多分来月の頭には入稿できると思います。内容はこんな感じです。小説と漫画で52Pです。
■ルーザー様&キンタロー坊ちゃまから指輪をもらう高松の話、ルーザー様とキンタロー坊ちゃまを育てる高松の話(※パラレル) ■ルーザー様から頂いたネクタイピンはいらなくなったお下がりとかでなくて。ちゃんとルーザー様が高松のために選んだ品じゃなかっただろうかという話 ■高松先生と従兄のキンタローお兄ちゃんが付き合っているらしいけど、僕もあんな風にお兄ちゃんを慕えたらよかったかなと思うコタの話。(養護教諭時代の高松を知らない分、高松をまっすぐ見てくれそうなコタ。実務派のキンタロー兄ちゃんやハレの影響もあるのか。) ■学業も就活も育児も休暇も終わったのに、未だに高松に気持ちが届いていないハレの話。キンちゃんと距離を感じておいおい泣く高松に「お前は一人じゃない」とハレが言っても、「そうですね私を待つ患者がいます」と返されそう。
パラレルだって分かっているんですが、ルーザー様が亡くなったなんて思えなくなりました。(ルーザー様が生きていたパラレルで何か描いた(書いた)後に南国中盤頃の高松を見ると悲しい。空元気の様な気がして。キンちゃんがいてよかった。)
■「高松はルーザー様の死によりマジックを恨んでいた。なのにマジックの子供であるグンマを可愛がっている。グンマ個人に惚れ込んでいるのか。」という仮定をしてみて。テレビアニメの南国だけ見ると、高松はいいとこのどっか足らないけど可愛らしいお坊ちゃまに、(自身が)束縛的なまでの愛情を捧げるおっさんです。そんなワンダフルな高グンを胸に20年ぶりに南国を読み返し、PAPUWAまで去年見ましたが、論駁出来るなと思いました。アニメ南国の高グンは高グンで最高ですが、今では異世界の様に見えます。
■キンちゃんがシンタローの死によって分離出来たものの、実父らしきマジックには無視され、ハーレムも勘違いな関心の寄せ方をするし、「弟」のコタの面倒を見る余裕もなかった頃。(シンタローの南国初中期と後半及びPAPUWAでの人格変貌は、キンちゃんとの分離のせいだろうなと思う。あんな手当たり次第周囲に服従を強いる男だったけと思うが、中身からキンちゃんがいなくなった事を思うと納得できる。)
高松はキンちゃんの生誕と、順調にいけば「ルーザー様の息子」が総帥になるのも夢ではないと浮かれていました。(いいおっさん、しかも医者が「人の死」に際しあり得ない態度をとっているが、周囲も似たり寄ったりなので突っ込まないけど、高松は「これでルーザー様の御子息が、お父君の様に上からの権力で押し潰されてしまう事はないはず」と思ったに違いない。)
■高松はシンタローやグンマ、サービス等と行動をともにしながら、キンちゃんの様子を伺い、キンちゃんが幸福でないのを知ります。ガンマ団の中枢にいて、マジックやハーレムもいるのだから、キンちゃんも寂しい事ないだろうと思っていた高松でしたが、「ルーザー様の御子息の幸せ」は「総帥の座」ではない事を認め、自分の考えを捨てて、本当のキンちゃんの居場所を作ってあげるために、ドヤ顔で真相を話します。
高松なので全く悪びれていませんが、マジックも「ルーザー様の死は貴方のせい」という高松の悲しい訴えを知ってか知らずか、真相を受け入れるだけで高松を咎めません。
■高松の行動に突っ込みを入れるなら。グンマも24年間、お父さんがいなくて寂しかったのではないでしょうか。高松には可愛く甘えて見せても、結局は肉親でない遠慮もあります。高松も両目秘石眼のグンマをたった一人で制御する困難な立場にいます。高松はグンマがマジックの息子らしく覇王の片鱗なんて見せようものなら、「ルーザー様の息子が総帥になる」という幸せに傷がつくので、何としても止めるでしょう。
「お父さんがいたらなあ」「僕にも本当の家族がいたらなあ」「シンちゃんはいいなあ」というグンマの訴えを、高松は知っていながら退けていたのかもしれません。グンマも、他人で伯父の事業の従業員に過ぎない高松に自分の家族の悩みを本気で訴えはしなかったでしょう。もしかしたら、そういう辛い思いを「マジックの息子」に味あわせる事も高松の復讐だったのかもしれません。「ルーザー様の御子息」に意識が片寄っている高松なので、結果的にグンマの寂しさを踏みにじっただけかもしれませんが。
■高松はグンマのために自分の考えを改める事は決してしませんでしたが、キンちゃんのためになら出来るんです。真相を知って激怒したキンちゃんに殺されるかもしれない事も含めて、高松は全て受けれ入れたでしょう。ルーザー様から多少理不尽な扱いとかされても笑顔で受け入れた昔の様に。 |
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