madeingermany

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...... 2014年01月13日 の日記 ......
■ シンタローさん   [ NO. 2014011301-1 ]
以下の雑感は南国&PAPUWAの「シンタローさん」を理解しようとしてのものです。南国のテレビアニメで島の生物達が「シンタローさん」と呼んで慕っていたのが大好きでした。

■何故PAPUWAに津軽君がいるのだろうなとショックだった。津軽君、南国で「悪い事はやめて青森に帰る」って言っていたと思う。マジックが子供の津軽君を無理に団員にしていたとすれば「悪事」なのに、シンタローが総帥になっても改められず、津軽君が青森に帰れないのは何故。

南国でシンタローは大人の殺し屋には手加減なしでも、動物と子供には優しい男だと思っていた。(※当時ショタコンのニュアンスが分からなかったので、シンタローは弟思いで年下に優しい青年だと思っていた。)

■アニメPAPUWAで津軽君に金髪のウィッグをあてていたグンマを見て、呆れ顔のキンちゃんに安心した。

(キンちゃん付き合うなら年上かなあ。もしシンタローが17歳差のコタから年齢を理由に交際を拒まれたら、高松と19歳差のキンちゃんがシンタローに耳擦りされそう。年齢に比べても豊かな黒髪を、キンちゃんがイライラさせられないようにと目立たなく肩まで切ってみたら、逆に若々しく見えてしまったドクター。)


■シンタローにマジック、コタ、(キンちゃん)達を直接的に救う事は来なかった。マジック達の苦しみは「青の一族である事」なので、サビが言う様に部外者のシンタローが一族を変える事は可能だったかもしれない。でもサビの念頭には常にジャンがいるわけで、サビが「ジャンを思うと幸せになれる」から、一族の皆が皆、「一族でない人に関わると幸せになる」訳でもないと思う。

(青の一族の苦しみ、島の事情、マジックに傷つけられた人達の苦しみ、老若団員達の大変さまで視野に入れてお気遣い出来るキャラ・・・・ってキンちゃんか。)

シンタローが父や弟を救えないのは、救えないのだから仕方ないと思う。生前「一族である事」に悩んでいたルーザー様はキンちゃんに自分を番人ごと殺させる事で、キンちゃんを自由にしようと考えられた。

シンタローも「家族」を苦しめてきた秘石の番人であるアスを手にかけてもよかったかもしれないけど、マジックがさせないと思う。キンちゃんは父(≒自分が所属すべき一族)を殺す事で重荷から解かれたけど、父を失った。そんな悲しい事(≒一人前の男のする事)をマジックはシンタローにさせない。

(キンちゃんを孤独に追い込む様な事を選んだルーザー様の胸の中には、高松があったと思う。自分がいなくとも息子に高松を残しておけるから、ルーザー様は果断になれたのだろう。)


■何故南国の終盤でいきなりリキッドが、島の美しさや動物達に心を開き、ハレや実父と別れてまで島に残ったのか。PAPUWAまで読んで原作者の傾向を見るに、「本来主役や他の重要キャラが負うべきだった役目、エピソードを全く別のキャラが代行する」という事態が散見される。

本来「赤の秘石を秘めた島に心を開く」男はシンタローだったのでは。ところがシンタローは既に島でパプワ達と暮らしていて、今になって「パプワ島っていいよな」と言わせる事が出来なくなった。

シンタローは南国で「日本に帰って弟と暮らす」夢があったはず。シンタローがコタを忘れて島に残るなら、決断に至る「物語」が要るが、そんなお話が作れなかったのか、原作者は「島を愛し、守りながら動物と暮らす男」の話を新キャラのリキッドに(あまり考えないで)ぶつけたのでは。

■シンタローが負うべき役目を、原作者の見通しの足らなさのせいで負ったリキッドだから、彼はPAPUWAで単なる二代目シンタローではなく真正主人公。だが「普通の新キャラ」としてしか読者には説明されていない。

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