madeingermany

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...... 2013年10月04日 の日記 ......
■ もうすぐスパークです   [ NO. 2013100401-1 ]
スパークが間近です。

■ミラクル☆トレインのプチオンリーがあります。当日の参加ジャンルはガンガンFC、パプワですので遠隔参加になります。御面倒おかけします。
■色々あって同人から自主的に離れて苦しかった時、出会ったのがミラクル☆トレインでした。電車が以前から好きなので、懐かしい感じがしました。私の相棒は群馬を縦断する上越新幹線&在来上越線です。
■ミラトレのコンセプトが「悩んでいる女の子に駅から愛の手を」なので、ドンピシャでした。群馬在住の田舎者なのに、気が付いたら歌舞伎町に遊びに行っていました(※ミラトレ舞台版の演じられた劇場が歌舞伎町にあったのと、田舎者の東京見物的な意味で)
■西新宿五丁目駅に乗り鉄しながら着いた時、生き返った気がしました。その思いのまま描いた本を持って、スパークを迎えられるのは過ぎた幸福です。主催様ありがとうございます。
■悔しいのは自分の絵その他の拙さです。もっと絵や文で伝える力があるなら、「新宿ブラザーズいいじゃない」と思って頂けたかもしれません。西新宿五丁目吹、東新宿零二、新宿西口一は可愛い兄弟です。おバカで食いしん坊で女性に甘く、凛太郎大好きで、お人好しの見栄坊です。もし新宿駅周辺にお出かけになったら、駅前で3駅が遊んでいるのが見えると思います。



スパーク新刊は南国&PAPUWAと言うか、ドクター高松本です。タイトルは予定では「119」です。押せば高松が来そうな番号だなと。番号押さなくとも、キンちゃんが「腹が痛い」と言えば、隠居先から3秒で来そうなドクター。でも仮病だとこってり叱られると思います。「本当に腹痛である場合の事を考えて下さい」と。くだんの「盗聴器」はキンちゃんが設置したものだと思います。コタに勝手に発信機を着けたキンちゃんですし、「高松すぐ連絡が着く」って。もしそうなら、あの大画面での通話はいらなかったのでは。

以下は谷崎の小説の話です。「痴人の愛」です。スパークの新刊の中の小説に「知人の愛」と言うのがありまして、隠居中の高松がキンちゃんを「知り合い」として助ける話です。遠慮してタイトルを「知人」にしましたが「痴人」でも違和感ありません。

南国初中期の高グンは、高松の思い通りに近い振る舞いをする点で、グンマがよく仕込まれていると思います。高松は「生まれた」キンちゃんを見つけなければ、まだグンマを手元に置こうとしたでしょう。嫌味な程優先順位がハッキリしている高松に対し、グンマは好き程復讐していいと思います。キンちゃんと高松を自然に別れさせるとか。(それくらいではへこたれないのが高松なんだが、ルーザー様がいなくなった時から壊れている高松なので、グンマは高松に腹が立ってもいじめないで欲しい。「母さんをいじめるな」のキンちゃんも見たいけど。)



■春琴抄の春琴は目の不自由さもあって佐助から離れませんが、ナオミはフラフラしています。彼女の生まれと育ちを考えれば、彼女は譲治が知る田舎の「普通の夫婦」「普通の家庭」を知らないのではと思います。
■譲治の思う理想の妻の姿はインテリで家事も出来て、気が利いて、夫の言う事を聞くけれど自分の意思もある可愛くて美しい若い女性なのでしょうが、そんな女性いるもんでしょうか。ナオミにそんな女性像を求めても、譲治に出会う前から荒れ果てた生活をしていたナオミにそんな理想が伝わるんでしょうか。

■譲治が嫌う「普通の夫婦」の姿をナオミは想像する事が出来ません。「地味で真面目なのが普通の夫婦の暮らしというものだけど、自分達は風変わりで自由な男女でいよう」なんて譲治のワガママです。頑張ればナオミは譲治の良妻になる事が出来たのか分かりませんが、譲治は「普通の妻」を否定しています。
■今でこそ友達夫婦、夫婦別姓論も珍しくないですが、そんなハイカラな女性も多分譲治の好みじゃないでしょう。インテリだけど大人しく、セクシーだけど外交的でなく、家事はしないけどして欲しいって、果てしなく難しい注文です。それは細雪の雪子ですか。

■ナオミに残る選択肢は「普通じゃない妻」です。家事をしない、譲治を馬鹿にする、複数の男性と関係を持つ、浪費する等「普通じゃない」姿は多種多様です。かくして譲治はナオミに「振り回される」男になりますが彼の希望通りなんだろうなと思います。谷崎の小説は男主人公が愚痴れども満足する最終回が多いですから。

自分の「満足」なんて他人には分からないという事でしょうか。少しでも物書きの覚えがある人なら、なんとか最大公約数的なもの、常識や道徳を自分の文に取り込もうとする気がしますが、そんな小さい価値観を振り切る谷崎はすごいです。しかも同じ様なテーマを取り上げながら、別味の小説をいくつも残していったのは、まさしく文豪の技です。

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