雑感です。
■南国でキンちゃんが白シンタロー期に、リキッドにガン飛ばしていますが。もしハレ、ロッド、G、マーカーだったら睨まなかったと思います。彼等が先輩なせいもありますが、彼等が白シンタローを無駄に刺激したり、冷やかすような態度を取らないからです。キンちゃんは意味もなく馴れ馴れしいだけの態度を取られたのが嫌だったのでしょう。白シンタローが欲しかったのは総帥の座でも軍事力でもなく、誠実な親愛の情だったと思うので。
PAPUWAのリキッドは「みんなに愛されるリキッド」として原作者に描かれている様ですが。自覚がないらしくとも彼は孤独です。コタの素性の隠匿やウマ子ちゃんへの態度についてリキッドに疑念がありましたが、南国の白シンタローへの接し方で既に不安を覚えます。特戦3人組に年上としての敬意が払えない子でもありました。ハレはリキッドのそういう所が気に入ったのかもしれませんが、部下として育てる気はなかったように思います。
(お偉いさんの息子なのでマジックもリキッドを部下として扱えない。ジャンもリキッドを育てる気がない。アスが彼なりにソージに対応していたのが健気でならない。アスには心戦組で第二の人生を歩んでほしい。突っ込み手の多い職場でよかった。)
■南国&PAPUWAでどれくらいシンタローが重要なポジションなのか分かっているつもりです。高松はルーザー様、キン&グンを大事にしていても、彼等を運命から守ってあげる力がありません。でもシンタローは自分さえキン&グンを家族として受け入れれば、二人を守る事が出来ます。
だから高松は自分がキン&グンにしてあげられる事はないと考え、隠居したのでしょう。自分が思うルザ高、キン高なんて、劇中のシンタローの存在に比べれば吹けば飛ぶようなものです。自分も昔テレビアニメ南国を見て、かっこいいシンタローに憧れました。PAPUWAの鳥海さんのシンタローもよかったです。
■なのに本に出せないのは何故だと不思議でなりません。書けども描けども、キン高でキンちゃんに「どんな奴と付き合うのもお前の自由だが、ドクターだけは全力で止めさせる」と言う役くらいです。(シンタローはリアルで高松のえげつなさを見てきた学生の一人。家族思いのシンタローが取るだろう当然の態度。)
自分の中でコタは高松に懐いています。懐くという程ではないんですが、普通に「高松先生」と呼んでます。PAPUWA以降のコタは学生しながら特戦にいる様で、ハレ叔父と親しい高松は戦艦の技師であり、学科の先生でもあり、一族の主治医でもあり、キンタロー兄ちゃんの「お母さん」でもあります(※一部妄想)。
■嫌う所ないじゃないと思いますが、コタに戦艦の操作方法とか高松が教えていたら、また高松はガンマ団から追放されそうです。コタがシンタローに「黙ってお兄ちゃん。高松先生の言うことが聞こえないでしょ」と言ってくれるんでしょうか。
キンちゃんもシンタローの「正しい意見」に対し、「今忙しいから、後にしてくれ」と言いそうです。グンマは新総帥VS最年長幹部の争いに首を突っ込まないと思います。シンタローの「あのマッドサイエンティストは百害あって一利なし」説に笑顔で同意すると思いますが。
■多分自分がシンタローを本に出せない理由は、シンタローが「正しい意見」だからだと思います。マジックですらシンタロー可愛さに自分を曲げるんですから、シンタローが劇中の正義です。シンタローが何をしても、何をしなくても。
PAPUWAの物語が南国の続編として盛り上がらないのは、南国でシンタローが「アニキ」から「お姫様」になってしまった影響だと思います。自分の力で弟や友達、島の仲間、ひいては世界を守る「アニキ」が、徐々に愛され、かばわれる姫になっていった事が理由でしょう。
南国の秘石と赤青の一族の話も、結局秘石の運命に翻弄され、抗ったのはマジックでもシンタローでもなく、ルーザー様とキンちゃん(と高松)、それにコタでした。ジャンはサビ命、マジックもシンタロー命で行動してしまいます。南国で萌芽する事すらなかった秘石の件は、PAPUWAでも結実される事はなかったです。
■シンタローというか南国&PAPUWAキャラ全員について辛いのは、根本の「物語」が詳細に描かれていないので、自分の思うキャラ像を一から構築しないといけない事です。ルーザー様や高松なら脇役故に妄想ありきになりますが、主役のシンタローについても、バラバラのプラモデルの様に一というかゼロからキャラ像を作らないとなりません。 |
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