■柴田亜美作品について。キャラがムキムキのでかいマッチョな男なのに中身が「女性」だとよく言われます(高松もそうだけど高松の場合、中国史にあるような太子の世話に付く「太傅」という堂々たる男子の役職にいる様な気がしないでもない。子守だけじゃなくて政治の重要な役目を兼ねるのが「太傅」だし、マジックが嬰児すり替えについて高松を責めなかったのは、高松が仕事をこなしつつ子供達も立派に大きくしたからだと思う。)
外見が男性で、中身は女性に近いというと、女性の聞きたい優しい言葉を惜しみなく言ってくれる乙女系作品の男性キャラがそうですが、彼等は美しい優男で、女心をくすぐるのに長けていても、歴とした「男性」です。「女性がそうであって欲しいと思う優しい男性」であるだけで。
柴田亜美作品の全盛期は「女性が描いたと思えない漫画」と言うのがウリの一つでした。当時から「マッチョでも言動が女性」という突っ込みはありましたが。なら女性キャラは女性らしいかと言うと、ねじれた扱いの女性(ウマ子ちゃん)が多いか、いい子でも話に出てこない子(くり子ちゃん、菊理姫)になってしまいます。
ここは折衷案で、キンちゃんに乙女系作品のキャラの様な男性になってもらうのはどうでしょう。賛意はあえて求めませんが、高松が「女性に道を譲りましょう」「レディ・ファーストが出来なければ貴方が外で恥をかきます」とか教えれば、ちゃんとキンちゃん実践しそうですし。(問題はいつ実践するかだ)
■南国&PAPUWA二次創作について、自分は当初ドロドロの暗いシリアスを考えていました。「テレビアニメ両作の良心的な雰囲気の裏はこうだった」的な暗さを考えていましたが、裏も何も、ジャン・シンタローの不意打ちの様な登場で高松の失ったものの大きさは計り知れません。劇中そのものが暗闇だったかもと思います。
竹淵はルーザー様が生きておいでだったらというパラレルを好んで書きますが、もし生きておいでだったとしても、ルーザー様は暗殺に忙しいか、サービスばっかり可愛がって、高松と愛息は無視していた可能性もあります。サビなので兄の愛が新しい家族に移れば、それ相応の報復を彼らにしそうですし。
以下は高松に都合のいいパラレル設定です。
■ルーザー様 ■年齢 20代前半〜40歳手前くらいまでをイメージ ■職業 科学者 医者 暗殺は子供のためにならないので休職中 ■今年の目標 平日早く家に帰って家族と過す時間を増やすこと (たぶん宗教はイギリス国教会。でも一族中で神に反した暮らしをしているので、基本彼は真面目な人だけど生活にルールはあって無きが如し。)
■キンちゃん ■年齢 0歳〜伯父さんの学校の初等部くらいをイメージ ■職業 子供 将来の夢は両親の様な科学者になること ■今年の目標 一人で眠れる様になる事(高松が子供部屋に来てくれるのはいいけど、うっかりキンちゃんと一緒に眠ってしまい、お父様が一人ぼっちにされて怒るから)
■高松 ■年齢 10代後半〜30代半ばくらいをイメージ ■職業 科学者 医者 奥さん(ルーザー様の第一子誕生の際に何故か育休を総帥から頂いた。第二子の話も出なくないが、マジックが男の子一人なのでた多分二子目はない。) ■今年の目標 家事とルーザー様の補佐とキンタロー様のお世話と医業と科学者の仕事の両立(もう両立で何でもないが、本人は全部やる気らしい) |
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