相変わらず谷崎を読んでいます。まとめて何冊も借りてきたのでまだしばらく読んでいると思います。読んだことのない本をと思って選んだので、ふいに既読の本を読みたくなる時があります。これから読む「瘋癲老人日記」なんて昔は旧仮名遣いに「読めない」と思ったものですが、今ならいけそうな気がします。「吉野葛」は昔読んだ事があるはずですが、谷崎の身辺雑記を読んでからもう一度読むと成程と思います。
谷崎って「観念」の人だなと思います。松子夫人との関係もモチーフとして夫人を愛していた面があって、夫人も谷崎に訴えたい事があったのだと聞きます。ものすごく大まかにいうと「刺青」の頃は理想の女性美を構築し、中盤は「若かった母親」の姿を模索して、後期はあらゆる女性をモチーフとして観念化してさらに自由に書いていると思います。モデルになった女性達を谷崎が大事にしていなかったとは思いませんが、幾分作家としての距離感のある眼差しだったらしいです。
10日東京発のサンライズ瀬戸で四国に行って来ます。目的の一つに「讃岐弁」を現地で聞くと言うのがあるんですが、観光客として行った場合そんなに聞けないかもと思いました。香川出身の中村悠一さんが出ていた方言CDを聞きこんだ方が早道かもしれません。大阪に行ってもそんなに土地の言葉が聞けるわけでもない事を思うと、難しいと思います。怪しまれない程度に取材出来たら幸いです。
(高松の場合ルザ様にマイフェアレディされたか、ルザ様が讃岐弁を聞き取れなかったから、自主的に共通弁に移行したと思っている。医者が方言強いと患者が混乱する可能性もあるし。ルザ様がマイフェアレディした場合は、近年のラブコメテイストというより、本当に冷淡な方のヒギンズだと思う。中村正さんかあ、いいなあ。)
以下は雑感です。
■偽PAPUWAを読んでいて思った。「新生ガンマ団の幹部は3分の2(※キン・グン)が高松の息子の様なもので、実戦部隊もほぼ高松の教え子」であるという事実。グンマは以前ほど高松に甘えなくなっただろうし、ミヤギ達も高松をうざったがる方が多くて、教え子という感覚は薄いと思うけど、関わった高松とすれば可愛い子達には違いないかも。色々ひどいけど。シンタローも高松にすれば、容貌がジャンに似ているという事以外は愛すべき子だった。コタも高松の患者だったなあ。
団員の生殺与奪を握ってるマジック、特戦メンバー以外とは接点がなさそうなハレと比べると、高松の若い団員との接点はかなり多い。
■なんて思ったけど、若手と高松の関係は高松の一方的な愛情であり、高松自身も例え相手がキン・グンであろうとも、「自分を愛してほしい」とはあんまり思っていなさそう。思った所で、高松はルザ様以外から束縛されるの好きじゃなさそうだし。隠居したのも、以前ならルザ様を失わせた件でマジックが高松を甘やかしていたけれど、トップがシンタローに代わったらそうもいかないからかなと。トップが馬の合わないシンタローでは窮屈だろう。キンちゃんが「お前は俺が守るから」と言い出しても可愛いだけで、高松はまだキンちゃんに頼る気はなさそう。
高松がもっと若手に慕われるように動けば、もっと彼はガンマ団に居やすかったのかなと思いました。高松なので皆に必要最低限の愛情は込めて接するけど、オーバーフロウする程の愛は近年ではキンちゃんにしか見せなさそう。
■というか高松なのでそんな大勢の子供の面倒みるより、自分の家庭に引き籠りたい気持ちの方が大きそう。たまに又は常時キンちゃんのフォローに入ったり、キンちゃんにルザ様の思い出話をしてあげたりしていられれば幸せそう。大勢の子供の面倒をみていたのは(※士官学校でそういう仕事をしていたけど、実の所極悪養護教諭だった事は周知の事実)、ルザ様の仕事を引き継いだけで、普通の女性の様に自分の家族を守れればそれば高松の幸せだったのでは。(いつの間にか性別が混乱しているけど、キンちゃんには高松がおかんだと思う) |
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