madeingermany

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...... 2013年08月20日 の日記 ......
■ 曇りなく   [ NO. 2013082001-1 ]
昔テレビアニメで南国を見ていた頃の、曇りない目でシンタローを見ると、強くて、潔癖で家事が上手く、美形の男系肉親に囲まれた自身も端麗な容姿の、専門バカでない方の頭の良さを持った男なのだろうなと思いました。強さならキンちゃんも同等だし、博士と呼ばれるキン・グンこそ頭脳派と一瞬思いましたが、ルザ様・高松・キン・グンは専門バカの傾向があって、自身等がリーダーに向かないと自覚していそうです。

シンタローは早いうちから、眼魔砲以外の体術等の戦闘に慣れていたようですし、入学したクラスでも親分肌であった様です。学課も悪くなかったのでしょう。クラスメイトの顔と名前をどんどん覚えていったのは、その後開花される彼の才能の片鱗だったと思います。

ルザ様は人見知り(・・・・・)。高松は周囲の人の顔と名前を憶えても人柄に関心を持たなそう。キンちゃんは見るからにお坊ちゃんお坊ちゃんした雰囲気から周囲が気を遣いそうです。グンマがマジックの息子としてシンタローの様に士官学校に入学した場合、やっぱり高松が先回りして守ってあげないといじめられるかもしれません。



ルザ様一家(科学畑の妻と息子と甥)って、兄一家(マジック・シン・コタ)あってのものだなと思います。キンちゃんもお父さんお母さんと一緒に幼少期を過ごしていたら、シンタローやコタローと争うのではなく、彼等の力になる様に躾けられそうです。

妄想ながらグンマの立ち位置と性質は扱いが難しいです。マジックの長男として育てられたら厳しさについていけず、早々に一般人だけどルザ様の伴侶同然の人の所に預けられそうです。結果、グンマはやっぱり南国&PAPUWAの様に実父・シン・コタとは距離が出来てしまい、キンちゃんと高松との方が精神的に近い関係になるのかもしれません。

グンマと高松を見ていると、「なさぬ仲(義理の親子関係)」という古い言葉を思い出しました。漱石で度々出てきます。彼岸過迄の須永と須永の母が確かそうでした。高松はグンマと隔たりを感じた時には「なさぬ仲」だから仕方ないと思って諦めるでしょうが、グンマにすれば、いつか、とことん高松とぶつかってみたかったのではと思いました。高松はキンちゃんとは言い争ったり、本音でぶつかったりすると思うんですが。

(竹淵の妄想はいかに高松が青の一族と無理なく溶け込むかという事に向くのだけど、キンちゃんの母親の立ち位置なら黒目黒髪であっても気にしなくていいのではという結論になる。ルザ様の恋人として周囲から扱われると顔から火が出そうな高松だけど、キンちゃんの母親に近い立場としてなら俄然やる気を出しそう。周囲からすると、何がどう違うのかよく分らない。)



シンタローの話でした。

シンタローは専門バカではなく、きっと要領のいい生産的な男なのでしょう。周りの団員が息をのんで見つめるくらいの。あのアラシヤマがシンタローを特別視しているんですから。そんなセルフイメージを持ったシンタローが何故総帥になったのでしょう。今までは嫌な事があったらマジックのせいに出来ましたが、今度は大勢の他人の事を考えないといけない立場になったと考えられます。

「出来る」人は「出来ない」人の事が分からないと言いますが、シンタローはまんまそうだったのでしょう。キンちゃんはコツコツ頑張ってどうにかする方の男だと思うので、自分に何が足りないか考えられると思いますが、シンタローの「万能感」の行先はどこですか。今まではマジックがあんな男だから自分は自由に生きられないと思っていたでしょうが、シンタローなので総帥になるなら、マジック以上の総帥にならないと気が済まないでしょう。

気が済むとか済まないとかで総帥の仕事をされても困るんですが。マジックを越えたいと思うシンタローを、「みんなシンちゃんの好きにしていいよ」と総帥に仕立て上げたマジックのバカ親ぶり。

シンタローを見ていると、生きていくのに必要なのは「自分の力」なのか、「他人への気持ち」なのか考えてしまいます。シンタローの場合前者が飛び抜けて強い気がします。若い頃だけじゃなくて。サビを慕ったのも、サビが全く周囲の「友達」や「兄弟」「甥」の幸せについて思いを巡らさない人だったからでしょう。シンタローとって「他人との関係」は煩わしくてつまらなくて、面倒で、一日も早くサビの様に超越したいと願っていたのではと思います。

そんな新総帥なので、後ろ暗い医者や乱暴な叔父、鬱陶しい父親を避けて、お気に入りらしい伊達衆、グンマ、キンタローで再スタートしましたが、結局どうなったんでしょう。キンちゃんは「高松にならいいだろう」と、機密情報を高松に見せて一緒に仕事していそうです。高松も最初は「漏洩じゃないですかね」と渋っていたでしょう。
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