自分はされた事がありませんが、優雅にエスコートされるって憧れます。エスコートはミラクル☆トレインの駅達のお仕事でもありまして、大江戸線・中央線に乗車してくる女性を優しくエスコートする彼等が好きです。新宿一族、主に慎兄ちゃんのエスコートはギャグがパフォーマンスでなかったら軽くセクハラですが。
自分はお姫様の様なエスコートは受けた事なくとも、子供が大人を導く様な「誘導」は年中されている気がします。余り空気が読める方の人間でないので、自分より空気が読める人に「今どうなってるんですか」と聞いて教わる事が多いです。教えてくれる人にはお手間をかけますが、自分1人で何か決めるとこけて迷惑をかける事があるので、教えてもらう事が多いです。
南国&PAPUWAの高松も、エスコートするのが上手そうだなと思っています(昔エスコートを高松に教えたのがルザ様だったならいいなあ)。グンマだってもしかしたらサービスの様に働かない男になっていた可能性が濃いので、上手くグンマの特技を見出して遊び半分であってもマジックの手足になれる様に導いたのだと思います。
キンちゃんが世間ずれしていない子(≒世間知らず)でも、少なくともガンマ団に関わる事では通用する様に高松は指導したのだろうと思います。放って置くとグンマもキンちゃんも、財産と権力に任せた気儘を通してしまうかもしれませんが、労働意識の高さを思うと、2人は高松の教え子だなと思います。
キンちゃんとグンマを思う時、乳兄弟という言葉が思い浮かびます。キンちゃんは一人っ子、グンマはシンタローとコタローの兄になりますが、キン・グンの方が兄弟っぽいのは何故だと思った時、「一緒の人に育てられた乳兄弟」という理解が浮かびました。シンタローはマジックに溺愛され、コタは半分ネグレクト(・・・)半分サビやハレとの共同生活で成長したので、育成された環境がほぼ等しい子達と言えばキン・グンなのだろうなと。あと「溺愛」という行為をお互いを通して客観的に見られるというのもあったでしょうか。
自分は歴史物が好きなので実際の歴史を扱った作品も好きです。戦国物などに燃えるんですが、南国&PAPUWAの難点として、巻数は膨らむ一方だったのに「ガンマ団以上もしくは同等の勢力」を生み出す事が出来なかった事を挙げたいです。
歴史物や少年誌に限らず、少女漫画でもヒロインと対等に近い存在のキャラがいると楽しみが増えます。南国ではジャンやシンタロー、パプワ、生物達赤の一族、対してマジック達の青の一族という構図があったのでしょうが、ジャンはサビ命、マジックはシンタロー命であるあたりからもう構図は崩壊しています。愛憎こもごものドラマにしようとしたのかもしれませんが、描き手によくある「劇中の自分の分身が全て」という事なのか、サビやシンタローが傷つく様な事は起こり得ませんでした。
PAPUWAではもしかしたら近藤達がガンマ団に対抗できる勢力だったのかもしれません。ですが近藤のあの理由ではギャグにしかなりませんし、リキッドが原作者の分身らしい事も、土方の動かし方を見ていると想像が付きます。山南等がマジック達とバトルできるのかと言うと、規模は小さいながら近藤達よりは構図になっていたと思います。心戦組は人間味において好きなので、ガンマ団のライバルかどうかは抜きにして愛してます。
心戦組の様なファミリーな感じはガンマ団にありませんが、高松はミヤギ、トットリ、コージ、アラシヤマ等を口でいう程虐待してはおらず、結構大事にしていたんじゃないかなと思っています。根がああいう人なので、あんまり周囲に伝わらない部分ですが。 |
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