)
「高松がいつも貴方のお側におりますよ」というメッセージは、少なくともグンマが振るうはずだった秘石眼の脅威を抑えたのではと。ルザ様の頃は猛威を振るう方がよしとされていたけど、グンマの場合は「元気に育てばよし」くらいに価値観が緩和されていた。
高松はキンちゃんに対しても、キンちゃんが持て余しているエネルギーに対し、「今時力尽くで勢力を保とうなんて時代遅れです」とか何とか言って、上手くはけ口を別に見出したのでは。キンちゃんも頭脳に訴える仕事は嫌いじゃないし、心から愛してくれる高松が考えてくれた事なら無視しなそう。若くて健康なので身体的な欲求もあるだろうけど、それはまあ(略。)。キンちゃんが高松に源氏されているだけの事だし。
92年のNKHアニメ「ヤダモン」をレンタルして見ています。大好き過ぎて、周囲の同級生がアニメや漫画から卒業していく年頃だったのに、自他共に認めるオタクになりました。
■たくみさん、何役してはるの。リック、リック父、ハンナ父、バグド、ポスト・ロボ、スメルパアメスと多過ぎないか。子供から大人、果ては妖精、神様にメカまで。一話完結の話が多いヤダモンで2回登場したゲストキャラは少ない。多弁で勤勉なポスト・ロボがキュート過ぎる。流石1話完結×2回出ただけのキャラだ。
■たくみさんの雄叫びが好きだ。マクロスプラスのイサムの突き抜ける様な声も好きだし、ギャグ等の時の人くさく弱音を吐く様な時の声も好きだ。星矢のムウの、絞り出す様な声も好き。「貴方には分からないのですか、シャカがそれを望んでいるのが」の時とか。南国アニメの残念な大人の高松の声もいい。子供心によく聞いていた声なのだけど、食べ慣れた近所のパン屋のアンパンの様な存在の声かも。 |
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