■冬コミの原稿をしています。
「照れた」「嬉しかった」「喜んだ」
「はにかんだ」「照れくさかった」「くすぐったい」
等は、似ている言葉なのに少しずつ意味が異なるので、一回一回推敲するのが楽しいです。例えば「自分の助手である高松を科学誌で評価されてルーザーは〜」なら、「一見無反応に見えるものの、マジックにはありありと弟の内面に満ちる喜びの色が見えた」がいいなと思います（妄想過多）。「自分の論文が評価され、ここまで指導してくれたルーザーが何と言ってくれるかと思うと高松は〜」なら、「くすぐったかった」になるんでしょうか。
多分ルーザー様は高松に「これくらいで浮かれるな（※相当ルーザー様は照れていると思う）」と言い放つでしょう。高松も甘い事は期待していないので、また新しい論文を書くと思います。（・・・逆に高松が「ルーザー様からご褒美なんて期待していませんし」という態度に出れば、「そんな事お前が決めるな」と何かしそうなルーザー様。猫の苦沙味先生みたいな男だ。）
■以前星矢で二次創作した時、何故気分が落ち込んだか考えてみました。好きだったキャラの登場回が死亡回だった事が大きいのかなと思いました。星矢の十二宮編なんてキャラの死亡ありきの話なので、好きなキャラの死くらいでへこんでいては二次創作できませんが、徐々に「そういえばこのキャラ死んでる」というのが辛くなってきたのかもしれません。
好きなキャラの見せ場は星矢らしく散華シーンでして、繰り返し見たらへこみました。星矢の敵キャラなんて、バトル後に見開きで亡くなってなんぼな気もしますが、彼等の死が辛くなかったと言えば嘘になります。メインの読者であった小中学生には２０代っていい大人で、１０代にアテナを託して死んでしまっても納得出来る展開なのですが、年をとるとも涙もろくなっていけません。
今二次創作しているキャラが「死なずに４００歳越えてまで不老不死の男に復讐を誓っている医者」と「登場時から故人で死因が兄貴の痴情のモツレだった科学者」なんですが、自分は大丈夫でしょうか。PAPUWAのアラシヤマの披露宴漫画は「高松は５７歳までは明るく健在で、キンちゃんやグンマ達と生きているらしい」と思えるので好きです。
直接関係ないですが、今冬アラシヤマ観光をしようと思っています。嵐山にはお手軽なビジネスホテルがなく、立派な「旅館」のみだそうです。京都らしいと言いますか、祇園仮面アラシヤマを思い出すだに、彼の性格のとんがったあたりは名前に恥じないなと思います。
■手代木先生のロスキャン外伝を読みました。面白かったです。カルディアの話が好みです。小さいサーシャとカラベラのやり取りが素敵でした。ロスキャンが既に外伝の様な存在ですが、外伝の外伝が面白いってすごいです。完璧な星矢だなと思いました。ロスキャンはところどころ「ここ手代木先生の好みかもな」と思う所もありますが、何も知らずに読んでも十分面白いですし、星矢の世界の一部としても堂々としています。
以下は雑感です。
■柴田亜美のチャンネル５も、手代木先生の様な愛と実力のある漫画家に完成してもらえないだろうか。
■でもここまで星矢の世界が愛されるのは、オリジナルの星矢に爆発的な小宇宙があり、ハーデス編の「星矢の死」というエンドであっても、黄金聖衣に蓄積された太陽の光の様なエネルギーがあるからで。
■どこへ行って何をしたのか、曖昧なまま投げ出されたチャンネル５を誰かが描き足そうとしても出来ない。土台が無いから。
■柴田亜美作品はパプワから派生した作品がいくつかあって、完成されていれば屈指の一大世界になったと思うけど、後世の実力のある作家が受け継ごうにも、未完成過ぎて取っ掛かりが足らない。（偽PAPUWAは面白いけど一時的なものだったんだなと思う）
■外伝やメディアミックスって、本殿がしっかりしていないと作れないんだろうなあ。南国のテレビアニメが「シンタローがコタをマジックから救う」方向で一度南国を完成させ、漫画の方を「メディアミックス」扱いにすれば、現在の手代木先生の様な方に、紅や光の物語を描きつないでもらう事も夢はではなかった。
■返す返す、「南国でシンタローとコタローの縁が切られて、シンタローが守られる姫役になり、途中からジャンサビがメインカップルになる」展開が惜しい。作者の自己満足が最優先になった南国後半を、他人が版権的に展開させる事は出来ないと思う。 |
|