南国&PAPUWA雑感です。
南国後、キャラの内面に変化があったんでしょうか。PAPUWAでシンタローがキンちゃんをして「昔のあいつは狂暴」とか言っていますが、キンちゃんが手を上げたのはシンタローに対してだけであって、しかも相当の事情があっての事です。むやみやたらに眼魔砲を撃ったり、汚い言葉を使ったり、一度もしたことのない子にシンタローは何を言うのかと思ったものです。キンちゃんはあんまり変わっていません。お父さんとお母さんと過ごせたかもしれない幼年期を十分想像せしめるいい子です。
(キンちゃんとコタは不遇さが似ているけど違う。キンちゃんは愛情を求めがち。求めれば応じてくれるお母さん、心の中に見守ってくれるお父さんがいる限りキンちゃんはそうだと思う。コタは「愛情の飢え」だとかのレベルをもう通り越していると思う。パプワ達と記憶喪失だったとは言え遊べてよかった。コタの人生経験の方がキンちゃんより長くてハードかも。)
高松はグンマに不実がバレてスッキリしたのか、惜しみなく、再会した子供の「お母さん」している様です。少しは楽になったんでしょうか。理系の恋愛体質って傷が癒えなさそう。ある種の現金さが彼の持ち味なんですが、グンマは怒っていいと思います。高松のために弁ずるなら、マジックの支配欲に振り回された過去を哀れむべきですが、高松とグンマの関係は、ルーザー様≧キンちゃん>「マジックの息子」というスタートなので、やっぱりグンマにとって高松は腹立たしい男でしょう。
グンマが怒っても、事情を知ったキンちゃんが高松をかばって怒りの矛先がこじれそうです。高松が心の奥深くマジックを憎んでいても表に出てこなければいいですが、高松を哀れみ過ぎてキン・グンの矛先がそろってマジックに向けば掃討されると思うので、高松はキンちゃんには未来志向を説いて、グンマには自分を恨むよう仕向けそうです。
ミヤギ達やサビが「シンタローは変わった」と言います。自分は士官学校入学時から変わっていない気がします。南国中途で帰宅したらコタに殺された超展開の落とし前も着いていませんし、マジックとの対峙も宙に浮いています。シンタローの場合煮え切らない・割り切れない事情だらけなキャラなので仕方ないんですが、PAPUWAでコタと再会した時の彼の煮え切らなさは、シンタロー自身の責任だと思います。キンちゃんに聞かれても困ります。
シンタローの「変化」をミヤギ等、サビが指摘するのは自然ですが、同じくらい長く近くにいたグンマと高松からの指摘はなかったと思います。グンマはシンタローの内面に興味なさそうな気がします。高松はずっとシンタローを見ていただろうに、シンタローとキンちゃんが分離した時点で関心の対象がコロッと変わりました。いつもの高松なら、「シンタローは未来の総帥なのだから」と気を使ったでしょうが、余程キンちゃんとの出会いが嬉しかったのか、墓穴を掘ったものです。
アスはルーザー様の体を掘り起し、PAPUWAではキンちゃんを怒りの標的にするという、もう少し角度が違えば分り合えそうなキャラですが、何故、ルーザー様であって、ライオンパパでなかったのかなと思います。
ライオンパパ、キンちゃんのお祖父様は恐らく両目秘石眼で、鬼と呼ばれた総帥でした。ルーザー様は若くして死去した方なので、今生きているキャラとの面識の程度は祖父様とルーザー様ではほとんど変わりません。ただお祖父様も若いうちに亡くなったので、マジック等が成人した後のゴタゴタと直接関わっていません。
ですが「ゴタゴタ」は「ジャンと青の一族の痴情のもつれ」なので、いっそジャンの話題は一気に省いてしまって。マジックに痴情沙汰の捨て駒にされたルーザー様を掘り起こすのではなく、「お祖父様」に「一族の辛さと支え合う事の大切さ」とか説いてほしかったかなと思います。お祖父様がそんな殊勝な男だったかどうかは別問題です。
マジック等を愛してくれるはずだった「妻」「母親」を最初から度外視して「家族」を作った男なので、心底誠実だったと言えばノーかもしれません。「男手一つ」で育てるという気持ちだったかもしれませんが、番外編通りなら結構な育児放棄です。マジックとラッコン叔父の不仲を思うと、「一族の間で新生児を育てる」意識も薄かったと思います。
ルーザー様はやっぱりキンちゃんが生まれれば育児放棄したんでしょうか。もともと多忙な人なので育児に専念するのは難しいと思うんですが、多分そこはタレ目の日本人の出番だと思います。高松の願う「子供の幸せ」と、青の一族の願望ってすれ違うと思うので、間に立ったルーザー様が兄ともめそうです。(こういうのがルーザー様の激戦区に行かされる遠因なんだけど、何度考えても辛いなあ) |
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