madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2013年09月11日 の日記 ......
■ カミヨミ雑感   [ NO. 2013091101-1 ]
コンビニに行ったら駐車場にマクロスFのステッカーを貼っている車があって驚きました。自分もそのうちシェリルのステッカーをどこかに貼りたいです。車に貼ると運転中自分が見られないので、貼る場所に迷います。

「書淫」という言葉がありますが、今、康成の「山の音」を読んでいるとその言葉を思い出します。普段そんなに康成は読みませんが、あっさりした中に香ばしさと潤いがあっていいなと思います。(昔、喫煙される方と話しながら、ニコチン中毒だというその方に対し、「私は活字中毒」と言って引かれた事も思い出しました。)



カミヨミ雑感です。カミヨミのグロさは、「幸せだった女性達の不遇故に変貌せざるを得なかった姿」と思えますが、南国&PAPUWAの「ジャン」のグロさは正体のないグロさだなと思いました。「かつてはこうだっただろう」原型も、存在の理由も見当たらないグロテスク。

(アスの方が性格悪いとされているけど、山南達に突っ込む余裕を与える意外な人の好さと、失敗続きの不運、ジャンと違って大勢の青の一族を知っているだけに、妙に人くさいからアスは好き。多くの青の一族を知りながらあえてルザ様&キンちゃんを標的にした価値観は共にしたい。南国でライオンパパを復活させれば無敵だったろうに。)

■カミヨミの菊理の不遇さを読んでしまうと、原作者の南国&PAPUWAで見られた、「自己投影キャラ・贔屓キャラは女王化・お姫様化し座して左団扇、そうでないキャラはひたすら使役される」傾向が気のせいではなかった事を知りました。(※PAPUWAではリキッドよりアラシヤマの方がよく戦う。南国でもいつのまにかシンタロー・サビが戦力外になった。)

何故、南国で高松がルーザー様と死に別れ、その後一人大怪我した上に、我が子当然だったグンマに疎んじられ、キンタローを残してガンマ団を放逐されるに至ったという理由が見えました。(高松のせいだけど)高松のせいじゃないんです。マジシン近辺に原作者の自己投影がガッツリいったから悪役不在になって高松(とルーザー様とキンちゃん)にお鉢が回ったんです。

■もともと南国ではサビと相思相愛であるジャンをマジックが奪おうとして失敗し、殺害するに至るという気にしなくていい裏話があります。ジャンは赤の秘石の番人なので、素性が分かれば青の一族の誰かが殺すはずの男です。ルーザー様は立場上ジャンの素性をいち早く知り、マジックに報告したでしょう。マジックはルーザー様の報告をもとにサビに事情を説明し、ジャンが付き合うべき男ではない事を告げるべきでした。

■マジックはそうしませんでした。「ジャンは殺すべき男」と明言すれば、今度は自分がジャンと付き合えなくなるからです。ルーザー様には「ジャンは泳がせる」と言ったのかもしれません。ルーザー様が独断でジャンを殺害したとは思えません。恐らくジャンの入隊と同時に自然な方法で処分する打ち合わせだったのでしょう。

■いざジャンが死んでみると、マジックは喪失感を味わい、サビは腑抜けの様になります。「ジャンは赤の一族だった」事をサビは知らなかったと思います。知っても、赤だの青だのサビは興味ないかもしれません。ルーザー様がジャン殺害前に仮に事情を説明しても、事後に説明したとしてもサビは耳を貸さなかったと思います。マジックはサビに恨まれるのが面倒なので真相を隠すようにルーザー様に言ったのだろうと思います。ルーザー様は苦しかっただろうと思います。



■ルーザー様の苦悩はまだ続きます。ジャンも自分も死に24年経った頃、シンタローが赤の一族のパプワと接触します。パプワに影響されて、有害なマジック等青の一族を滅ぼすのかと思いきや、マジックの愛情や財力、保護力が魅力に過ぎるのか、シンタローは積極的な行動を起こしません。物語に悪役がいなくなってしまったので、ルーザー様はもう一度呼ばれます。

■本来マジックとシンタローの対峙のはずが、ルーザー様をキンタローが殺害する事態になります。マジックとシンタローに起こる予定だった亀裂は高松とグンマに起こり、物語の鉄槌は行き場を失い、高松に襲い掛かります。大人世代の断罪は当のマジックには向かず、物語に影響が大してないはずの高松に行われ、それでも足りないので、もっとも立場が弱いコタローを昏睡させて終幕になります。シンタローの積極的な出番はありません。

物語上「マジックの弟」はサビ一人で十分じゃないかと思いますが、ハレは兎も角、ルーザー様まで登場した理由は、シンタロー総受、マジック×シンタロー、ジャン×サビを清潔に保つ生贄にするためでした。まさしく「鬼子」のルーザー様×高松は最早自力で幸せになるしかないでしょう。キンちゃん×高松に後続させるとか(※竹淵の主張)。



■高松込みで生贄にされてルーザー様の苦痛は終わるのかというと、まだあります。マジックが再興したガンマ団の黒い部分はミツヤとルーザー様がトチ狂った故の所業だとマジックはPAPUWAで言います。ミツヤとルーザー様がトチ狂っていたかどうかはさておき、彼等はマジックの意向に従ったまでです。

いつだってルーザー様お一人に罪がなすりつけられ、そんなルーザー様の苦しみを思いながら、やっぱりルーザー様の様に、マジックの悪行を肩代わりしていまうのが高松です。一族の苦い部分ばかり押し寄せてきて、いざ最愛のキンタロー様に近づこうとすると、気が引けるのかすねがちな高松。キンちゃんは高松をルーザー様がしたかもしれない様に、ギュっと抱きしめてあげて下さい。ジタバタされても逃げられない様に強めに。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: