最近山手線が洒落っ気を出しています。比べると西日本の電車の方がラッピングに融通が利くらしく、USJ方面行きの電車は実に派手です。乗り心地も西日本の方が全体的にいいんですが、「電車」の特徴の一つ、「公共性」は東の方が濃い気がします。西では各線に対し「マイ路線」という意識が強いそうですが、東では「鉄道はお上のもの」という意識が残っている気がします。西に行くとJR路線の陰の薄さに驚きます。
高松を擁護する訳じゃないんですが、グンマは現行の南国&PAPUWAの展開が彼にとって最善に近いものじゃなかったかなと思います。
キンちゃんの場合は、厳格だけど愛してくれるだろうお父様と、自分とお父様を一番大事にしてくれる高松と、幼少期を送って欲しかったという願いがありますが、グンマの場合は、彼がマジックの長男である以上、現行以上の幸せはなかったと思います。グンマの「お父さんと弟と幸せに暮らす」という図が自分には導き出せません。今日はそんな雑感です。
■ジャンがルザ様によって殺された時点から、マジックの長男は赤の秘石に狙われています。赤の秘石の狙いは「青の一族の壊滅」だと思われるので、青の一族の長の嫡子を胎児の状態でなかった事にするくらい、赤の秘石にはなんでもないのでは。 ■幸い高松が嬰児交換をしていたために、グンマの身体は無事であり、代わってキンちゃんが困った事になりました。キンちゃんだから体を赤の秘石にジャックされ、ジャックしたはずの赤の番人を、今度は青の番人が消去して自身を上書きしても、キンちゃんの本来の心身は無事保存されていたのではと思います。グンマだったら、赤の番人にジャックされた時点で消滅していたかもしれません。
■通常考えれば、先に生まれるだろうマジックの子供の方が危機に耐えられるのではと思います。ですが198cmの大男の父を持ちながら、一族の中では小柄で華奢なグンマだから、赤の秘石に体をいじられれば、耐えられずに消滅したと思います。体格や性質が割と似ているキンちゃんの体をシンタローがジャックしたから、お互いの精神と体が両立したのであって、グンマの体では、伊東カシタローの様に本人が消えてしまうと思います。
■そんな、「むしろ交換してよかったじゃない」的な話を高松が肯定的に言い出す事はないでしょうから、高松が「グンマを辛い目に遭わせた」と落ち込んだ時に、キンちゃんが必死にこんな仮説を導き出すんじゃないかなと思います。
キンちゃんは24年間閉じ込められていた事への怒りや愚痴よりも、閉じ込められたくらいで済んで出てこれた事へのありがたみや、標的にされたのが弱くて耐えきれなかっただろうグンマでなく、自分でよかったと感じていそうです。今、お母さんに愛されて幸せだから。ルザ様も、兄の子か自分の子が赤の秘石の標的にならざるを得ないなら、自分の子を差し出しそうです。さらに高松に都合のいい事を言えば以下の通りです。
■仮にグンマがマジックの長男、金髪碧眼の現行通りのお人形さんの様な男の子として生まれて。キンちゃんはそのまんま金太郎さんの様に元気な男の子として生まれたとして。グンマはマジックの期待に応えられたのでしょうか。キンちゃんはお父さんの冷淡さが嫌になる事もあるでしょうが、高松からの応援もあってこらえると思います。
溺愛されているシンタローでもマジックにはついていけない時がありますし、溺愛から程遠かったコタローしかりです。マジック他青の一族は基本的に子供を求めるという事が、世間の多くの男女の感覚と恐ろしく異なっていると思うので、マジックは自分が納得のいくまで、グンマの「弟」達を求めるかもしれません。グンマ以下マジックが気に入らなかった「兄」達の行方はエドガーみたいなものでしょうか。作ってくれた人にも周囲にも、簡単には受け入れてもらえなさそうな子供達。
マジックがグンマを閉じ込めないまでも無視しがちだとしたら。グンマが頼るのはサビでもハレでもなく、「キンちゃんのお家」だと思います。(ルザ様も歴とした青の一族の男なのだけど、第一子誕生の時にルザ様が驚くくらい歓喜した配偶者のために割と家庭内は穏やかかも)
嬰児交換なんてせずに済んだ高松にしても、ルザ様の兄の子となれば家に泊めてあげたり、勉強を見てあげたり、御飯におやつ、お風呂とキンちゃん同様にかまってあげないといけません。ルザ様と高松が家庭的な人達だとは思わないんですが、キンちゃんのためになら考え方が一致している部分がありそうなので、グンマがプチ家出しても受け入れそうです。
「キンちゃんのお家」にプチ家出を繰り返すグンマと、伯父一家に尽くす事を使命と教えられたキンちゃんと、子供達とルザ様を愛する高松と、そんな子供達と高松を見ているようで見ていて、やっぱり見ていないかもしれないルザ様。グンマの幸せって、キンちゃんとセットで高松から愛される事にあるって思うのは、高松贔屓が過ぎますでしょうか。 |
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