PAPUWA4巻でシンタロー、キンタローがパプワ島に来るんですが。以下は妄想です。
■真のお坊ちゃんとはかくあるべしとキンタローを見ていると思う。島にいようと本部にいようと、高松の医務室にいようとあんな感じだと思う。ちっくしょう可愛い。あの隣りの子(※シンタロー)のオモチャぶんどっちゃいそうな暴れん坊さんだった男の子が、菓子折りもって他人の家にいくなんて。ドクターの躾の成果か。(でも朝方まで子供の前で麻雀して朝食を催促するあたり、「他人の家には長居をあまりしないで適当に辞去する」時の作法は教えていなかったらしい。そうだろうなあ。ドクターは厳しくもあるが、一方で甘やかしていそう。)
■シンタローが「俺は何者なんだ」的な事を言う。それむしろこっちが貴方が誰なのか教えてほしい。サビのシンタローへの愛情は故ジャンへの気持ちの方が濃かっただろうし、シンタローとコタローとの仲は相愛と言える程は熱くない事を思うと、シンタローも複雑かなと思うが。ならばシンタローが赤の秘石の番人でも、青の秘石の番人でも、霊魂でも、総帥でも、団員の一人でも見つめていたアラシヤマに振り返ってあげて欲しい。タンノくん、イトウくんにも。 ■「俺は何者なんだ」って。キンちゃんも同じ様な事を悩んだかもしれないけど、キンちゃんの場合ガンマ団という要素の前に、父親との事があるし、もしキンちゃんがガンマ団に入っていなくても、高松は必ずキンタローを見つけ出して愛したと思う。 ■キンちゃんの場合、ガンマ団の一員である事の前に絶対の愛情が捧げられていて、その気持ちに応えようとした結果亡父と似た仕事を選んだのだと思う。故ルーザー様の視点も、ガンマ団云々なんていう低いものじゃなかったと思う。この子も高松もルーザー様も、仮にガンマ団に関わらない生き方であったとしても、一緒なら揺れ動かずに生きていけるかなと思う。
■シンタローはコタローやパプワに、「知らない軍人さんが来た」と言わんばかりに反応をされて落ち込んでいた様だが。彼等へのシンタローの言葉が何故「俺はガンマ団総帥」になるんだ。「お兄ちゃんだよ」「俺だ、パプワ」でいいじゃん。 ■シンタローと言えば、あれこれ設定が揺れ動く南国&PAPUWAにおいて、父のマジックから不変的な愛を注がれていた訳で。マジックは青の一族の代々の業や自分の覇業、コタローとの冷却化した関係等抱えていても、シンタローだけは守ろうとしていた。これ程愛されていて、まだ「俺は何者だ」とか言われても困る。哲学的、思索的な自問ならいいんだけど、中二なボヤキに聞こえる。
■他のキャラはそんなボヤキ言っていたっけ?コタローですら言っていないボヤキでは。まして24年間体を好きにされていたキンちゃんにそんな事言われても。アラシヤマなんてモアイ像にされて海水に長期間逆さにさらされていても、へこたれなかったぞ。グンマもああ見えて、「僕って何なんだろう」と仮に悩んだとしても、高松に八つ当たりする程度だろうなと思う。
パプワって、シンタローがガンマ団を南国終盤で解散させる様なお話ならよかったなと思う。悪の組織は被害者にとってはトップが交代しても同じ事だと思うし。ミヤギ、トットリ、アラシヤマ、コージ達はガンマ団が解散しても路頭に迷う事はないと思う。それぞれ手に職があって、家族がいる。青の一族達も自身の資産があるだろうし。グンマにはお父さんが出来たし、キンちゃんはルザ様の資産には手をつけないで、高松としばらく暮らして科学か医学に進みそうかなと。
ガンマ団が解散すると誰が困るんだと言うと、シンタロー一人だと思う。もしマジックが実子だけ大事にし、ガンマ団という入れ物もパプワ島の一件で解散させたら、シンタローには家族も居場所もなくなる。ガンマ団ってものがもうマジックのシンタローへの愛情表現の場になっていたから現行に不自然さはないけど、マジックと言う大物がいなくなると、「総帥」周辺から人材がボロボロ離れていくのは止めようがなかったか。 |
|