■荷風の随筆集を読んでいます。高慢で独善的で知的で好色な荷風が好きです。誰かそっくり。目を離すと隠居していそうな所とか。
■自己投影する事について考えていました。版権ものに自己投影し過ぎても作品の本質を見誤りますが、全く自己投影しない場合作品への興味が薄れます。二次創作するほど自己投影するのは、多分重症に近いですが、やめるとストレスで倒れます(本当に倒れました)。
ミラクル☆トレインの場合 公式は「女性客」が「視聴者」で、日々の悩みをイケメンに優しく聞いてもらうお話なので、自己投影どんどこいな作品だと思う。竹淵の場合、新宿西口一か東新宿零二になったつもりで、西新宿五丁目吹に親族的に接してもらうという自己投影で楽しんでいる。仕事終って、あのガタイに飛び込んでいけるなら新宿の駅になりたい(※吹は公式でガタイの良さを認められている駅)
南国&PAPUWAの場合 「高松に好きな人と幸せになって欲しい」と常々思うが、あのある意味チートキャラに自己投影していると自覚してしまうと身動きできない。竹淵は文系で数学は努力点で単位をもらった。高松はチートなのに性格が悪くて不幸体質なのが難点だが、チートだから悲恋にくじけなかったのか、チート故に新しい人生を探せなかったのか悩む。高松が普通の女性なら、とっくに新しい恋人を作っていたと思う。(なんで24年も耐えた。お蔭で白シンとスムーズに分り合ったけど。浮気していなかったからキンちゃんの所へ飛んで行けたんだろう。)
南国&PAPUWAはどのキャラの目線になっても辛い事だらけだと思う。他の版権ものにはない特徴だと思う。そう思いつつ、ジャンに死ぬまで愛(=服従・崇拝・奉仕)されたサビがいる(あくまで作者的な愛だと思う)。作者が自己投影したキャラは大抵、(語弊があるけど)楽なポジションにいるので、あのマッドサイエンティストにしわ寄せが行く。高松がチートでも恋愛脳でも不幸体質でも追いかけたい。
キンちゃんから高松に指輪を贈ろうとする話を以前書き、指輪の話じゃなくて高松がツンデレなだけの話になったので真剣にリベンジを考えた。けど高松には「診察中・手術中に指輪は無理」という至極真っ当な理由があり、キンちゃんは「遠征中か、機械の整備中に落としてパニックに陥る」と思った。取りあえず意外とドジッ子のキンちゃんに高松が自分で指輪作って上げて一日はめさせ、「どれくらい指輪が仕事に障るか」教えてみる話になりそう。
「派手な指輪じゃない。シンプルなものにするからはめてくれ」と高松の説得にかかるキンちゃんに、「シンプルな指輪」ってあたりがマリッジリングそのものじゃないだろうかという突っ込みをしようかどうしようか迷うドクターとかいいと思った。2人とも「左手の薬指以外にはめればペアリングでも辛うじてセーフでは」と思わない辺りが相思相愛。
西新宿五丁目妄想です。
■大江戸線でもトップクラスの集客を誇る新宿西口&東新宿が、クタクタになってお兄ちゃんがいる西新宿五丁目に終電後帰って、ゴロゴロしたり食べたり飲んだりしている姿を想像しています。ミラクル☆トレインは原則一駅一淑女で悩みを解決する話ですが、新宿ブラザーズだけは常にトリプルで行動するらしいです。初めは、「おいおい個人名は省略で新宿一個で片付けたか?」と思ったものですが、トリプルという他にない特徴に降参するのに時間はかからなかったです。
基本、絵に描いたような美男子が、絵に描いたような甘い口説き文句で、お洒落な都内の街角でレディをお待ちしているのがミラクル☆トレインです。かっこつけすぎてギャグに陥っている時もあります。
そんな中、都営丸出しの地味な雰囲気の西新宿五丁目&食べ物と娯楽で生きていそうな東新宿&生活感ゼロの不夜城新宿西口のトリオは、「女の子が好き」というアホさ全開です。彼等なりにスタイルはちゃんとあるんですが、気が付けばただの兄ちゃんになっている所が好きです。
エスコートボイスCDで零二にキスされた女性客は、「ロマンチック」と思ったかもしれませんが、「アホで可愛い男の子」と思って許したかもしれません。吹にキスされた女性客は、「どうしてもキスしたくてたまらないらしい」吹に男の愚かさを感じたかもしれません。いずれにせよ、存在感あふれる3駅です。(一のキスはお芝居の様なキスで男っぽさが少ない) |
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