■「漫画で分かる心療内科」片手に、南国&PAPUWAを読んでいました。原稿しながら療先生の白衣見て高松、キンちゃん、ルーザー様の白衣を描く参考にしたという実用的な理由がありましたが、他にも参考になりました。以下は無責任な感想です。一応実体験込みの感想です。
■精神的に治療が必要かどうかは、「生活を送れているかどうか」による。本人がいらん苦労を抱え込んでいたとしても、家族や職場の理解があって生活が送れているなら治療には至らない(これは療先生も同じ事を言っていた)。治療に至らなくても通報されれば同じだけど。 診断のキーは「症例が頻回にある期間現れているか」らしい。
■大人が幼年者を愛していたとしても、たまたま好きになった相手が幼年だったというならセーフらしい。幼年者ばかり相当の歳月追い回していると多分アウト。 ■6〜10歳の顔の綺麗な男の子が好き、実弟を漫画的に愛している男と思わせておいて、他人の津軽君の「お風呂」発言に嬉々とし連絡先を尋ね(津軽君がかわいそう過ぎる)、これまた他人のヒロシでもいいらしいシンタロー総帥はなんなのだろう。シンタロー総帥の「好み」はガンマ団に致命傷を与えるレッテルだと思う。
(ハレ、高松のガンマ団離脱は「マジックの言う事なら聞ける」という事だと思う。キンちゃんの陰に高松いそうだけど。ハレもキンちゃんを認める発言をしているし。)
■シンタロー総帥は「自分は変態ドクターよりまし」と言いそうだが、高松に一度に複数の相手を愛せる器用な真似は出来ない。高松はルーザー様、グンマ、キンちゃんをそれぞれの時期、それぞれの気持ちで愛したのであって誰でもいいとかはない。(※南国後高松の愛情はグンマからキンちゃんに移ったと思う。)
■キン高。年上との恋と言うと、源氏と六条御息所を思い出します。源氏は自分を残して死んでしまった桐壷の面影を求めて藤壺、若紫とゆかりの女性を求め、女三宮に至って大きなしっぺ返しを食うのですが、藤壺とは違う意味で源氏を育てたのは六条御息所だったのでしょう。中宮である藤壺は源氏に求められても自由がなく避けようがないのですが、六条御息所は自身も高貴な生まれで未亡人であり、娘もいるので都から去る事も選択肢にありました。財産もある知性豊かな大人の女性だったのでしょう。そんな女性が源氏恋しさに自分を制御出来なくなっていく様子は、1,000年前の作品とは思えません。
■高松を描いていると、髪型のせいか六条御息所を思い出します。浅き夢みしは中途まで読んだので、多分彼女の場面は読んだと思いますが、大人の女性でも誰かにあんな恋をするんだと思ったものです。
おっさんでも恋はすると思いますが、高松の場合、誰かに大袈裟に「嫉妬」する事は無かったと思います。ルーザー様がサビやハレを可愛がるのはルーザー様の特権であるし、キンちゃんはなんだかんだ言って高松が一番大好きだと思います。ママですし。
(2月のハレ・サビの誕生日で財力気力を使い果たしたルーザー様に、3月の自分の誕生日についておねだりする意気地もなくなった高松がかわいそうでならない。キン高でも普通に3月は忙しい月だし。高松の誕生日ネタは描いてみたくて描いていない。)
高松とキンちゃんは母子であり師弟であり、戦友であり恋人なんじゃないかなと。仲違いしそうになっても、わざとお母さんっぽく振る舞ったり、あえて自分の世話をさせたりして、「貴方が好きです」「お前がいなければ嫌だ」と伝えあっていそうです。
高松なので嫌な事はニヤニヤ受け流している様に見えて、意外と我知らず傷ついていると思います。大人の高松のそういう所、気が付いてしまえば息子としても恋人としてもキンちゃんが見過ごすはずないと思います。南国後、高松の献身に甘えて、高松を守ってあげるという事に思い及ばなかったキンちゃんは、今ではもうそんなドジはしないでしょう。 |
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