谷崎の「乱菊物語」を読んでいます。中世の日本が舞台ですが、瀬戸内のキラキラした海を舞台に美女をめぐっての一悶着というオープニングですが未完です。谷崎の小説なので完結か未完かと言っても、「終わらせ方の違い」の様な気がします。
スーツという平服でキンタローが戦艦に乗っている不思議さを思えば今更ですが（※軍服の効能を考えると幹部がスーツはないはず。でもキンちゃんって将校じゃなくて「ドクター」の資格で搭乗しているんだろうか。各国に軍医の制服もあるけど）。
ガンマ団は戦艦に名前つけないんでしょうか。個体番号だけ振ってあるとも考えられますが、ライオンパパが乗っていた艦を少年のマジック達が見分けたので、個体差があのまるまっちい機体同士にある様です。名前を付けるなら。讃岐、多度津、宇多津、坂出、金比羅、琴平、栗林、丸亀、観音寺等でしょうか。命名者は誰なんでしょう。
コタとグンマについてです。
■コタはＰＡＰＵＷＡ中盤まで自分に兄が２人いる事を知らなかったと思います。キンちゃんをお兄ちゃんとしていた時期も短いながらありますが、当時のキンちゃんには「弟」を持つ余裕がなかったので、「キンタロー兄ちゃん」については一時自然解消された様です。
■グンマはＰＡＰＵＷＡでコタが島から帰って来た後、自己紹介したのかもしれません。シンタローは「育て上の兄」、グンマは「血縁上の兄」、キンタローは「従兄」とややこしいですがコタは馴染んだようです。
■物語が崩壊するレベルの一方通行の愛の嵐が吹き荒れる点について、南国とＰＡＰＵＷＡは同じです。原作者の感情移入の薄いキャラほど、エピソードが豊富で魅力的なキャラが多いという点もついても変わっていないと思います。
コタがマジックに「兄×２」「従兄」について紹介される場面は夢ですか。そんな場面あったとしても、シンタローがコタを独占したがって大混乱でしょうが。コタとグンマの関係を穏やかに進めるのなら、騒々しいシンタローや、コタとグンマよりは面識のあるキンちゃん、またマジック、ハレ、サビと数で圧倒していくのが正答だと思います。
（でもそれだと個人的に、傍系のキンちゃんが出張り過ぎていて、キンタロー様に「家族」が増えて嬉しい反面、他人の高松が寂しいから自分は誤答のままがいい。ＰＡＰＵＷＡで新設された戦艦内の青の一族大集合の場で、高松がその輪の中に当たり前のようにいない事に、今更ながら傷つく。
高松なのでそういう一族団欒の場には絶対遭遇しない様に、一人で機関室にこもっていると思う。すねきっている時の高松だとキンちゃんが声をかけても、「美しい叔父さんだの可愛い従兄弟さんだのに囲まれて、目が疲れたからってつまらないものを見に来たんですか。」と言いそうなので、高松と睦むには忍耐がいる。憎まれ口から高松の本音を割り出す事になり、お互いの腹を探り合う楽しみが豊富で潤沢。ルーザー様もそんな高松に飽きなかったと思う。)
■コタは、グンマに対面してなんと思ったでしょう。
「自分が父に閉じ込められたのに何もしなかったお兄ちゃん」
「自分ばかり溺愛されて好きな事なんでも自由に出来るのに、士官学校に行かず戦場にも無縁のまま、二十歳過ぎても子守を連れていた兄」
「家の中の辛い事を一番に背負うべき立場なのにスルースキルが高過ぎて、自分の辛さを聞いてもらおうにも躊躇せざるを得ない兄」
グンマが「天然美少女☆」だったらよかったのに。
コタが島から帰った時、学んだのは「期待するな」という事でしょうか。（サビがコタに何を訓練したんだろうなと思ったが、サビと過ごす事それ自体が「大人に期待せず自分で頑張るしかない」事を学ぶ場だと思った。） |
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