madeingermany

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...... 2014年01月27日 の日記 ......
■ 親子   [ NO. 2014012701-1 ]
自分はそんなに南国の続編であるPAPUWAに抵抗がなかったです。南国アニメ・漫画から時間を空けないで触れたせいかもしれません。ほぼ同時にカミヨミも読んだので、「必要性がない残虐な場面・設定・キャラ回しは原作者の好みだ」と割り切れました。青の一族が好きですが、南国でのマジックの暴れ様で一族のすさみぶりにも慣れました。(物語全体の歪みからすればミツヤ・ルーザー様・コタはいい濡れ衣だと思う。)

南国&PAPUWAとも物語が巻数の進むにしたがい投げやりになっていくのも同じです。南国は「ルーザー様」という諸悪の根源の役を背負ってくれるキャラといましたが、PAPUWAはそれすらありません。ですが南国でもPAPUWAでも基本的に性質は同じだと思います。ジャン(とサビ)が許せない点において。(「自分が忘れて気にしないなら誰を苦しめても諸問題なんてないも同じ」と振る舞う二者)

■PAPUWAで実家らしい「島」の神殿を笑顔で大破するジャン。ちなみにルーザー様を死に追い込んだのが自分等の不用意さだと、知っているのかいないのか知らないけど、サビともども全く念頭になく晴れ晴れした顔。
■南国で「ルーザー様がジャンを殺したのはジャンが敵対する赤の一族だったから」という正論を知ってなお、自分が愛される事にだけ熱心なサビ。
■サビが言う「自分はガンマ団じゃない」というのは無職を意味するらしいが、ライオンパパの遺産と現存の血縁および「友人」からの収奪はやめないサビ。(シンタロー総帥は喜んでサビに何でも貢ぎそう。)

高松は学生時代、ジャンが赤の一族だった事を知っていたと思います。普通の人間にしては全てが奇妙なジャンが、青の一族でないなら赤だろうと。高松がサビに黙っていたのは、マジックとルーザー様の配慮に準じたからだと思いますが、3人ともサビが「恋人が敵」な事にまで「私には何も見えないな」をかますとは思わなかったでしょう。都合の悪い事なんて見ないサビに優しくしたルーザー様が馬鹿みたいに思えて辛いです。



■「親子」もどきの関係のキャラ達が好きです。現実の親子はそんなに甘くも楽しくもない時がありますが、二次元に関しては、「お父さんみたい」「お母さんみたい」で押し通しても楽しいかなと思います(自分が)。

異性間で「お父さんみたい」「お母さんみたい」は気持ちが削げるかもしれませんが、異性間でも時間の経過とともに「うちの長男」と呼ぶ日が来るのなら、「母」という存在は最強なのかもしれません。「お父さん」は徐々にパワーダウンしてきそうなのに、「お母さん」は孫子に囲まれても気丈さを保つ気がします。

■南国&PAPUWAの原作者は女系家族はおろか、各キャラの生母達すら劇中に出さない傾向ですが、出てもカミヨミみたいになるんだなと思うと、南国&PAPUWAは比較的平和だったのでしょう。ですが「お父さんと息子」の描写も、どことなく男女関係みたいに見えるので(マジック・シンタロー)、原作者はキャラ同士の年頃のカップルみたいな雰囲気しか欲しない様です。

不意打ちで南国に登場&退場したルーザー様は、表現が淡々としているからいいのかもしれません。KILL LOVEを読むと、ルーザー様だって家族(高&キン込みで)を強くも熱くも思ったじゃないと思います。

手塚治虫の漫画アトムでは、単体で生まれたアトムに後付けで両親とコバルト・ウランが出来ました。人間関係(この場合ロボットですが)をお話にするなら、「家庭」が必要だからだろうとどなたかが言っていましたが、その通りだと思います。



何が言いたいのか忘れそうですが。KILL LOVEのキンタローとシンタローの喧嘩の仲裁は、力や言葉じゃ無理でしょう。

グンマに「高松大丈夫?!」と廊下で叫ばせて、高松がキンちゃんに分かるように下腹部の傷を押さえて見せて、「キンタロー様が心配で傷が開きそうです」とうめかせれば、「もう高松を心配させない」とキンちゃんは喧嘩も意地っ張りも捨てるんじゃないかなと。自分のイライラと、ママの痛みなんて比べるまでもないかなと。

(キンちゃんの髪を切っている高松は回復後の高松なんだろうか。芝居じゃなくて本当に傷が痛みだすくらい高松はキンちゃんを心配していそう。)

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