madeingermany

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...... 2013年09月24日 の日記 ......
■ 枕草子   [ NO. 2013092401-1 ]
南国&PAPUWAの原作者に何があったんだろうと思いました。何故こちらが求めるカタルシスを劇中で示さないのかと思いました。コタとマジックの団欒他色々。版権側に興味を持つ事ってあんまりないのですが、この場合は思い当たる節をつなげると仮説の様なものが出来ます。

描かれている方が描いているキャラやお話に自己投影するかどうかで違ってくるんですが、柴田先生の場合濃い方だと思われます。南国で一番の美形らしいサビが登場を重ねるごとに、団員としての働きはなくとも、最大の発言権を得ていったあたりから思います。原作者が自己投影していると明言しているのはPAPUWAのハレですが、ハレは基本勤勉な男なので別枠かなと。「ケエル」では不幸な男の子達が自己投影の対象だったのかも。

(同じ不幸でもカミヨミの女性達の不幸は原作者の眼中にない気がする。カミヨミの菊理死去〜菊理復活までの小話はファンタジーでよくある、「失ったヒロインを取り戻さんとするヒーローたちの冒険」ではない。何で?)

今までは紅と光、シンタローとパプワ、パーパとヒーローあたりの関係が充実していました。(母や姉でなく)年上の他人の男から少年が愛されるという共通点が子供達にあります。サビも全てに受動的な男ですし、ケエルに出てくる少年達も受動的な愛を得ています。(まあ少年だし)

(※高松はモブキャラの宿命として、万能包丁の如くメインキャラ達に振り回されているだけで、彼自身が愛する事に受動的なわけではない。キン・グン&高松は脇役なだけあって自由だなといつも思う。彼なりのプライドを大切にしてあげながら、コツコツとキンちゃんを育てている高松が目に浮かぶ。高松は好きな人に今何が必要なのか、見極めるのが早くて上手いと思う。)



ラッキーとしか言いようのない愛の形に自己投影できるのはいつまでかって思います。素敵な男性に愛されるのは女性の至福ですが、南国と同時期のテレビアニメであるセーラームーンでは、「普通の女の子が自分の夢や、友達や、家族、好きな男の子のために頑張る」話をどんどん生み出していました。

年上の男から愛される事を主眼に置いた、南国&PAPUWAの愛は完成型だと思いますが、折角の完成もルーザー様と(高松と)キンちゃん、イサミとソージという脇役達に振られ、コタローの救済は永遠に放置です。「愛されたい子供」を描く事は出来ても、「子供を愛したい大人」を描くのが苦手なのだろうと思います。描いてもエンタメと呼びにくい程破局しがちで、バッドエンド好きなのかと思うくらいです。(しつこいですがカミヨミの女性達が好例)

高松やイサミさんと言った、脇役のナイスミドル連中は脇役であるがゆえにサラリと「(間違っていないけど)間違った☆大人の男」として描けたとしても、物語の本丸だったマジックと実子達が描かれる事はありませんでした。原作者に何があった、マジック様ならシンちゃんもグンマもコタもまとめて愛してくれるさという楽観を自分は捨てざるを得ないなと思いました。




以下はスパーク新刊雑感です。発行できましたらどうぞよろしくお願いします。医者と紳士と紳士父がほとんどの小説・漫画本です。

■高松に都合のいい事満載。ガンマ団若手で被害者の会が組まれそうな高松なのに、拙宅のキンちゃんだと「俺も士官学校で高松の授業受けてみたかった」とうっかり言ってしまって、ミヤギ達にドン引きされていそう。高松は本性を常に露骨に出し、ごく少数の心惹かれる人達にネコをかぶるという、ある意味心根のいやしい男だけど、気にならない自分は高松と同類なのか。

■高松に都合の悪い事と言うのでもないけど、高松のシリアスな話を考えると、救済がなくて書けないかもしれない。なのでジャンが本に出せない。キャラの真剣勝負な姿が書ける作家さんに憧れて二次創作の世界に10年前踏み込んだけど、いまだに乳臭いキャラの姿しか書けない気がする。

キンちゃんが南国後に迎えたのは第二次反抗期じゃなくて、離乳期じゃないだろうかと思う。そういう時こそ母親の辣腕が期待される所であり、一応幹部であるキンちゃんが周囲にジタバタする姿をさらしても仕方ないので、しばらく母と二人きりになってみたとか。(真剣)

■白シンのアホ毛を描くのが楽しくてならない祝日に、「枕草子を書いた清少納言だって、楽しい事なんてなかっただろう時期に、あえて定子達の楽しかった日々を書いたのだから。自分も公式で救いの手がない高松の姿をあえて書いて身悶える必要はないのでは」と思ってみる。


嘘じゃなくて。自分が二次創作を始めようと思ったきっかけのジャイアントロボの作家さんはキャラ達の真剣勝負を書ける方でした。キンちゃんが後頭部に高松の出した鼻血浴びたままその辺にいそうな本ばかり出しても、自分は真剣でした(言えば言う程嘘くさくなる、南国6巻の高松のグンマへの告白みたい)。

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