madeingermany

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...... 2013年10月12日 の日記 ......
■ 種村有菜   [ NO. 2013101201-1 ]
■スパーク新刊のアナログ原稿分を入稿して来ました。小説は再度読み返した後で、印刷所に送ろうと思います。最初の本では一か所「マジック叔父上」としてしまい、「誰」と青くなりました。

■今更ですが「ガンマ団とは何か」の雑感です。南国初期ではそのうちシンタローがコタの救助がてら、サビの協力で崩壊させるんじゃないかという雰囲気でしたが、シンタローが何故か総帥になりました。シンタローは、今までのガンマ団の被害者達への清算はしてないと思います。「親父のしたこと」だから。親父のした事だからこそ、新総帥が親の財産や権力等の美味い所取りしていないで何とかするもんだと思いますが。(キンちゃんが陰で補償に回っているんだろうか。)

ガンマ団はドラゴンボールのレッドリボン軍みたいな感じでよかったのに。

ガンマ団は青の一族が代々運営している組織だそうで、一族内では「親が子供に薦める」仕事なんでしょうか。ライオンパパ〜マジックは素直に相続されましたが、シンタローは当初ガンマ団を拒絶していました(この頃のシンタローが好きだった)。「子供にこんなことさせられない」と思ってくれそうな母親がいない一家なので、激化に歯止めもないのでしょう。


■ルーザー様はガンマ団についてどう思っていたんでしょうか。血も涙もなく親類を殺して回ったルーザー様なので真意は分りにくいですが、ライオンパパやマジック、ハレの「仕事」に違和感はなかったと思います。サビは弟というより妹に近いので、若干戦地に行かせるのにためらいがあったかも。

もしキンちゃんが生まれて、自分の子供を楽しそうに世話する高松を見て、ルーザー様は尚もそう思ったでしょうか。キンちゃんが将来戦地に行く事は生まれから避けられないにせよ、せめて民間軍事会社的な意味合いで行って欲しいでしょうし、今、みずほ銀行が報道される意味合いで問題になる方向の「団体」の一員に、高松が可愛がる子供をしたいと思うでしょうか。

普通に出張しても自分を案じてくれる高松なのに。(高松が立場的にキンちゃんの出征等をどうこう言える立場じゃないのはルーザー様も高松も分かっているし、キンちゃんは高松を家族だと思ってはいけないのだけど。)

南国でルーザー様がキンちゃんに見せた涙って、「汚くて危険で後ろめたいだけの生まれにしてしまってすまない」という意味かなと思っています。キンちゃんが生まれる前にガンマ団を変えようと思ったけど、叶わなかったとか。高松と出会わなければ、ルーザー様はそんな事思いもしなかったと思います。



■今マーガレットとメロディで連載されている種村有菜先生の漫画を、りぼんで最後から二番目の掲載になった「紳士同盟✝」の3巻頃まで買っていました。表紙が小牧だった時のコミックスは駅の書店で平積みされていて、「すごいな」と思ったものです。小牧だけじゃないですが、目が大きくて髪の毛の量が多い女の子が多いため、目立ちます。

今種村先生を思い出したのは、一つだけ納得出来ない事があるからです。あの「りぼん」で必然性のない、若い男性教諭×一人暮らしの女子高校生を描いて、幼くピュアな読者と「りぼんなら安心」と思っていただろう親御さんを恐怖に陥れた事より、もっと納得出来ない事があります。とは言え過去の事ですが、今連載中の漫画を見ても、同じ点に引っかかります。

りぼんでKYOKO連載中は、水乃という人魚の女の子を作者は贔屓にしていました。長髪のツンデレである事や、作者が「魚」をモチーフにするのが好きなのを知っていたので、お気に入りなのだろうなと思って読んでいました。作者コミックスのおまけで曰く。「水乃はお気に入りだから、どのキャラが言ってもいいセリフは彼女に言わせている」そうです。



二重におかしいと思いました。ます一個目。漫画や小説において、「どのキャラが言ってもいセリフ」と言うのは存在しないと思います。主人公だから言うべきセリフもあるでしょうし、解説役に回りがちなキャラのセリフもあると思います。作者が大好きな(私も好きですが)「セーラームーン」でも、「このセリフはレイちゃんらしい」「この言葉はまこちゃんだから言える」という部分があり、自分は一個一個覚えています。

二個目。仮にそんなどうでもいいセリフがあるとして、種村先生の漫画にはそんな軽いセリフと展開しかないんかという禁断の突っ込みまで我慢して、「KYOKO」を読んだとして。「お気に入りのキャラ」にそんな取ってつけた様なセリフ言わせて楽しいのだろうかと。「あれを見て!」的なセリフでも重みをつけることは可能ですし、水乃のキャラにあったセリフと見せ場を思いつかなかったのかもしれません。

KYOKO以降も持ち味という範囲を超えて、メインヒロイン達が同一人物かというくらい絶望的に描き分けられていないので、もう水乃一人の問題じゃないのが何とも。

少なくとも自分は二次創作でキンちゃんや高松に何か言わせたり、させたりする時は、自分の欲望に由来する事でも、「キンちゃんが言ってもおかしくないだろうか」「高松はこんなことするだろうか」と一回は顧みます(高松というキャラが、乙女チックでもあり非道でもあるので許容範囲が広いのが救いだけど、キンちゃんは可憐で清純なままであって欲しい。)

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