谷崎の「卍」を読んでいます。まだ最初の方です。序盤なのに既にテンションが高いです。ネットのニュースで確か「今は興奮もデジタルで得られる時代。昔は写真、もっと昔は活字で興奮を得られた」と読んだ事がありますが、活字は今も有効だと思います。谷崎の場合単に肉欲を満たすと言うよりも、思考回路のかゆいところに手が伸びる快感と言うか、書いている谷崎が一番「卍」を求めていたんだろうなと思います。谷崎なんで悠揚を気取りますが、内心はそうでもなかったんだろうなと。
自分は大学では東洋史専攻でした。大学一回生の頃から「自分は横山光輝三国志の孔明が好きで進学した」と真顔で周囲に言っていました。日文も考えていたんですが、単に作品を読むのが好きな傾向でした。孔明達の素顔を探ろうと東洋史専攻に行きました。専門は古代中国です。ところで孔明の兄は諸葛瑾、弟は諸葛均です。日文で好きなのは漱石なので、今も昔も自分にはキンちゃんだらけだなと。
10月のスパークに出ようと思います。南国&PAPUWAで出られる方があるとお聞きしたのと、「描かねば胸が焼き切れる」様な原稿があるので本を春、夏、秋、冬と出してみるのもいいなと思います(来夏は机に置ききれない)。よろしくお願いします。
焼き切れるとか言っても甘ったるいパラレルのルザ高です。小さいキンちゃんとたわむれる高松が描きたいくらいです。キンちゃんは頭いいのに天然な子なので、高松がルザ様と喧嘩して香川に帰っても無理に高松に付いて行って、「キンタロー様には学校のお勉強がありますよね」と何とか英国(?)に帰そうとする高松に、「高松と一緒なら日本の学校でもいい」とか言い返しそうなお母さん子。
以下は妄想です。先日サビについて狂いそうなジャンの事を書きましたが、自分も感情の波の上下幅ならジャンくらいかなと思いました。高松みたいな自制心はあんまりありません。
■少し前から「婚活」が話題になっていました。今はブームが定着したのか当事者達が疲れたのか、一時程の風潮ではないようです。その折り、「高学歴で男子顔負けに働く女性程、恋愛の場において人が違った様に夢中になる」という指摘を何かのニュースで読みました。なんか分ります。以下は自分の事を書いてもきりがないので、高松の事です。(実は自分の事なのかなあ)
■高松って性別を無視すれば、極度のシンデレラコンプレックスと、白雪姫コンプレックスの持ち主だなと。極度に高い知性故の半面みたいなものかも。 ■シンデレラコンプレックス=いつか自分を幸せにしてくれる王子様と出会えるという期待みたいなもの。 ■白雪姫コンプレックス=実母と娘の関係の一つを説明する言葉。由来はグリムの「白雪姫」から。白雪姫のお母さんは娘に「美しくあれ」とだけ願い、自身も美貌だけにとらわれて過ちを犯している。高松の場合、「愛されるために何かに囚われる」という点のみ今回適応。
■高松の場合。「例えルーザー様という王子様がいなくなろうとも、彼が残した事物だけが自分にあればいい」「彼との関係がどれほど希薄なものだったとしても、彼の望んだような優秀なガンマ団の科学者である事が自分の全て」と思っているんじゃないかなと。 ■グンマの成長や、シンタローが新総帥に着任した事は、ルーザー様がいた場所から高松を引き離す事に繋がるので、高松すねて隠居するでしょう。幸せを感じる方法が、高松には本当はもっと沢山あると思いますが、彼がそう感じるのだから仕方ないのか。
■そう思うとグンマは高松のあしらい方をよく心得ていたなと思います。とにかく頼る、甘える、頼む、期待する等高松の喜びそうなツボを知ってる子です。 ■ルザ様とキンちゃんの場合は、すねる高松をなだめられなくて右往左往しそうです。ルザ様は最後には怒鳴りつけそうですし、キンちゃんは自分もすねそう。2人とも高松に言いたいのは「お前を幸せにしたい」だと思います。だから一緒に高松のコンプレックスに巻き込まれて目を回すんじゃないかなと。
■両コンプレックスを解消する方法はこれと言ってないと思いますが、仮にあるなら、「今の自分は十分幸せ」と思う事でしょうか。高松だって、故ルーザー様に才能も個性も滑稽な程愛されて、生まれた彼の息子とも疑似親子的な仲良しぶりなんですから、ただグタグタ言って、彼等にかまってほしいだけなのかも。(極度に高い知性?) |
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