パプワのキンちゃん雑感。妄想です。
■キンちゃんの名前の由来が、金比羅様(香川県にある神社)の様な気がしてきた。そんなはずないけど、縁起と音のいい名前には違いない。夏目漱石は私信の最後に「金」と書く事があったそうだ。(庚申の日に生まれたので泥棒になってはいけないと、まじないの意味で金之助と命名されている。当然のことながら、漱石を親しく呼ぶと「キンちゃん」。) ■キンちゃんの金銭感覚は、こち亀の麗子や中川みたいなもんだろうか。300,000,000円って金額が普通に飛び交っているし、ハレが家計から持ち出したのなら追及されて仕方ないが、サビの生活費の方が気になる。返す気ハレ以上にないと思う。グンマのロボの製作費もデタラメだと思う。第一次世界大戦後のドイツみたいな家計だ。高松も(仕事で)膨大な医療・研究のための予算を消化していると思う。(そう思うとサビが言う40,000円って挨拶代わりか)
■コタが「うちの男はみんな家事が得意」というが、幽閉されていたコタは何を見たのか。マジックがコタのために家事をしたという雰囲気はなかったし、頑張ってもかなり昔にシンタローが何かしたくらいだと思うんだが。あと劇中で描かれる家事の数々が余りに非現実的なのはどうしよう。くり子ちゃんがパプワと結婚した後でも、リキッドが家事らしき事をしているのに違和感があり過ぎる。 ■マジック、ハレ、ルザ様は必要に応じて家事を行いそうだが、サビ、グンマは謎。キンちゃんが「家事に逃避」しようとする無茶なコマがPAPUWAにあるが、一般家庭の奥様が楽をしているなんて夢思ってはいけない。キンちゃんも主婦を軽視しているつもりはないと思うけど。(前も書いたが自分やグンマの世話をしている高松があまりに幸せそうだったから、逃避先に選んだのかなと勝手に思っている。ルザ様も行き詰ると、あんなことするんだろうか。)
高松がルザ様を忘れ得ない訳をいくつか書きます。端的にいうと、「私を大事にしてくれたから」「貴方をもっと大切にして差し上げたかったから」。愛や恋に理由なんてないとも聞きますが、ある時はあるのだと思います。独断と偏見です。
■高松の「普通じゃない所」を正当に評価した初めての男がルザ様だった。ルザ様の「発見」でマジックが高松を認めたのは劇中の事実。普通の人から見れば、高松がサボっていたら怒るだろうけれど、三国志の龐統士元や史記の韓信の様なもので、自分に見合った事を求めているか、普通の人の仕事や勉強が簡単すぎて退屈なだけ。 ■そんな高松の「頑張り」はやっぱり普通の人には分からないと思う。他人に分りやすい努力を好まない人の様に思うし、能力や成果を誇るには彼のプライドが高すぎる。
■ルザ様にして初めて、学校のクラスで浮くか埋もれるかしかけていた高松の特徴を見出したのだと思う。ルザ様の理性の働きであるし、ルザ様の感受性と高松の価値観は似ているのだと思う。ハレ、サビには感じない種類の親近感をルザ様は高松に持ったと思う。仕事でも学課でも、ルザ様が喜んでくれるから、高松は頑張れたのだろう。(普通実弟と成績を争う他人なんて可愛くないかもしれないが、ルザ様は高松なら単なる偏差値争いに終わらせず、必ず別の形で実らせてくれる事を信じていたと思う。)
■ルザ様は女性の存在を認めない青の一族の人なので、男性である高松が実子のキンちゃんを愛しても違和感はなかったと思う。ルザ様の性格なら、育児や家事に関心が無くて、高松が「頑張って」も無視しそうなものだが、案外素直に「ありがとう高松」と思ってくれそうな気がする。ハレ、サビを育てたのはマジック&ルザ様とされているし。(ミツヤが生きていてくれればよかったと、ちょっと、いや、かなり思う。) ■共働きにして、分りにくいけど頑張り屋さんでもある高松の大変さをルザ様は決して軽んじなかったと思う。あんな激しい性格のルザ様が他人を近づけるなんて奇跡だけど、それなりに理由はあったと思う。
小さいキンちゃんに高松との出会いの話とか聞かれたら、「お前だけに話してやる」とか前置きして色々話しそう。そして迷うことなく科学者になるキンちゃん。家庭環境的な下地もあるけど、父と高松が重ねきたものをそういう形で継承しそう。(劇中のルザ様の煩悶は愛する妻子と、覇業を推し進める兄の間に立ってしまった苦しみだと思う。) |
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