以下は柴田亜美著、スクランブルとカミヨミを読んだ雑感です。大佐が劇中一貫して最強・素敵・男前です。
■南国&PAPUWAに女性キャラがもっと多ければ、温かい家庭や可愛いカップルが見られたんだろうなと思ったていたけど違ったかもしれない。マジックに母や妻、女系親族がいた場合、多分「マジックより強い」。男系親族しか対象にしなかったからミツヤとルーザーで粛清出来たのだろうけど、スカイの母の様なキャラ・立場の女性がPAPUWAにいたら、「ルーザー様が負ける」。 ■南国&PAPUWAを読みながら、こんなに男性しかいない状況が続くのなら、むしろ「婚約者がいる軍人さんの軍隊ものの漫画」なんてどうだろうと思ったけど、カミヨミがそうだった。婚約者がラスボス扱いだとは思わなかったけど。南国もラスボス扱いなのは、年少で本当なら周囲の男達に守ってもらうべきコタローだった、なんでと思う。PAPUWAのラスボスに至っては(略)
■なんでいつも話が煮詰まってくると、全世界を巻き込んだ大戦争になってしまうんだろう。大風呂敷を広げると、「こんなに主人公達は頑張っているんです」という事は形になるけど、読みたいのはそんなに大きな話じゃないと思う。 ■カミヨミの現朗、スクランブルのダウトに対し、初見で「この子美形で優しいお兄さんから溺愛されている」と思った。読み進めると現朗にはアレクサンドル、ダウトにはハザード、クラッシュがいるので当たった。原作者的に「男系親族から溺愛されている男の子」が最も安定したキャラ作りなのかもしれない。男女カップルは例え短編漫画でも、主役カップルでも波瀾万丈過ぎる。 ■スクランブルにエドガー、正宗、グンマ、シンタロー、キンタローがいた。ちょっと嬉しい。正宗大好き。キンちゃんはずっとイチゴなのか・・・。
■茶羅×2、丸木戸教授、乙です。 ■丸木戸、サドかそうか。 ■丸木戸教授の声、飛田さんて豪華だ。 ■丸木戸はサドと言うより、単にえげつない事を好む臆病で繊細なタイプだと思う。茶羅(カミヨミ)の方がサドっぽいけどサドなら「暴力で相手を縛る」事を好むと思うが、茶羅の場合、好きな相手に対する行為が斜め上なだけで、暴力そのものは好きじゃないと思う。体動かすのが好きじゃないあたりからそう思った。
■高松も言動がアレだけど、好きな相手には気の毒なくらい従順でいい子。 ■高松の分身の様なキャラがスクランブル、カミヨミにいた。高松も南国&PAPUWAにおいてマッドサイエンティストで突っ走ってくれてよかったのだけど、二児の母。高松なので二児を育てても素直に隠居したけど、原作者の描く「実母と二児」ならそうはいかないと思う。 ■高松だからでキン・グンの反抗期に彼等を見守る格好で応じ、過去シンタローにもホームドクターとして付き合ったのであって。女系親族だったらキン・グン・シンが反抗期なんて迎えようものなら、「じゃああんた達自分で暗殺者集めて組織一から作んなさい」と、3人まとめて蹴り出しただろう。
■原作者の場合、血縁関係があってもなくても、年長の男性×年少の男性が一番しっくり来るんだろうなと思いました。マジックとシンタロー、ルーザー様と高松、高松とキン・グン、イサミさんとソージの様な溺愛の形。 ■最後になりましたが、菊理ちゃんよかったです。。退場が余りに早くて驚きましたが、物語の肝心な所に彼女がいました。ウマ子ちゃんの様な「待つ女」の素敵さを感じました。 |
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