少女漫画みたいな話ですみません。甘ったるいパラレルのルザ高+キンちゃんが書きたいと思うと、あれこれ矛盾が起きると思いました。ジャンとサビならこんなこと生涯に一回も想起しないだろうにと、高松の周到さが今だけ憎たらしいです。何かのニュースで「家族関係を法令に明記するなんてナンセンス」と言われていました。法律が守られなければ何が最後の砦になるのか聞きたいです。以下はこじらせた妄想が大半です。
■高松にグンマとキンタローの面倒をみなければならない民法的根拠(※日本の場合)は一切ない。疑似親子ぶりが微笑ましい三者だけれど、グンマとキンタローは親族同士だが、グンマと高松は他人、キンタローと高松も法的には他人。 ■高松の雇用主は正式には恐らくマジックであり、マジックの後任はシンタローのはず。グンマは高松にチップとか与えるくらい余所余所しい関係で本来正当。ルーザー様と高松も、先輩後輩というのが最もシンプルなのであって、まかり間違って愛人とかだったら泣きそう。(でも高松なのでそれくらい悲しい認識に陥りそう。)
■民法的に高松、グンマ、キンタローが関係を結ぶのは、高松がグンマ、キンタローの養父になる事くらいだと思うのだけど、多分高松ならないだろうなあ。グンマとキンタローが青の一族から離れる事になってしまうし、絶大な権力と財力を持つマジックの一族である事と、吹けば飛ぶような従業員に過ぎない高松の養子になる事を比べれば、例えグンマとキンタローが何かの拍子でそんな気になっても、大人の高松は断りそう。そのくせ「私は貴方達の家族じゃない」とすねそう。
■なのでパラレルでルザ高+小さいキンちゃんの場合も、法的な父子と赤の他人という3人である事に変わりはない。ルザ様が面倒くさがって自分でキンちゃんのミルクを温めなくとも、父子は父子。仮に高松が小さいキンちゃんと養子縁組してしまうと、親権が高松一人のものになってしまい、民法上ルーザー様の親権が消滅したことに近い状態になるので、高松がキンちゃんと養子縁組する事を選ぶ可能性はない。
■ちなみに民法上は「子供は夫婦助け合って育てるもの」という大前提があるので、成人男性のみが多数いる状態というのは想定外だと思う。楽しいパラレルのはずがグチャグチャに。当たり前だが、家族って婚姻と出生によって構成される集団なので、独身男性が寄り集まって優しい言葉を並べても、どうにも隙間風が吹きやすい。
■自分のルザ様存命妄想を通そうとすると。 ■「自分はガンマ団に雇用されているに過ぎない」とわきまえている高松が上司のルーザー様の愛人になって(まあそうなるのかなあ、恋人という言葉が出てこない)、高松とは無関係な所でルザ様が玉の様な男の子を儲けてきて(嘘の様だかこれが本編のルザ様)、「高松、この子に名前を考えてやって、ついでに育ててくれ」と言う話(嘘の様だがこちらも限りなく本編のルザ様)。
■どんなにルーザー様とキンタローを愛しても、何となく寂しく感じる高松が日々成長していくキンちゃんの姿を見て、「私はもうお二人に必要ではない」と思って香川に帰ってしまう。 ■ルザ様は高松を仕事の区切りがつくまで放って置くけど、放課後こっそり高松に付いて行ってしまう中学生くらいのキンちゃん。最初は言葉巧みにキンちゃんを英国(?)に帰そうとする高松。あくまでガンマ団の用件でしばらく日本にいるのだとキンちゃんに説明するけど、どうしても帰らないキンちゃん。元来お坊ちゃまなので自分が納得しないと動かない子だけど、高松がお別れの匂いをさせているからでもある。
■中学生くらいのキンちゃんに、「青の一族と言うかルーザー様がおひとり(?)で子供を儲けたのがそもそもおかしいし、他人の自分がその子を育てたのももっとおかしい。」と、「普通」の家とキンちゃんの家の相違と、その相違が引き起こしかねない諸々の問題を話す高松。一番問題が大きいのは母親の不在を最初から当然とする青の一族のやり方と、その青の一族のルーザー様と息子のキンタロー様にまるで女性の様に付きまとう自分の存在。
■一応呑み込んで頭に入れるキンちゃんと、「だからどうしたんだ、帰るよ」と、可能な限り早くと言うより、彼のペースで香川に迎えに来てくれたルーザー様(やっとルザ高+キンちゃん)。三人で金比羅様お参りして温泉旅館に一泊して帰って、高松の逃避癖は「疲れて妻(仮)が有給取った」としてさっさと事務&脳内処理したルザ様。キンちゃんもいつの間にか「両親の離婚の危機」じゃなくて、「楽しい家族温泉旅行」としての認識になった。 ■15年近く一緒にいれば、高松の逃避癖と愚痴癖とこじらせたコンプレックスくらいOKになったルーザー様(だったらいいなあ)。ルザ様だから、法的に高松を不安にさせない配慮くらいやる気を出せば出来るお人だし、要は高松が可愛がって欲しいだけ。 |
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